ヨーカン長屋から

日暮れにたどる小野家の食卓

選挙ごっこ

EU離脱から政治の話が絶えないイギリス。
おとといの解散総選挙、不眠で開票結果を見守った人がいっぱいいた。二大政党が拮抗していると一票に重みがあるし、選挙結果は良くも悪くもすぐ庶民の生活に反映される。私も選挙権はないけど日本にいた時より政治を身近に感じる。

例えば、移民と教育の問題。

私たちは2007年、労働党時代に移住した。ありがたい時代で、ESOLという無料の英語コースがいたるところにあった。移民が仕事を獲得するための技術支援だ。幼児を預ける保育園代まで負担してくれて当時2歳の鼓介を置いて勉強できたのには感動した。ESOLでは私のように自国で英語教育を受けた人は少数派で、貧しい国から必死で来た人、母国語の読み書きすらできない人もいた。小中学校では英語が母国語ではない子どもへのサポートもあった。地域に就園前の子どもが遊べる場所や子育て支援施設がたくさんあって毎日が忙しかった。

これが2010年、保守党に政権移動するやいなや、そんなサポートは一気に影を潜めた。児童手当に収入上限ができ、大学の学費(イギリスはほぼ全部が国立大)が3倍になった。小中学校は学力主義、早期教育に転換して読み書きや九九を学ぶ年齢が前倒しになった。そして今年から教育予算の極端な削減が学校に直接的な打撃を与えはじめた。各学校、削減幅を何かの形で穴埋めしなければならない。鼓介の中学校では学食のメニューを減らし、体育館の修復を再考する程度で頑張ってるが、他の学校では先生の人数を減らすことになってストライキが多発している。

そんな話を常に聞いているので、子どもは選挙のたびに大人ぶって政治の話をする。主要政党の党首の顔と名前ぐらいは小学生も知っている。
今回おもしろかったのが、総選挙当日に新太の小学校で全校子ども選挙(ごっこ)があったこと。生徒400名のうち労働党が217票を獲得して勝利。第二党は緑の党。保守党は20票。先生たちは自分の支持政党を言ってはいけないそうだ。子どもが政治を意識するっていいことだと思う。学食にも影響するんだから。そうやってみんな選挙権がもらえる日を楽しみに成長してほしい。

夕食:豚ひき肉とセロリの中華丼、いんげんの白和え、わかめの味噌汁

肉を挟む暑さ

ロンドンが猛暑なので短パンを履いている。膝の上にノートパソコンを置いて、閉じた瞬間に内腿の肉を挟んだ。MacBook Air、痛い。

今日のうちに書こうと思ったのはその話ではなく、向かいのおばちゃんのこと。

大学で教える仕事が終わり、9月まではオフピーク。夏は毎年短期の仕事をしたり、次年度の準備期間に充てている。今年は日本語のオンライン教材を作る仕事に恵まれ、毎日朝から3時まで家でこつこつやっている。私の仕事部屋は家の2階。通りに面した窓際に机があるので近所の往来がよく見える。

我が家を囲む三方の家にはどれも60代のおばちゃんが住んでいる。左隣に働き者で優しいフィリピン人のおばちゃん、右隣は最近引っ越して来たアート系のおばちゃん。そして向かいが通称スワンハウスのおばちゃん。おばちゃんの家は白とグリーンでとても目立つ。そして駐車場の上に白鳥がついているからストリートビューで Crofton Park Roadを上から下まで探したらきっと見つかる(公園寄り)。

このスワンのおばちゃんはこの中でいちばん見かける率が高いのだが、連日の日差しで全身日焼けしていく段階がよくわかるのだ。イギリスで生まれ育ったみたいだけどルーツはどこの人だろう。真っ赤にならず、きれいに色を吸収している。私とフィリピン人のおばちゃんは麦色になるけど、スワンのおばちゃんの肌はあまり茶色味がない。アートのおばちゃんはチェルシーフラワーショーを手伝っているらしく、今週まったく姿を見ていない。ショーが終わったらどんな色になっているのか。

夕飯:コリアンタウンで買ったプルコギの焼肉丼、緑野菜炒め、じゃがいもの味噌汁

 

スピナー

フィジェットスピナー?カタカナでどう書いたらいいかわからないアイテムだが、この1〜2ヶ月で、あるおもちゃが地元で広がっている。
指の上で回して遊ぶスピナー。
ここはイギリス。スピードが命の流行ものは、大手スーパーじゃ追いつかないということで
スピナー入荷!
スピナー品切れ!
地元商店のカウンターが活き活きしてる。
近所のコーナーショップに小中学生が行列してるのは3年前のルームバンド以来だと思う。
ネットでも買えるけど、お店で買うとなお楽しい。

昼食:じゃがいもとセロリのスープ、ゆで卵、パン
夕食:ハンバーグ、いんげんの炒め物、ご飯、野沢菜、かぶの味噌汁

南ウェールズ

春休みは南ウェールズの Brecon Beaconsという地方に行った。
ウェールズは山が多い。
山といっても日本のように高い山ではない。
1,000メートル以下であっという間に山頂へ。
木で覆われていないので、視界が全方向に拓けていている。
気球の上から見るような景色。もしくは宮崎駿。
えぐれた谷底、鳥の背中を見下ろす感じが楽しくて延々と歩けるのだが、
4時間ぐらいで食べ物が底つき、私のトイレが限界となってその日のハイキングが終了する。
古城もよかった。

Airbnbで予約したコテージ4泊。
1泊1万円ほどで庭付き一軒家が借りられるって最高。
サイトも見やすいし、もうAirbnb以外で旅行する気にならない。
イースターの祝日は、山歩きを休んで庭でチョコレートエッグ探し。午後はひとり1ゲーム選んでゲーム大会。

新太ー麻雀
私ー猫ビンゴ
鼓介ーモノポリー
夫ーRummyO(足し算ゲームだが、夜時間切れで中止)


イースターのご馳走
夕飯:海で採った巻貝、子羊のロースト、野菜のロースト

びっしりメモ

この1、2年、我が家ではオンデマンドで日本のアニメを観ている。
子ども達はイギリスにはないスポーツアニメを次々と。
野球、自転車、バレーボール。
私と夫はユーリ on ICEというアイススケートものを観たがおもしろかった。

新太9歳の誕生日はアニメ発信の中でもひときわ熱いバスケから。
夫が一生懸命探してあげた、好きな選手のユニフォーム。

普段は親友兄弟だが、何かに夢中になっている時の新太は鼓介に冷たい。
恥ずかしいんだと思う。
部屋を閉めてユニフォームに着替え、Ed Sheeranを聴きながらインドア練習。
追い出された鼓介は家の中をうろうろ、やたらと宿題がはかどるばかり。
新太の秘密ノートには「 XX高校106 ー YY高校104」みたいな架空の対戦メモがびっしり。
こんなところまで兄の変な記録癖が感染っている。

誕生日ごはん
夕飯:本人の希望でカレーの出前。カレー屋Baburより。レモンケーキ

ななめポーチ

12歳になった鼓介、最近の観察日記。

通学編
鼓介の学校は不便な場所にあってだいたいの子は30分〜1時間の通学をする。
つい最近まで親の送迎、完全保護下にいただけあって中学一年生は本当にウッカリしている。
しっかり者の鼓介さえバッグを丸ごとバスに忘れたことがあった。
見つからずじまいで中身は一式買い直し。
部活後にジャージで帰って来た日だったから制服上下と通学靴が失われた。
こんなこと日本じゃ小学校低学年だってしないと思うけど、6年間手ぶらで通っていた代償か。
一方で、通学路は社交の場。
晴れて買い食いもできるようになった。
おこずかい月10ポンド(1,500円)ではらちが明かないのか、
最近は早く働いて好きにお金を使いたいと思っているようだ。

学用品編
今まで本人の個室の勉強机や食卓付近など、
いろいろな場所に鼓介の私物置き場を作ってみたがどれも定着しなかった。
結局、今は下駄箱に通学鞄の中身を置いて、時間割の入れ替えを行なっている。
家の中に場所がないわけじゃないんだけど。
そのせいか宿題も玄関付近でやっている。
(画像は完成した刺繍の長友。家庭科の宿題)
ランドセルとか学習机とかシステマチックな感じが懐かしい。
日本の子どもは今もあの学習机を使うのかな。

私服編
鼓介や友達はスポーツブランドが大好物。
JDスポーツというチェーン店でジャージの上下を買ってもらい、お出かけスーツとして毎週末着用する。
いつも同じ服を着ていることには抵抗がない。普通の服とミックスして着ればおしゃれなのに、
だいたい全身アディダスとか全身ナイキの子が多い。
そして同ブランドの斜めがけポーチ。
ダサいけどみんなこれに携帯を入れて歩いている。
携帯をすられる被害には合いたくないという心理の象徴みたいで二重にダサい。
そして女子はこの数年ずっとアディダスのスーパースターが鉄板。
グループで足元の写真撮ってはインスタに上げるので、
被らないようにスニーカーを選ぶ私のようなお母さんも多いと思う。

