ヨーカン長屋から

日暮れにたどる小野家の食卓

月別アーカイブ: 2月 2012

8周年

4年ぶりの結婚記念日。日付が変わった深夜、寝室へと階段を上がって絶叫。ああこんな人だったよね。今日は夫は仕事を休み、こどもは友達に預けて一日アニバーサリーツアー。4年とは一緒にやってこられてよかったなあと、ありがたみのある年月だ。

午前中はヘイワードギャラリーでデイヴィッド・シュリグリーという人のポップアートを観る。笑いのO2で心が膨らむ。気軽に真似たいアートってアートの中でいちばん素晴らしいかもしれない。夏は田舎のコテージでこの人の粘土作品を家族で制作しよう。小学生にも思春期のモヤモヤの答え合わせにもよいグラフティとポエム。だが、今は見せられないものが多い。図録は手の届かない場所に置こう。

お昼はDalstonでトルコ料理の食堂に入る。夫が渡英して初めて住んだ街だ。食後はカフェに入る。これからのこと、旅行の予定など話す。それからバスでShoreditchに下ってショッピングしてから鼓介、新太を迎えに行って現実に戻り、新しいはじまりとなる家路についた。

昼食 揚げ茄子とラム肉のミント煮(夫)、ロールキャベツのトマト煮(わたし)

夕食 水炊きスープ、チョコレートケーキ(夫、わたし)

もっと良い日にしよう

鼓介と新太のしつこい兄弟喧嘩に夕方雷を落とす。
喧嘩の原因であるプラスチックの剣を捨てに行き、ひと泣き済んで夕飯。おかずの大きさや好き嫌い、デザートのある無しなど左から右からわーわー言われた後、皿洗いの最中に鼓介が勝手にアイスを取り出している。ご飯を残したからもらえないはずの新太と揉めているのを無視して皿を洗い続けると、とどめにガチャーン、器の割れる音。チョコミントが床に垂れてゆく。怒りでぐらぐらするのを抑えて抑えて片付けていると、A4用紙を持った鼓介が部屋から出て行くのが視界に入る。15分後、「嫌いにならないで欲しいから」と久しぶりのソーリーカードをもらう。

To mum

I am sorry that I made you sad and I will try not to do it again. Let’s have a much more nicer day.

From Kosuke

わたしは人生で過去こんな直球を放ったことは親にも友達にも付き合った相手にもないが、こどもはすごい。ありがとう6歳の鼓介よ。

夕飯 ラムのサイコロステーキ、大きのこのカマンベールグリル、パン

パンケーキ・デイ

昨日はパンケーキ・デイだった。

キリスト教徒の慣習では、この日に家にある材料を全部使い切ってパンケーキを作りみんなで食べ、翌日からイースターまで40日間の断食を行うそうだ。うちでは大量のタネを混ぜ2日間に渡って食べた。こどもでも上手に焼け、腹持ちのよい最高のおやつ。家中に広がるあの匂いの上流に神様がいるのかもしれない。イギリス人の家のパンケーキはクレープのようだが、今日遊びに来ていたルーカスはお母さんがドイツ人で、我が家と同じく5ミリ厚のきつね色、彼の言葉では蜜がチューっとしみこむタイプのパンケーキとのこと。鼓介と交代で焼き、弟と妹にも焼き、クリームを盛り、くるりと丸めて頬張る顔。蜜を吸い出しながら味わっているのかなあと想像した。

昼食 ハムとクリームチーズのサンドイッチ

夕食 スパゲティ・ボロネーゼ、パンケーキ

宮市初ゴール

ボルトンVSミルウォール観戦。宮市イギリス初ゴールを見た!