昼食: ラムとレンズ豆のシチュー、ピタパン
夕食: 昼と同じ

冬の化石海岸、宿題

あけまして、と言いそびれてまもなく12分の1年が経過。
日本のみんなお元気ですか。

冬休みはさわや歌が来て、Airbnbで田舎に家を借りて過ごした。
イギリス南部のドーセットに化石海岸と呼ばれる場所がある。
草食竜が眠っているみたいな、なだらかな崖とアンモナイトが見られる一帯。
冬は人が少なくて贅沢だけど夏は観光地だ。
毎日よく歩き、夜は星を見たり漫画を読んだり、昼間みつけた変な鳥の名前を調べたりした。
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そして、こどもも私も新学期。
鼓介は中学校の二学期目。

学校にもよるけど、イギリスの中学校は
教科ごとに教室を移動する。
ホームルームのクラスはあるけど
時間割はひとりひとり異なり
朝出席を取った後は授業ごとばらばらになる。
全科目、体育や芸術系も含めてまるっきり違うみたい。
1学年400人近くいるのに時間割作業はどうなっているのか謎。

とにかく1日6時間、毎日延べ100人以上と授業で会っているわけで
すごい勢いで知り合い、友達が増える。
授業もおもしろいらしく何より。
まだ知らないことがいっぱいある、ぼーっとした顔が中学生らしい。

あと、鼓介の学校は美術や家庭科の宿題がけっこうあって
主要教科でもないのに堂々としてる。
三日後に提出する刺繍の長友。
すっごい手伝いたいけど我慢。
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夕食:ローストチキン、ロースト野菜(さつまいも・じゃがいも・人参)、蒸しブロッコリー

ほおずきを揉む手

10月5日の夜、お母さんが74歳で亡くなった。

最後の3ヶ月は海が見える病院で過ごした。
私も夏休みに里帰りして通った。
お見舞いにあげたほおずきを丁寧に揉んでいた。
母の手は指先が反っていて爪が厚い。
爪に深い縦筋が入っている。
この手をつないで歩いたころがあったなんて。
好きな物を好きな時に食べるのが生きがいの人で、
もう一度食べたいのはトンカツと鰻だと言っていた。

持病の心臓と、近年の脳梗塞、膵臓、足の骨折。
2年前から車椅子になり、心臓もさらに弱まって・・・と少しずつ。
父や妹はしょっ中、救急車に乗ったそうだ。
もうハラハラしない。
次に会うまで生きてるかなと祈ることも。

学生時代、社会人時代、私から母の話を聞かされたみなさん。近々トンカツ食べてくれたらうれしいです。

昼食 ANA機内にて 鰻卵丼、ひじきと春雨のサラダ
夕食 ANA機内にて 鮭の三色ご飯、果物、ヨーグルト

うちに中学生がいます

鼓介が中学生になった。

ユニフォーム効果で急にかっこよく見えたりする魔法は起こらなかった。
うちにスーツ、ネクタイ着用の人がいる。
息子のためにアイロンをかけている自分が他人のよう。
あ、中学生の部を担当する小野一江さん?
おつかれさまです。

さて、イギリスの学校は教科書を使わないから
小学校の間はほぼ手ぶらで学校に行っていた。
だから時間割を気にする必要もなく宿題もほとんどなかった。

これがリュックに各教科の本を背負って通学し、
毎日宿題を持って帰ってくるようになった。

私と夫はかつての仕事部屋を鼓介の個室にしたから寝室で仕事をするようになった。。
にもかかわらず。

仕事をしている後ろで大きな夫婦用ベッドの上に
鼓介はノートやファイルや文具や飲み物を大々的に広げ
花見のようなスタイルで宿題をする。
目障りだけど楽しそうなので文句は言いづらい。

宿題は「スペイン語のあいさつを覚えましょう」とか、
「自分がインスパイアされた有名人について書きましょう」とか。
離れていてもスーパーで買い物している最中に携帯に電話で
「ぼくがインスパイアされた人って誰だと思う?」と聞かれたりする。
結局それはOzilにしたようだ。

家族全員どちらかというと静かだから鼓介はうちで浮いた存在だけど、
正直で、ぶれがなくて安心する。
それでいいのだ。
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昼食 ごま塩おにぎり、肉じゃが
夕食 ビーツのサラダ、アボカドとモツァレラのサラダ、手作りバーガー、チーズケーキ(友人宅にてBBQ)

夏めくり

ロンドンは目にしみるほどの夏びより。鼓介と新太の夏休みがはじまった。

鼓介は7年間通った小学校を卒業した。

イギリスの卒業式は略式で、卒業生は寄せ書きの白シャツで出席する。主役たちは舞台に立って、全校生徒と大人たちに見られる形式なのがおもしろい。歌が3曲と詩と卒業証書授与。開会からまず名曲  When I grow upでひとりまたひとりと6年生が涙して、先生が袖からティッシュを差し出していく。2曲目は卒業劇のメアリーポピンズからLet’s go fly your kite。そして3曲目はGreen Day のTime of your lifeだった。式のあとは夜ディスコで泣いて笑って抱き合ってお別れ。

この卒業に合わせて鼓介の部屋をつくった。

うちのいちばん小さいベッドルーム、ベッドと机しか置けなくて下宿っぽいんだけど

シンプルで、南向きで居心地がいい。

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新太は兄のいなくなった個室でのびのび、一人遊びに熱中している。

この一年で新太の性格がいろいろわかってきた。

自分で生まれ変わったら鳥になりたいという通り、視界が広くて軽やかで、自分の言葉で楽しそうに話をする。こどもパワーの塊みたいだった幼児期を過ぎてヒトの土台が出来上がりつつあるんだなと。

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そしてみなさん、メッセージをありがとう。

40歳になった当日はこどもが朝ごはんを作ってくれ、

午後は家族で焼肉を食べてテムズ川を散歩した。

その数日後、夕飯を作っていたら、

仲良しの友達3人がいきなり玄関に迎えに来る誕生日サプライズ。

あまりに予想外のできごとで思考が停止。

目の前のガイジンが誰なのか一瞬思い出せないほどびっくり。

今から飲みに行くよ、タクシーくるよ、と言われて

夫に後ろから「ほら、靴〜」と投げてよこされ、ドアを閉められた。

飲みに行ったペッカムの屋上バーでは

日本人で仲良しのまりちゃんが待っているという仕込みまで。

 

今週末はキャンプに行ってきた。

大急ぎで洗濯して水曜日の出発に向けてスーツケース詰める。

夏のロンドンでやりたいこともいろいろあるけどもう時間切れ。

新しいTATEだけは行けてよかった。

日本のおすすめ、教えてください。

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<昼食> フィッシュ&チップス

<夕食> 野菜のフォー

カーンといえば

日本語の検索候補でチャカ・カーンがトップに出てきた。

ロンドンの新市長のことです。
南ロンドン出身(共感)、移民(共感)3世。
この人に投票した市民にも、共感。
変化の匂いがします。

きのうの夜ずっと探していたキンドルが出てきて『赤めだか』を読んだ。

ドラマでは、落語がすごく上手な俳優が弟弟子役をしていてびっくりしたんだけど誰だっけ。何の役だっけ。
大河ドラマの栗山善助の人。
自力で思い出したかったから志らくで大安堵。
後はネットで調べよう。

それから『海街ダイアリー』。
今こちらで上映されている英語版『Our little sister』が
とてもよかったと日本語の生徒が言うので
読み始めたら眠れなくなってしまった。

前に大学で教えた子が
日本の恋愛アニメの感想を言いたくて
FBに「涙ぐましいです」と
メッセージをくれたことがあった。

深夜、夫が横で寝てるふとんの中
キンドルで名作読んで泣く。
涙ぐましいよ。

昼食 サンドイッチ、フライドポテト
夕飯 豚汁、イワシのグリル、コールスローサラダ、冷奴、ご飯

岩でぼん

春休みにDevonでグランピングをした。

モンゴルの遊牧民でおなじみの筒型テントで3泊。
気温は10度くらいだったのでちょっと心配したけど
テントの中に薪のストーブがあったし、テントの外でも焚き火。
火の暖かさは気持ちいい。

『真田丸』で堀田作兵衛の山に隣村の集団が来て喧嘩するのを見た。
冬の寒さを凌ぐには山の木がいくらでも必要だ。

夫はここでの薪割りが骨折から復活して初の本格的な運動に。
季節外れでキャンプ場はほぼ貸し切り。

南デボンはほとんどが牧草地帯だ。
テキスタイルデザインのように繰り返す緑の丘と羊の白。
春は仔羊がいっぱいで、早起きは三文の得じゃないけど
まだ寒いのに外に出ていいもん見たふくふく感。

デボンの地形、地質は何か不思議なところがある。
ダートムーアという高原に石と岩が点在していた。
草原と岩の組み合わせが異様で
何千年のいにしえエネルギーみたいなものを感じる。
ひときわ巨大な岩の頂上に登って夫に写真を撮ってもらった。
ものすごい強風で足はブルッブル。

夜ごはんは毎日バーベキューをした。

1日目夕飯 牛肉ステーキ、じゃがいもホイル焼き、地元産の濃厚バター、フェンネルサラダ
2日目夕飯 ソーセージ、じゃがいもとアスパラのホイル焼き、野菜スープ
3日目夕飯 鶏肉の味噌焼き、鶏肉と余り野菜のバター焼き

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猫にこんばんわ

「3月はライオンのごとく来たりて、仔羊のごとく去る」
ということわざを教えてもらった。
早春は天気が荒れやすいが、4月が近づくにつれておだやかになる。
イギリスの天候の話。

さて、4月3日に新太が8歳になった。
海外で子どもの日本語を維持するのは本当に難しい。
兄弟間が英語なので鼓介の時の倍の努力をして、やっと成果半分ぐらい。
でも日本を好きでいてくれることが一番。

うまいことに新太は少年ジャンプの世界が大好きで、
誕生日プレゼントにもらったドラゴンボールの漫画を繰り返しめくっている。
私も新太流に、字を見ないで読んでるんだけど話が全然わからない。
絵に集中すればするほど間違い探しみたいに見えてきて辛い。
新太はそんなことないみたい。

あともう一つ、今がんばっている新太の日本語教材は
潤子ちゃんにもらった「犬棒かるた」。
日本のことわざのリズム、すごいと思う。
新太が何て言うかを当てるゲームみたいになってるけど
意味を知ってなるほどーーーーってこともある、いつかきっとね。

では問題。
私「ねこに…?」 新太「こんばんわ」
私「馬の耳に…?」 
答えは何でしょう。

夕飯 オーブン唐揚げ、フルーツサラダ、きゃべつの味噌汁、ご飯、
食後 チョコレートブラウニー(誕生日ケーキ)

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まんぞくハッピー

今年度の講義も残りわずか。
3週間先で待っている解放感と、
子どもたちの誕生日のガヤガヤが混ざって
めでたさも中ぐらいに小野家の春。

今年は大学生のために日本語学習アプリを研究している。
ねこあつめのにわさきをパワーポイントで見せたりする。
そして私の携帯はねこの名前が新太にカスタマイズされている。

さて、我が家の食いしんぼう鼓介が昨日で11歳。

幼稚園の時から明るくていつもいい友達に囲まれている。
苦労もなく、4人家族で気楽な暮らし。

でも9月からはこんな摩擦のない人生も一変、
中学生になるのだ。
鼓介が行く公立中学は1学年360人の大規模校で
同じ小学校から男子は3人だけ。
親の送迎義務もなくなる。
登下校も放課後もいきなり自力で自由に。

鼓介はいっつもキッチンか食卓にいるから
半年後の自由の使い道はぜんぜん想像できない。
部屋で本を読んだり音楽を聴いているのは新太のほう。
私に持て余されて洗濯たたみやごみ出しを命じられているけど、いつも鼓介は幸せそう。

誕生日プレゼントはサッカーシューズ、囲碁、漫画、庭のゴールなど。
写真の紙粘土は本人の作品。

昼食 大根とオクラのそば
夕食 オーブン唐揚げ、ベビーリーフのサラダ、冷奴、ご飯、わかめの味噌汁

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あわ桜

今年も桜が咲いた。
泡みたいに小さい、いつものやつ。
鼓介出産の直前に、さわや歌が代官山で撮った写真に似たような花が写っている。
あれは3月上旬だから梅だと思う。
これも本当は梅だったりして。

年末に北デボンでのんびりした後、お正月からずっと真田丸を観ている。
今年はとうとうNHKオンデマンドに入会した。
あと、夫がサッカーで足首骨折したのでアニメもいっぱい観ている。
夏目友人帳、その前は落語のアニメ、おそ松さん、たまに萌え系も。
こども達はクリスマスからずっと黒子のバスケ、その後ダイヤのA。
だから家の中はいろんなボールがごろごろしてて、松葉杖かケンケンの夫は足元要注意。

今週はハーフタームで一週間こどもの学校が休みだったが、
今日になって鼓介が熱を出した。
鼓介は声が大きい。足音も大きい。
喋っていなくてもうるさい。
人のいる場所が好き。
最低10分に一度食べ物を探しに来る。
食卓でギタをー弾く。
元気な時は色々思うけど、倒れられてみると役に立つ子どもだった。
早く回復してまたお米を研いでおくれ。
食欲もないと言うので三人の好物で鼓介があまり好きじゃないものばかり盛大に作って食べた。

昼食 蟹味噌とセロリのスパゲティ
夕食 鯛のローズマリーグリル、ローストポテト

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そわそわホリデー

今年も夫の誕生日、学芸会、仕事納め、パーティ、クリスマス準備など諸々が終了。

冬休み初日はトイザらスで、壁一面のスターウォーズグッズに
ムハハと迫られた気がして家に帰ってからもそわそわ。
結局二日後にエピソードⅦを観に行った。

最初の一作しか観たことなかったので
トルーパーが敵か味方かもわからない。
連れはファンタジー全般に興味が薄い鼓介。
夫は先に一人で観たし、
話に詳しい新太は怖がって来なかった。

ファンでいっぱいの映画館。
誰かから聞いたストーリーと鼓介の英語をつなぎつなぎ、
ずーっと喋りながら鑑賞。
でも最後は大拍手。
あれから毎日スターウォーズの話をしてる。

23日はウエストエンドでミュージカル『Charlie and Chocolate Factory』を観た。
24日のチケットを買っていたのに完璧に間違えて劇場まで行ってしまった。

慌てたが、空席に取り替えてくれて結果的に前から10列目で鑑賞。とても見やすかったし、面白かった。

そして夜は友達の家で大忘年会。
夫婦とも風邪気味なので早めに帰る。
正しいことをしたと納得して寝たのに、
明け方目が覚めた時、前夜の宴会テーブルを思い出して
もっと食べておけばよかったと落ち込んだ。

本日24日は午前中スターウォーズⅤを観て、
昼ごはんの後ジャパンセンターにお餅を買いに行く。
それから毎年恒例の鼓介・私組と新太・夫組に別れてお互いのプレゼント探し。
家に帰ってラッピングしてツリーの下に加える。
今、新太はプレゼント開封(25日午前6時)まで10時間となり、
興奮で情緒不安定気味。

イギリスでは家族や親戚から届いたプレゼントをツリーの下に溜めて
クリスマス当日まで基本的に開けてはいけないらしい。
うちも今年から真似している。

中身は私達からサッカーシューズ、漫画、PSのリモコン2個。
サンタからはささやかな物が靴下に入っている伝統を守り、
鼓介にアーセナルの手袋と新太に騎士と馬のフィギュア。
去年は深夜2時に新太が目を覚ました時、
まだサンタが到着していなくて大変なことになった。
今年は早くしよ。
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草の味

ハロウィンに続く秋の行事。
11月5日はガイ・ホークスナイト。
花火大会に行ったり家庭で花火をしたりする。

家庭用花火はこの時期だけスーパーで売られていて、
たばこや宝くじと同じようにカウンターの内側にある。
けっこう大きい打ち上げ花火も買えるらしい。
毎年、庭先で直径5メートルくらいの花火をボンボン上げている家があるのだ。
我が家も小さいのをひとパック買って楽しみに当日を待っていた。

ここ数日ロンドンは細雨。
わりに温かいせいか、公園の芝生もやわらかい緑のままだけど、
歩くと草の間から濡れた泥が溢れ出て、やっぱり冬は来るんだなと思う。

夜になってから雨が上がって、花火をしに公園へ行けてよかった。
ほかの家族は派手な仕掛け花火の連打でワーワーやってる。
うちのは地味だったけど、ストロボみたいな明るいのが気に入って、
来年までパッケージを覚えておこうと思った。