ミルウォールはロンドン南東の中堅クラブで、我が家から最も近い地元チームのひとつ。車のスクラップ工場なんかに囲まれ殺伐とした界隈、冷たい空気になじまないビールの臭いがどんどん濃くなってくるスタジアム周辺。試合中の野次罵声は、このおじさん怒鳴らずに話ができるのかなあと心配になる人ばかり。そうかといって白眼視する気にもなれないのは客席がピッチに近いから。選手が自分と同じサイズなのだ。週末のサッカーをいちばんの楽しみに生きている人が一週間働いて働いた末にあの距離で試合を観たら血も吹き上がるであろう。大衆スポーツは熱狂するためにあるのだな。そんなおっちゃん、あんちゃんに囲まれながら、声は出さずに宮市を応援。開始直後の華麗な走り込みから素晴らしいゴール。鼓介、夫、わたし、一斉に顔を合わせ熱い目を見開いて無言で歓喜。その後もボールを持つたびたった19歳の宮市に浴びせられる大ブーイング。がんばれと口元にきゅっと微笑み上る90分であった。

昼食 ベーコンポテトスバゲッティ

夕食 鶏ニラスープ、しらすご飯

イカ

ハーフターム休暇の終わりが近づく金曜日。朝はブライスヒルで自転車。新太は補助輪付きでダウンヒル疾走。マウンテンバイクわたしもやりたい。そのままオリバーの家に遊びに行く。

帰り道から日本語クラブ関連の電話が相次ぎ、夕飯の支度が面倒になって買い食いで済ませてまた電話。鼓介に「お母さんはイカだったら良かったのにねえ」と言われる。

昼食 炒飯・餃子(夫)手巻き寿司(こども。オリバーのお母さん作)

夕食’ フィッシュアンドチップス(わたし、鼓介)

引き潮のごとく

この冬から生理前になると免疫が落ちるようになった。微熱とか吐き気とか妊娠初期のような症状が多くてそのたびに緊張していたが、やっと今月になって偶然ではなく体の変化だと悟った。今月は月の風邪が治ったあとも喉の痛みが続いている。これは単なる冬の風邪だ。昨日ついに中華ショップで買った貴重品のレンコンをすりおろして生姜を加えたとろとろ汁を飲み始めた。

今日はロンドン北部からIT嫁仲間のまどかちゃん一家が遊びに来た。途中までやよいさんときょうちゃんもいた。こども4人色んな組み合わせでよく遊び、親は5時半かっきりから乾杯して、素晴らしい1日。夜の最後にもレンコン汁を飲んだ。

昼食 こどもと作った餃子80個、ひじきご飯

夕食 炒飯(こども)、さばフライ、サラダ、パン、ロールケーキ(おとな)

薄切りローストポテトにさばフライを乗っけてオレンジを絞り、身を崩しながらまぜる。サラダと一緒に食べる。

100g

ハーフターム休暇の中日。双子のマックス&ルビーとテムズ河に遊びに行く。ボート乗り、ストリートパフォーマーを観て河岸を歩くデイトリップ。お腹を空かせて家に帰る。

ジェイミー・オリバーと妹の旦那のレシピを合体させたボロネーゼ。牛ひき肉とベーコンを合わせて使ってコッテリ(ジェイミー)、刻んだちんげん菜をどっさりで苦みを加え(妹の夫、本当は春菊)味見が止まらない味になる。一回に茹でるパスタの量がどんどん増える。今日はこども2人とわたしで400g。足りなかった。一人前100g説とはイタリアンのコースの中に出てくるパスタの話なのだろうか。

昼食 ハムチーズベーグル、オレンジ

夕食 スパゲティボロネーゼ

白熊ちくちく

ハーフターム休暇初日の月曜日。

クラスの日本食ファン一家をランチに呼ぶ。夕方みんなが帰ったら新太が寝てしまったので鼓介と縫い物をした。

昼食 ちらし寿司、れんこんのきんぴら、豆腐の味噌汁

夕食 大かぶのロースト、梨とりんごの胡桃サラダ、白菜スープ

白ブライトン

週末はアロンとアナの住むブライトンで2泊。お好み焼きもっちゃんの旦那の実兄(エコハウス&ガーデンデザイナー)と嫁(ピラティス先生)夫婦である。長時間共に過ごすのが全く苦にならない波長の人たち。

真っ白な高台の地 Ditchling Beaconで夫と新太とハイキング。羊が雪の合間から草をむしっている。草のたまり場に座って食べているのもいる。眠れる体勢で食事をするのがうらやましい。サラダせんべいをマットレスにクレープを掛けてみたい。

科学フェスに行った鼓介、アロン、次男イリア、仕事後のアナと合流して魚のマーケットに行って海で遊んで帰る。ムール貝を1.5㎏、3ポンド(500円)で買う。食べるときはこどももおとなも飢えたカモメのように一気だった。