今、ケント大学に行く車の中でオーディオブックを聴き始めた。
来年劇場作を観に行く『War Horse』を聴いている。

作者のマイケル・モパーゴはイギリス児童文学作家。
どんな小さい本屋でもこの人の本だけは2〜3冊ある。
戦争と動物の話専門で教科書的なのだが、意外に面白かった。

まず語り手(I = 私)が馬。
馬の目線、馬の気もちから戦争ドラマ。
好きな場面は、主人公の馬ジョーイが、牧草の味で季節の移り変わりを表現するところ。
冬が近くなると草の味が落ちてくる。夏は草が甘いのだそうだ。
馬がそう言うのでケントの牧草や公園の芝の味が気になってくる。

ことしのパンプキンは両方とも本人(鼓介と新太)にそっくり。

夕飯 ハンバーグ、ピーマンサラダ、茄子としょうがの味噌汁、納豆、ご飯
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なんにもしないデー

今週はイギリス恒例の秋休み。
こどもは一週間学校がない。
仕事があった日は友達にこどもを預かってもらい、仕事がない日は朝から晩までこどもに尽くした。
金曜日だけは予定を入れないことにしようと決めて、
カレンダーもトーフのようにつるっと残しておいた本日。

夫はいつもどおり出勤。
わたしは朝食後ベッドに戻ってだらだら読書。
新太も疲れているらしくピリピリと怒りっぽい、後にふて寝。
それまた幸いに布団で本を読み続ける。
休日にいつまでも寝られる喜びが戻ってきたなんて。
午後は鼓介がコーヒー豆挽く音が聞こえて、ルームサービスまで来た。
自分もミルクコーヒーを作って飲んだけど砂糖と間違えて小麦粉入れちゃったーと楽しいエピソード付き。
あとで見たら片栗粉だった。

さーて元気が出たぞ。
秋休み中にしようと思っていたボロネーゼソースの作りおき。
6リットルのスロークッカーに波なみと。
ラザニア、コテージパイ、チリコンカン。
これさえあればできるものがいろいろ。
りんごがたくさんあったのでアップルクランブルも、それこそラザニアのように大量に作ったが、一晩でほとんどなくなった。

夕食 ラムとミントのミートボール、ローストポテト、アップルクランブル

しあわせなおもち

今週末のサッカーは私が新太を送る係だった。
車の中は新太お気に入りMaroon5を聞きながら、相変わらず沈黙がち。
静かでいいなあーと思えば、ときどきふわっと面白いことをいう。
「静かな歌を聞いていると鼓介に理不尽した時のことを思い出して悪い気持ちになる」んだと。
でもアップビートな曲だとやっちまえという気になると。
頭の中はそんなに兄でいっぱいか?

その前日の土曜日は、新太が出かけている間に鼓介の日本語の勉強を見ていた。
今は大使館からもらった小学2年生の教科書から『がまくんとかえるくん』の書き取りと音読をほそぼそと続けている。
「手紙」「言いました」などの頻出漢字には慣れて読める字もあるんだけど、
毎回必ず「気もち」を「おもち」と読んでしまう鼓介。
きのうでとうとう物語も終盤、かえるくんががまくんに手紙を出したことを打ち明けるくだり。
「がまくんはしあわせなおもちでいっぱいになりました」。
傷つかないように笑いをこらえつつ白くふくらんだしあわせを想像する。
いいじゃんおもちで。
そこには学びの真髄があるね。

夕飯 スロークッカーで煮たラム肩肉、さつまいもといんげんのグリル、蒸したほうれん草

250% ポジティブ

ケント大学の1年が始まり、本日第1回目の講義。
例年通りいい顔をした子たちばかり。
カンタベリーまでの運転は
日本から持ってきたブルーハーツを「がんばれーっ」と歌い、
志ん生の落語を聞いて大笑い。

さて最近、小学生の日本語ファンが二人、私の生活範囲内に入ってきた。

ひとりは小6の少年。
鼓介の新しいクラスの友達であり、新太の担任の先生の息子。
アニメファンで、新作を早くできれば字幕なしで観たいらしい。
こういう250%前向きな子どもがけっこういるのだ。

漫画で覚える日本語のサイトを教えてあげたら、
吹き出しをクリックして一生懸命日本語のセリフを聞いている。
学校物だと「うわっ遅刻だ」「宿題やってきた?」とかそういうセリフ。
千里の道も一歩からだけど、勉強した人しかわかんないリアルさ、
鳥山明ワールドに近づく実感をテーマにこの少年と向き合っている。

もうひとりは小5の女の子。
日本文化全ての大ファンで、新太の友達のお姉ちゃん。
すでにネットでひらがな、カタカナを独学していて、
単語帳や数字の数え方の表など自分で教材も工夫して作っている。
彼女にとって大事なことを中心にまとめてあるので、単語ノートはこんな感じ。

カステラ アイスクリーム せんべい さかな
カステラ アイスクリーム せんべい さかな
カステラ アイスクリーム せんべい さかな
カステラ アイスクリーム せんべい さかな

日本語でこんなに自分を表現してくれてありがとう。
この頃は仲のいい子に日本語を教えたりもしているみたい。

私は夏休みからずっと『宇宙兄弟』を読んでいる。
日本語ファンの少年少女といるときは
シャノンおばさんになったみたいでうれしい。

夕食 ローストビーフ、ローストベジタブル(さつまいも、じゃがいも、かぶ)
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ダブルバーガー

かえでの葉の一枚いちまいに茜色、ぶどう色が染みだして秋深まるロンドン。
そのスピードがなるべくゆっくりであることを願う人の気も無視してもう足元に栃の実が落ちている。

小野家の初秋はこどもの新学年スタートから。
今年で鼓介は六年生。
のんびりした小学校生活にようやく宿題とテストが加わる、クラスが科目別能力別になるなど、これまでの6年間とはえらい変化。最終学年で新しいことが色々あるのは楽しいからいいと思うし、本人も毎日喋ることが絶えないようで賑やかだ。

そして兄弟サッカーシーズンの開幕。
三年生になった新太も地元チームに入り、とうとう週末がサッカーで塗りつぶされる時代が始まったけど、そのうち一人はすでに親離れしかかっているというのが何とも快感。きのうの日曜日。新太のサッカー観戦の当番が私で、車で20分くらいのところまで連れて行った。新太と私二人だけの移動の時は車内は心地よい沈黙が続いて癒される。

試合後、午後は公園に行った。
夫と先週から岩魚をバーベーキューで食べようと言っていたので、その間に魚屋へ行ったが、日曜で閉まっていたから挽肉を買ってハンバーガーにした。
いつも何となく合い挽きにしてたのを今日は牛100%で作ったら美味しかった。夫と鼓介はダブルバーガーにして食べた。本人が捏ねたのでよいよい。私は空いた手で日本語の生徒さんにもらったルバーブのデザートを作れて満足。

昼食 チャーハン
夕食 BBQ ハンバーガー、焼き野菜、ルバーブとプラムのクランブル

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検索上位は避けた

鼓介がテニスをしている間、新太とプールに行った。

日本で買ったスピードの水着を初めて着た。
新品、ジャパンクオリティはビシッとしていて気持ちいい。
日本製に限るよね〜、などと久しぶりに言いたくなった。

水着はAmazon Japanで買った。

ネット社会とはすごいもので、こども達と区民プールの行くと私がチェックしてる水着を着た元気なおばあちゃんでいっぱいなのであった。
アクティブシニアは今どき、柄物ではなくナイキのネオンカラーとか着ている。
おばあちゃんはオレンジ、ピンクもよく似合う。
一定の年齢になるとくすみが抜けてくるのかな。

渋谷西武にハナとグンジが一緒に来て試着まで付き合ってくれたから報告。
これにしたよ。気に入ってます。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00RY4M4IG?ref_=pe_492632_48821362_TE_3p_dp_1

夕食 豚肉しょうが焼き、グリーンサラダ、納豆、大根の味噌汁

夏どっぷり

一週間ぐらい前に日本の夏から帰ってきた。地元江戸川にどっぷりだった。

母は昨年の膵炎が治まり今春の骨折も乗り越えて、部屋の中を歩けるようになっていた。
難病持ち、半ば盲目に高齢の病が次々襲いかかる近年、入院するたび強くなって帰ってくる。不死身の女虎。
会ったそばから「4週間後にはまたお別れなんだね〜」と号泣してその5分後に「ガリガリ君食べたくなっちゃった」と父に3回目のお遣いを頼む母。いたわりたいのに全く隙がない。出発前日、8月23日母の誕生日に美輪明宏のリサイタルDVDをあげたら目幅の涙を流し、部屋の掃除をしていたきれい好きの父が「がたがたうるさい!!」と怒られ、ひどいなあと思ってのぞくと母の隣で妹も号泣してる。どうなってるんだ。

子どもたちは従姉弟がいるので徒歩1分の妹の家にいることが多かった。
実家に父母私の3人だけの時は、何となく出かけるには後ろ髪を惹かれる。
もったいないけどなるべく家にいた。
高校野球を観ながら母に相槌をうつ。手持ちの本を読み尽くす。
家中にある活字(目が悪い夫婦の家なので生協のチラシと父の古いCDのライナーノーツしかない)を漁る。
中学時代が戻ってきたかのようであった。
一週間くらいして妹の旦那さんにBECKを10冊ぐらい借りてから、ようやく私の夏になった。
夫の実家、仙台はまた不思議なほど居心地の良いところで、義母さんの本棚を行きの新幹線から楽しみにしていたらやっぱり『火花』があったのだった。

今回は鼓介と新太が両方の家族でぐっと溶け込んでいて自然だった。
本人たちも実はそういう家族や親戚の空気を求めていたんだなと発見。
またあう日まで。

夕飯 サーモンのバターグリル、グリーンサラダ、いんげん豆ソテー、セロリのスープ

持ち物のお知らせ

里帰りまで一週間を切った。

毎年この時期は外にいる時間が長いから、我が家はとても散らかっている。

自慢でもないが、私は20代までで懲りている。
出産と移住で気を引き締めて家も頭の中もなるべく散らかさないように、物を増やさず整頓に努めてきた。
それなのにこの一年で家がとうとう元の森のようになってきている。
理由ははっきりわからない。
家事をする気も湧かず庭に逃げるばかり。

この1ヶ月くらいロンドンは文句がみつからないほど夏陽気。
出発までにひまわりの蕾が見れるかどうか。

今日はやっとおみやげを買いに行けた。
去年はルーンバンドとLIBERTYのピンクッションだった。
いろんな人と腕輪を作った思い出が記憶のアルバムに。
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今年は「ぬり絵」。
またまた手を動かしながらの再会。
待ち合わせには色鉛筆、色ペンご持参ください。0.5mm以下だとさらによし。

夕飯 ベーコンとカリフラワーのリゾット 肉じゃが ローストしたズッキーニ

いいことずくし

イギリス風でうれしいことのひとつが自分の誕生日。
我が家の人々もこの日は盛大に祝ってくれるので、彼らの想像以上に楽しみにしている。

しかし今日は仕事があって朝6時台に家を出ねばならず。
さらにこどもの運動会。
夜中にサッカーを途中まで観てしまったので一日眠かった。
サッカーは後半イングランドの攻撃時間、勝ち越しを見届けて寝たいのにイギリスのテレビ解説が腹立って限界。
誕生日の朝から自分も家族も不機嫌だったらやだなーとか、イングランドに負けたら運動会行きたくないなーとかネガティブな気持ちに押されてベッドへ。
でも下から聞こえた夫の叫び声にほっとして、3時間半寝て仕事に行った。

今日は先に運動会に行った夫から「新太かけっこ3着」「父親レース優勝」のテキストを受け取り、講義が終わると同時にバスに飛び乗って、会場へ着いたのが鼓介の徒競走スタート直前。数年ぶりの1番で満面笑顔。よかったね。
私が毎年願っているのは夫が本気出して転びませんように〜ということだけなんだけど。

夜は手巻き寿司を用意してくれて食べ、ケーキ食べ、プレゼントは新太作の宝探し。
終わってみればいいことずくし。
あー 楽しかった。

夕食 手巻き寿司(鯛、鮭、はまちの刺し身とスティックベジタブル)、ケーキとコーヒー

シャークアイランド

セカンダリースクールの短期集中コース、授業準備の大詰め。

料理の授業で作るデコ弁の中身や、まんがの授業の「誰でも3分で描けるルフィ」などを探している。
ジバニャンもコマさんも描くとびっくりするくらい愛着がわく。
同時開催の中国語コースは春巻きとチャーハンを作るそうだ。

鼓介と新太がこの春からようやく『ワンピース』を観はじめて珍しく入り込んでいる。
新太は静かな憑依系というか、気がつくと歩き方がルフィ。あと、いつも長いものを 3本探してる。

女子W杯はロンドンで夜中の 3時だったけど、鼓介は週末は起きて観てたしハイライトも必ずチェックしている。そんな彼がなでしこでいちばん好きな選手は鮫島。理由もシャーク・アイランドというワンピース風な名前(と、もちろんプレー)なのであった。

昨日は地元で誰でもチームを組んで出場できる5人制サッカー大会があった。新太はイギリス人の友達が半分以上のチームだったけど、鼓介は日本人ママつながりの友達と登録。みんな年度がばらばらの代表ユニフォームでプレーした。中澤、中村に混じって闘莉王もいた。鼓介の長友もぴっちぴち。2016年も長友かな。他は誰かいるかな。

夕飯 豆腐と豆のあんかけ丼、牛肉野菜炒め、牛野菜炒め

家出のリュック

きのうと今日はお芝居を観に行った。

蜷川幸雄の『海辺のカフカ』とM.Haddonの小説『Curious incident of the dog in the night time』の舞台版。
たまたま二日連続だった。
たまたま2つとも15歳の家出の話だった。
日英ともに少年はグレイのパーカー、紺色のリュックで父親から逃げることに決まっているらしい。

『海辺のカフカ』は仲良しのママ友達ダイアナに誘われてチケットを取ったけど、内心どうなんだろうと思いつつ当日のバービカンへ。でも開始後すぐ猫の大塚さんのシーン。本物の猫そっくりに四肢を動かす大塚さんは凄かった。これは相当に良い作品の予感。川村さんの猫も凄かった。後ろ向いて爪をとぐところが絶妙。安心したあとは3時間楽しかった。他の作品もシリーズで劇場化してほしい。後半ダイアナはとなりでジャージャー泣いていた。

『Curious incident of the dog in the night time』の原作はダイアナに勧められて私が始めて完読した英語本。最近、鼓介とダイアナの息子マックスがこの本を読み、息子たちを連れて観に行こうと言うことになってチケットを買った。しかしダイアナは自分は一度観たので今回は旦那に譲って上げようと急に気が変わり、当日はマックス&お父さん、私&鼓介の4人で行くことに。

こちらも舞台演出が凄かった。カフカもそうだがとにかく豪華。アイディアも技術も予算もスタッフも潤沢の中からできた一級ビジュアルアートというかんじで、とにかく楽しい。

そして『Curious incident』の後はFAカップ決勝をスクリーンで観るためにエミレーツスタジアムに移動。夫と新太と合流。ファンサービスの黄色いマフラーをもらい、危なげない90分とたくさんのゴールと優勝の瞬間が観られて一家大満足。

こどもたちのハーフターム休暇ももうすぐ終わり。来週からはいよいよ学年最後の夏学期後半。

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昼食:駅売店のBLTサンドイッチ、劇場のアイスクリーム
夕食:茄子のとチキンのココナツカレー

タマリンド

スーパーの帰りに不思議なおじいさんに呼び止められた。

後日、田中泯のToutubeを見てこのおじいさんの動きに似てると思ったので田中さんと呼ぶ。

田中さんはすごいお酒の匂いだった。ろれつも怪しかったが天気や出身地など害のない話から長話になり、日本食が好きだというのでブリクストンのお好み焼き「おかん」を教えてあげた。紙に書いてくれと頼まれて、(スリの仲間がぶつかりに来るタイミング)とちょっと警戒したが観光地でもないし何も起こらず、財布からいらないレシートを探し出して「ペン持ってますか」と聞いた。田中さんは「ペンはないが・・・」と言いながら、上着のポケットから石を出してきた。新太のこぶしくらいの割と大きな灰色の石。チョーク質で、たしかに字が書けた。レシートにOKANと書いて渡す。切りよく「じゃ」と手をあげると、田中さんは「待て待て」とポケットから小銭を出して新太に1ポンドと1ペニーくれた。喜怒哀楽がはっきりしている新太にしては複雑な顔で喜んでいる。今度こそ「じゃ」で道を渡ろうと思ったら「あんたはこれを」とスーパーの袋から小さい箱を渡された。アジア風?アフリカン?な赤いパッケージにどーんと猫のうんちみたいな絵が書いてある。派手な箱を受け取って別れた。田中さんが家に入るのを見届けてうちに帰った。うちのななめ向かいのアパートだった。

不審者には気をつけなさいと子どもに教えているのにーと気づいて落ち込んだが、それはともかく猫のうんちの正体はタマリンドという豆だった。田中さんに説明された通り、殻を割って中身をしゃぶって、最後に石(果物の固いタネは英語でストーンと言う)は捨てる。中はドライフルーツ。そういわれて見るとこの名前はよく食品ラベルで見る。味もあるある〜って感じ。茶色系ソースの酸味、甘み、粘り。あれから新太と私で少しずつ食べている。昔は田中さんみたいな妖精があの町この町に必ずいた。私も知らない子どもにお菓子をあげてしまうおばあさんになりそう。

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夕食 海老と鶏肉のマカロニグラタン

ぺろダイスシティ

春生まれの息子たちの誕生会がおわった。
新太7歳の誕生会は強風に負けずピクニック。
そしてお兄ちゃんプロデュースのどろけいとお父さんのサッカー。

これでようやく春。
イースターの間ずっと暑かったからもう初夏の気分だけど。

鼓介はこの春いろんなことができるようになった。
本を1冊完読できるようになった。
小学校では読書の時間に読む自分用の本を1冊持って行く。
読書家でもファンタジーファンでもない男の子に本を選ぶのは難しかったし、読後の満足感もYear5になるまで未体験だったと思う。それが最近本と映画の好きなジャンルがわかってきて『Curious incident of the Dog』『Wonder』『About a boy』とヒットが続き母も一安心。あとリフティングができるようになった。

新太はひと頃まですごいサイクリングブームで、丘の上にある小学校へ自転車で通っていた。
それがイースターにNew Forestで毎日何時間も林間サイクリングをして気が済んだらしい。
今はすごいサッカーブーム。
兄と違って1人でも黙々練習するし色々自分で研究してる。
とうとう地元チームの練習にも通い始めた。
そして鼓介と一緒にX-Factorなどのオーディション番組を見ては音楽を仕入れてくる。
パラダイスティ(ガンズ&ローゼス)を良く歌ってるが発音がよくて羨ましい。

私はケント大学の仕事が終わってすぐ新しい生徒さんが来て日本語集中レッスンスタート。
ウェールズ人の女性で、毎年東北で舞台活動を行っている振付家だそうだ。
去年は青森、陸前高田。今年は岩手へ行くらしい。
去年から始めた「いつか古文を読みたい人」に続いて個人レッスンは現在おもしろい生徒さんしかいない状態。
出会い運が鍛えられてる。

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おやつ:ピザ
夕飯:肉じゃが、ご飯、豆腐とわかめの味噌汁

桜の庭で

今週は大学が休み。天気もいい。桜が満開。

うちの近所の桜は花が小さい。
木は大きいけど枝が細くて、その周りに沿うように細かい花がついていて、歯ブラシで絵の具を飛ばす、あれを思い出す。重心が高い桜もまたいいもので。

冬の間に鼓介がギターを一曲覚え、新太が二の段を覚えた。
早春、ゲッコーボードを退職した夫が会社をつくり、今週は自宅で夫婦共に仕事。
夫は二階。私は一階。一緒にお昼ご飯を食べている。
来週からずんだソフトの初仕事が始まるから、これもつかの間。
私は今年の大学の仕事のゴールが近づき、夏はまた中学校の日本語集中コースを教える予定。


Amazonで買った日食観察用のメガネをチェックする昼休みの小野社長。
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昼食 クリームチーズとスモークサーモンのサンドイッチ
夕食 鶏の塩焼き、ローストポテト、スティック野菜(夫とこども)、ひじき炒飯(私)

スモウフード

暖かかった週末、一気に桜が咲いた。
イギリスの植物は気温が上がった日にまとめて成長する。
地面から首だけ出たクロッカス、早咲きの水仙。
芝生のグリーンと白、紫、黄。
この嬉しさ。おかえりなさい、春しみじみ。

反抗期もあっさり一段落して、10回目の春を迎える鼓介。
生まれた時から良く飲み良く食べ良く育った。
好物は黒豆と羊羹。
最近、夫のお義理さんから日本食と誕生プレゼントの麻雀が入った宅急便をいただいた。
プレーンヨーグルトに黒豆を入れるのを気に入ってそれはもう大事に大事に食べている。
冷蔵庫を開けて黒豆が3粒残ったパウチ袋を見ると「ああ鼓介よ!」と思う。

そしてお弁当(給食は量が足りないという理由で弁当派)のデザートに一口羊羹を持って行く。
この羊羹がクラスの友達には面白いらしい。
「それってほんとに何なわけ!?」と聞かれたときの説明は「スモウフード」とのこと。

夕食:ローストチキン、ポテト、にんじん、アスパラガス

懸賞を待ちながら

2014年の年末に家族でローマに行ってきた。

2000年前には北の小島だったロンデニウムから都の見物へ。ローマはちょっと手入れしたらすぐ入居できそうな遺跡がそこら中にあり、遺跡の多い地域を歩いているとバックグラウンドの近代建築とどっちが今だかわからない。いろいろな国で海辺の夏休みを過ごしたが、異国の街を訪れたのは新太が生まれて以来の初体験。鼓介が露天や物乞いの人の多さと、そのほとんどが移民というのを「なんでなんで」と聞いてきた。そういうところが気になるんだ。たしかに諸国から大量の人が流れてくるあの感じこそ実に大陸文化なのかも。日本もイギリスも島国で、ローマに比べると移民の多いロンドンさえ随分サッパリしていると思った。寛大な風土と権力者と芸術家。そういうローマンパワーの集結を体感したのがバチカン美術館だった。国(バチカンだけど)を代表する美術館が自国の芸術家の作品で天井から四方の壁、通路まで隙なくびっちり埋まっているのは圧倒的だった。

12月30日にロンドンにもどり、年末年始いつもの友達と飲んで食べて2015年がはじまった。

冬休み中に鼓介が友達と喋りたくて自分のメールアカウントを作った。

それから3日に1回2行くらいのメールを仲良しの男の子達とやりとりしている。そして今本人がいちばん楽しみにしてるのがアーセナルのチケットが当る懸賞。締め切りもまだなんだけど、どきどきしながらメールボックスを確認している。

今年もよろしくお願いします。

風邪ビンゴ

冬の女王に息吹きかけられて鼓介、新太、夫と順番に風邪を引く。

小学五年生になり反抗期の鼓介。風邪引く前から感じ悪かったのに風邪の間は依存度も上がり、こんなに態度の大きい甘えん坊って何なんだと腹が立つ。最近気に入ってるらしいEd SheeranとSam SmithもMinecraftのゲームも頭痛がするからと触れず、室内遊びは総崩れ。仕事の忙しいこの年末に3歳児並みに相手してやらねばならず疲れた。プレミアリーグ、ワールドカップ出場国、スポーツの名前。などなどスポーツしばりのビンゴを10回もやらされた。3、4日鼓介の食欲がなかったので冷蔵庫の食材が全然減らないのは楽だったけど、風邪が新太に移って回復するなりクッキー作り。もう振り幅が大きくてついていけないわ。
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お兄ちゃんが怒られている時期ほど安定している新太。看病にも手がかからない。発熱後から自主的にベッドに入り24時間サナギのように眠って回復。部屋遊びも上手。
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家でひとりになる瞬間が全然なくて、視線だけをぼーっと庭と逃がす。うちの一帯はゆるやかな坂に立っていて庭向かいの家々はちょっと土地が高い。だから方々からうちの庭にボールが集まってくる。
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夕飯 鮭のムニエル、ローストポテト、コーンポタージュ

冬木立

夏帽と冬帽の入替えをして、2014年も終わりに近づく。

ゴールテープに向かって、頭と連動しない足をぐるぐる回して前へ前へ。
師走の語感と走の字がいい。
この二文字を見ると最後まで走るぞーという気になる。

週末、友達が来て手巻き寿司で夫の誕生前夜会をした。
当日の朝は巨大バースデースコーンでお祝い。
鼓介が「お父さんがスゴいと思う40の理由」という傑作のカードを贈り、新太が選んだ帽子をあげた。

先月からちょっと変わった日本語の個人レッスンを始めた。
退職後の紳士が趣味で日本語を一から勉強するお手伝い。
いつか古典を読むのが夢ということなのでさっそく紳士の夢に乗っかって20年ぶりに古文を再び紐解き始めている。
どうやって最短距離で竹取物語へ持って行こうかと考えながら目下のところ普通の基礎構文を教えている。
本人、会話に興味がないので飛ばせるところが多いし「今何時ですか」の答えは「丑三つ時です」でいい。
そういうの楽しいよね。

夕飯 豚バラのりんごグリル、蟹身とかぶのサラダ、ピタパン
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デリケートなこどもたち

夫がサッカーコーチから解放された最初の週末。ひさしぶりに家族で町に出て奈良美智展を見た。

秋のBloomsbury。ピーターパンはこの町の赤煉瓦の窓からウェンディ達を連れ出した。最近また読んだら冒頭の、お母さんとお父さんが生まれてくるウェンディのために倹約して家計簿をつけるシーンがとてもよかった。そして最近ディズニー映画の古い方のピーターパンを観たら、昔かっこよかったピーターパンの支離滅裂さにびっくりした。こどもが純粋って単なる気ままのことかい。奈良美智のオデコ幼児はピーターパンにもちょっと似てるけど、目にいっぱいのデリケート抱えてピーターパンほど気楽じゃない。ネバーランドに行かない子は町でパンクに育っていく。新太もよくこの目で向かってくる。

ワークショップにも参加して、鼓介は奈良美智風の自画像を描いた。アートの才能がないと自分では思っているみたいだけど、作品はいつもすんごい鼓介だねとしか言いようのない正直さで、それがいいのだ。

帰りに新しいラーメン屋『金田屋』に行った。向かいもラーメン屋の一風堂。その一帯は店が見える前から豚骨のにおいがした。豚骨ラーメンは10年ぶりぐらいだけどおいしかった。新太も完食、鼓介は替え玉をたのんだ。
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昼食 豚とりんごのオーブン焼き、ローマンカリフラワーのチーズグリル

夕食 豚骨ラーメン、大人は辛みそ入り

勝負師

鼓介のサッカーチームの監督に赤ちゃんが生まれて、夫が6週間代理をした。

大量得点差の負け続きで天気以外は散々な5週間。モンスターペアレントにも襲われた。一時はそいつの車に落書きしてやれと思うくらい腹が立ったが今は過去。それにしても夫は膨大な事務や色んな人の思惑や野次やこどもたち自身を淡々と処理していた。こういうストレスには強くないはずという私の予想は外れた。そして代理監督としての最終戦に初勝利をかざった。上昇中の新しいストライカーと、久しぶりに攻撃のポジションを与えられてやる気を出した古株選手のシュートが終盤にやっと枠に入り、スポーツ漫画のようだった。もちろんトレーニングや試合の研究にも熱心だったけどまあ6週間一連の行動を見ていて勝負に強い人って凄いもんだなと思った。

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昼食 梅ととろろこんぶのおにぎり

夕食 ビーフシチュー、ソーダパン

朝日ののぼる道

ケント大学の新年度がはじまって1ヶ月。今年の生徒は1年生のフレッシャーズ。全員学内の寮で暮しているらしい。ファイルを抱えて校舎に向かう風景がかわいい。敷地は代々木公園ぜんぶくらいの広さでスーパーも映画館もある。学生は勉強が忙しいし平日はこのミニチュア村から出ていそうにもないけど不良の溜まり場もどこかにあるのかな。
電車賃が高いので今年は車通勤にしている。家から大学まで70km。ふだん運転は好きじゃないが、この東に直進する感じはしっくりくるから吉方なのかも。天気のいい日は高速道路で日の出を迎える。路面が朝日に反射して金色で川の上を進んでいるみたいな時がある。最近夫にiphoneをもらったのでGeorge Ezraを聞いている。ケントにぴったり。
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夕食
ざるそば 豚肉ともやしの炒め物(こども)
かぼちゃとローマンカリフラワーのオーブン焼き、豆とズッキーニのパイ(大人)

続 日本の歌

大人の日本語コース7週目。

今期は12月のJLPT試験N4/5と、自動詞/他動詞がターゲット。そしてスピードと語彙力アップのために日本の歌を歌っている。日本語歴1年半、ことばを発する先から憧れの国の空気が立ち上ってきて楽しい頃だと思う。ここまでの歌リスト。

メリーさんの羊

夕焼け小焼け

大きな歌

ロンドン橋

クラリネットを壊しちゃった

明日があるさ Re:Japan

ばらが咲いた

ごんべさんの赤ちゃん

本当は『私がオバさんになっても』を入れたかったけど、60代の紳士が3名いるので「キスをした〜♪」は却下にしてマイク真木にした。来週は『夢の中へ』。あと1つかふたつ欲しいので、ミディアムテンポの歌いやすい歌おすすめください。

秋がはじまる

秋空のロンドン。

毎年、紅葉がはじまったら10月のハロウィン、11月のたき火祭、クリスマスまで一気に通り抜けて行く。特急電車のホームに立っているみたいな秋のはじまり。

昨日から夜間の日本語コースを再開した。20代から60代まで7人のクラス。生徒達にとって通算で101時間目の授業。今タームは歌に挑戦する。一曲目は『メリーさんのひつじ』。日本語バージョンの歌詞を紹介。「メリーさんのひつじ(かわいい)な」を空欄にして当てるクイズ。やっぱり出たのが「おいしいな」。ほんとにおいしいからね。次に、『夕焼け小焼け』の一番を歌った。この歌詞が完璧に理解できるなんてすごいこと。i-padのピアノで伴奏で、みんな日本のメロディーに大喜び。今ごろYoutubeで見つけて一生懸命練習していると思う。

昼食 プレーンベーグル コーヒー

夕食 ビーフシチュー パン さつまいもと胡桃のサラダ

スーツケース全開

里帰りのスーツケース詰め込み真っ最中。

初めての和歌山県に秋田県(予定)、初めて会う赤ちゃん達。楽しみ。

きのうたまたま鼓介トトロのDVDをちょっと見てみたら、さつきとメイの家は仙台の夫の家に似ていて更に楽しみに。

さて、イギリスの小学校は通信簿は年に一回、この学年末の夏休み前に来る。教科書の代りにプリントを切り貼りして隙間に字や計算式を書く受験生のノートみたいなものを一人ひとり作って授業で使っている。それがまたこの時期一気に渡されて「一年間こんなことしてたんだー」とわかる。

おもしろかったのがPSHEのノート。

Personal, Social and Health Education、自己確立と社会道徳と保健体育が一緒になった教科。今年は「怒り」「信頼」「友情」などを教わったようだ。一年間の鼓介の発言を振り返って、このことだったんだ〜という裏発見がいっぱい。昨日もちょうど友達とサッカーでケンカして怒って泣く鼓介を目撃した。まず無視する。次に怒りの対象から離れる。そして10数える。と教科書通りの行動。わかりやすすぎる。

「信頼」のページでは、「信頼できる人3人と理由を書きましょう」にお母さんめでたく第一位。理由「She cooks foods」。二位は親友のキャス。秘密を話してくれたから。確かにこの時期キャスのおじいちゃんが病気、っていう秘密と鼓介が膀胱炎になり尿検査したっていう秘密を交換していた。三位はお父さん。秘密を守るから。「友情」ではケーススタディ。「サッカーでトムがジャックにタックルして大げんか。どうする!?」鼓介の解決策は「同じチームになる」。男子って合理的。

自己確立の勉強もユニーク。先生「ステレオタイプだと思う例を書きなさい」鼓介「日本人はクリケットが下手だ」。彼の性格、頭の中がよくわかる。通信簿より役立つこの1冊。

こんな成長を遂げている長男を先頭に夏休み出発。みなさま、後ほど!

朝食 コーヒー、クロワッサン、プチトマト

先生、ハタチの歌を

2週間、Surreyの公立中学で日本語集中コースを教えてきた。

毎日6時間、他の授業は一切なしの日本語漬けという特別カリキュラム。すしクッキング、着物体験などお楽しみ授業もある。同時に中国語コースも開催されていてそちらは餃子クッキング。肉の扱いやベジタリアン対応などすしに比べて断然大変そうだった。

カルチャートピックなら無限にある。トトロ、ナルト、デスノートなどが軸なのだけど今回大人気だったのは「ふりそでーしょん」。座って踊れて授業にぴったり。その日はもう一回!もう一回!の声を無視して文法の授業をしたがコース最終日に学級委員風の一番優秀な男子学生が「先生、ハタチの歌をもう一度見せていただけませんか」と言ってきたのが面白かったので、「ふりそでーしょん」をかけながら一人ひとりに修了証を渡した。私もカードやお花をもらった。

体育館で行う授業ではラジオ体操とアルゴリズム行進をした。ジェンカもした。「右、右、左、左、前、後ろ、前前前!」と言い続けて4回連続踊った。九ちゃんの「レットキス」で踊っていたから笑いを堪えるのに必死。翌日体中が痛くなった。

日本語自体もしっかり勉強させなければならない。最後に日本語検定試験を受けるからだ。だいぶ詰め込みだけど、カルチャーに惹かれて本格的に勉強したくなる気持ちはわかるような気がした。

中学生25人との日々は不思議で懐かしくておもしろかった。リスニングの練習で、今から実在の電話番号を言うから、聞き取って家に帰ったらかけてごらんと言ったら私の実家にでもかかると思ったか「ハジメマシテ ボクワ ジョバンニデス」と言う気で緊張しながらダイアル回した生徒が何人もいた。案外ほのぼの、思ったよりゆっくり大人になっていくんだなーと安心した。電話番号の正解はうちの近所の歯医者と市民プール。どっちも音声案内。
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夕食 鮭のグリル、インゲンのバター蒸し、ごはん、もやしの味噌汁

ダディを止められない

ワールドカップが始まった。

イングランド戦はあきらめて夜8時に寝て、夫と鼓介と3人で夜中2時に起きて見た日本初戦。試合後は全員ほぼ無言で解散、朝10時過ぎまで寝た。

鼓介はサッカー観戦が何よりも好きで、テレビ中継でも、自分がチームの試合でベンチに入っているときでも、新太の草サッカーの応援に行ってさえ、開始から終了まで目を離さずにじーーーっと観る。その様子はまるで何かの装置みたいで、彼の人格もあの装置によって形成されているのではないか。開幕戦の翌日「ネイマールってどう思う?」と鼓介に聞いてみたら「シュートは本当にすごいと思うけど、ネイマールは何か大好きになれないところがある」と。わかるわ。「このワールドカップで何にいちばん注目している?」「ゴールラインテクノロジー。審判のリストバンド」そして「優勝するのは?」「日本」。ギリシャ戦がんばれ日本。

今日は父の日。新太から夫へのカードは日の丸と「Happy father’s day! かがわ かがわ! 10 10 10」。そして鼓介が学校で作ってきたカードは(  )に自分の父親に合う言葉を入れる仕様。けっこう国語力が必要。

鳥だ!飛行機だ!いや、スーパー・ダディだ!…中略…(   )も ダディを止められない!

(  )には世界最高のDFかMFが入るべきなのに、鼓介のカードには「(100,000匹のねずみ)も ダディを止められない!」と書かれていた。不思議な一行だけど足が速そうな感じは出てる。

朝食 パン(私と夫)、ベーグル、ラーメン(こども)
昼食 ひじき炒飯、玉ねぎの味噌汁
おやつ りんごのパウンドケーキ

ピカピカ下げて

新太が友達に誘われて1日限りのチームを作り、地域のサッカー大会に参加、なんと優勝。新太の初試合は色々発見があっておもしろかった。案外周りを見るタイプなんだな、とか。当日頼まれていないのにアシスタントコーチみたいに張り付いていた鼓介も、ダリッジ・ハムレットFCで今年の最優秀選手に選ばれた。お祝いに餃子でも食べにいかなきゃ。
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Tube Walk

テムズ河南岸、Rotherhithe駅から地下鉄の線路を歩くイベントに参加。鉄道技術者のブルネル親子、コーンウォールの炭坑夫達、工事の犠牲になった人など産業革命期の亡霊に出会う楽しいツアー。線路を歩くわくわくと、19世紀の時代が前進するそわそわした感じは似ていたと思う。トンネルの上の川は、昔も今もずっしり重い。開通後はときどき電車を止めて、上流階級の人が中でパーティーをしたり博覧会の会場に使ったりしたそうだ。
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さわやかなサマー

毎年、急すぎるロンドン夏の到来。先週半ばまでセーター着てたんだけど、やったあ、サマーです。

ケント大学の仕事が終わって、しばらく週1回の夜の日本語コースだけになった。

昼間美術館行ったり夜コンサート行ったりドラマ見たりで心に栄養がジャブジャブ回って、さらに、TOPSHOPとTKMaxだけど夏物新調で久しぶりに着るもんがないストレスから解放されたところにぴったり合わせて夏がきて、果てそうに幸せ。欲しいものはまだあるけどこれで私の一週間には十分なはず、と自分に強くいい聞かせてネットショップの窓は閉じる、閉じる。

ロンドンで劇場上映がはじまった『風立ちぬ』こそが今の気分、で、ひこおきぐもぉ〜と歌いながら洗濯干し。英題『The wind rises』。ジブリのすごさは爽やかさだと思う。清水寺から進撃の巨人まで、量の多い少ないはあっても日本のものって独特の清涼感が心に残る。風土から育つものかもしれないし、単純に私が爽やかな気分なのかもしれない。

週末ウィンザーグレートパークへ行った。ヒースロー空港の近くだから低く飛ぶ飛行機がとても大きかった。ジブリの主人公みたいな日本人になりたい。

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夕食:スモークサーモンときゅうりの海苔巻き、えびとアボカドのサラダ、緑茶

伸びた伸びた

通勤電車の菜の花畑、どんどん茎が伸びて区画ごとに菱餅のような立体感が出てきた。花が終わって黄色が緑にすっかり吸収されるところまで見たかったが、今日で大学は春学期の授業終了。

鼓介と新太もイースターの春休み1週目。相変わらずどこへ行くのも大人同伴がイギリス小学生ルール。休みの序盤はショッピングセンターへ連れて行ったり、公園行ったり、友達呼んだり。
そしてようやくきのう兄弟まとめてサッカー教室へ行き、2時間フリータイムを獲得したのでプールに行った。だーっと着替えて20分くらい泳いで帰るいつものパターンだが、更衣室で鼓介の水着を間違えて持ってきたことに気づく。スポーツブランドのセパレート水着の下、紺色ボクサー型、サイドに白いパイピング、「COOL KIDS’72」て大きいロゴ以外、ほんとにそっくり。。。。しかしサイズ130だけど入った!ので泳いだ。

夕食 ポークジンジャー、アスパラサラダ、もやしの味噌汁、納豆、ご飯
デザート りんごのパウンドケーキ

9 – 6

カンタベリー行きの通勤電車は季節の変化がかなり細かい刻みでわかる。

10月、仕事を始めた頃は赤いりんごが鈴なりだった。その翌週は箱いっぱいのりんごを積んだ収穫トラクター、それからりんごの木が丸裸になって、森や林も落葉。高い木の枝に鳥の巣が透けた冬が終わって、ただの牧草地だと思っていた緑の土地が、とつぜん刷毛でなでたように一面菜の花畑になった。知らなかったわ。

大学の春学期は来週で終了。今はテストシーズンだ。先週、会話力の試験で学生のスピーチを30人分録音したのだが、後で聞き返すと、鳥の声がすごい。鳥ってこんなに喋るんだ。

我が家も誕生日シーズンを終えてどんどん身軽に。新太のプレゼントはスケートボード。鼓介はマインクラフトのグッズ。うちの家族から着ぐるみが届き、夫の両親から香川と長友のユニフォームをもらった。おめでとう9歳、6歳。

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夕食 カレーライス、大根と梅のサラダ、生チョコレートケーキ

敬意と快感

サッカー少年の鼓介は2020年の五輪代表になりたいとか、アーセナルに入るから中学にはあまり通えないとか考えているらしい。
もう9歳だから本気なら本気でと探ってみるが全然本人と会話が噛み合わない。
夢というより進路について淡々と話すような感じ。おっとりした頑固をちょっと尊敬する。

一方、思いもよらぬ所で日々闘っている新太の努力家ぶり。

先日昔話のパロディを作文する宿題が出た。新太は創作「三匹の羊と極悪きつね」を書き始めたが、threeのrが筆記体で書けない、書けないと泣きながら何十回も題名を書き直す。泣き声はうるさいけど自分しか見えていないので案外楽で、洗濯を干していたらきっかり30分後に「できだーーーづいに、でぎだー!」と達成の声。見たらtheeって書いてあってあれ?と思ったけどそのままに。翌日は挿絵に取りかかり、今度はきつねが思ったように描けないと泣きながら頑張っている。30分後「づいに でぎだぁ」と言うので見たらすごい数のきつねを描いていた。どれ?どのきつねがよく描けたの?と聞いたら一番きつねに遠い絵をピッと指差し笑顔。意外なことって快感。

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夕食 レンズ豆とラム挽肉のシチュー 丸パン

ヘアー

夕飯を食べている時、鼓介に「髪の毛が入ってるよ」と言われて「ああごめん」と言ったら「お母さんはご飯を作った人だから謝らなくていいよ」と。成長に感心していたら、「髪の毛も食べ物もない夕飯より、髪の毛の入ったスープを飲める方がボクはいいんだ」やっぱり食い意地。何も食べられないより…と言いたかったのかな。髪の毛、髪の毛と何度も気持ち悪いけど、おもしろい。

夕飯 トマトとキャベツの肉団子スープ、手羽先グリル、パン

とらまい

週末、彫り師の彫蓮さんという人のエキシビションを手伝いに行った。
岩手県の町の伝統「虎舞(とらまい)」の写真と絵の展示。「虎舞」は獅子舞のトラ版。震災以降できなくなってしまったこのお祭を復活させるために、ロンドン在住の写真家さんと展覧会を行ったのだと。集めたお金でトラの頭を買うそうだ。目的がはっきりしたチャリティーイベントはとてもいい。トラはとても可愛いかった。
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夕食: ごはん 豚肉と野菜の韓国炒め