昼食 カフェにて帆立のカリフラワーソース、カリカリベーコン添え、パン(わたし)ハンバーガー(夫)

夕食 鯛とポテトのハーブグリル、ムール貝酒蒸し、ルッコラのサラダ

風邪ひきたくない

体感零度の日が続く。頑固に薄着だった鼓介も自発的に長袖Tに長袖セーターを重ねるようになった。

朝から爪先が冷え、のどが腫れ、いやな体調。葛根湯を飲む。

今夜はパブ、明日からブライトン、日曜はこっちに戻って海鮮キムチ鍋をする予定がありさらに月曜から鼓介、新太がハーフターム休暇で一週間家にいる。風邪を引きたくないタイミング。

予防に体を動かそうと思ってスイミングに行く。外気が寒すぎて館内に入ってすぐカフェでホットチョコレートを注文。甘過ぎる。プールはいつもより水か冷たい感じ。レジャーセンターを出た後も爽快感がない。フィジカルの作戦がだめなら心理作戦で、古着屋に入り買い物に熱中してみる。3,000円ほどでアラン編みの厚手セーターを買う。家に帰って薄手のウールのコートを重ねて着たらとてもあたたかい。

昼食 マフィン ホットチョコレート(わたし)ツナとコーンのチーズパスタ(夫・新太)

夕食 北欧風キャセロール

個人面談

午前中は日本語クラブの役員ミーティング。放課後は鼓介の個人面談。

ロンドンの小学二年生の授業。国語(リーディング)、かきかた(文章とスペル練習)、算数(計算と図形)そして、これらと同じくらい科学と社会科のボリュームがある。社会科では五大陸と国々を学習中。プラス、体育、音楽、IT、たまにフランス語。

昼食 食パン生クリームのせ

夕食 トマトパスタ(こども)、ビーフステーキ、茹で芋、青菜と海藻の味噌汁(おとな)、アップルクランブル

雪の日曜日

夜のうち雪が積もった。この街で良かったと思ういちばんの日、雪の日。ほぼ全ての公園が丘の上。公園のてっぺんからは他の丘の上の公園が見える。粒状の人々、カラフルなソリ。どこも絶好のゲレンデだ。バギーで登るのも幼子を歩かせるのも辛かった坂でびゅんびゅん滑る。今の家に引っ越した時からこの日を待っていた。公園まで1分の我が家は本日雪山ロッジ。

午後は鼓介の友達のお別れパーティ。親も子も雪の興奮をまとった人でパブは賑わっている。こどもは外で雪合戦、親は赤ワイン。全身装備でスノーボードしてきた人(親)もやっぱりいた。

雪夜の停電

土曜日。ヨーロッパの大寒波がついにロンドン上空に広がり無気力な午後。ヒーターに張り付いてただ時間が過ぎる。夜は夫こどもに買い物を頼んで鍋をする。皿洗いの途中から雪が降り始めた。そしてこどもの就寝直前、急に家中が真っ暗になり近隣一帯が停電に。

しんしん積もる雪の明るさに見とれる午後8時。することもないので布団をかぶり暗い部屋でmacを開けて坂の上の雲最終回を観る。3年間通じて映像が良かった。3年かけてもこのシーンは削られたか〜という場面もあったが明治を眺めていたいという眼の欲求が物足りなさに勝る。楽しかった。キャストでは高橋英樹(児玉源太郎)が画面に写ると『コント二〇三高地』で乃木との再会シーンも笑ってしまった。高橋英樹じゃなかったら誰なのだろう。バルチック艦隊を撃沈したところで電力が復旧した。雪はまだ降る。明日はソリができるかな。

昼食 雑煮

夕食 寄せ鍋 薄い甘味噌の出汁に蜜柑を少しだけ絞る

おりがみセッション

遠足に続いて今日も鼓介のクラスに参加。社会科で日本を取り上げるので折り紙を披露してくれないかと言われて出かけた。

社会の授業は地球儀とジェニファー・アニストン先生の周りに生徒30人がぎゅっと集まって座り、お話を聴く形式。日本について大都市東京、富士山、寿司(クラスの半分は食べた経験あり)、着物、工芸などが語られる。まるで貿易商のおじさんの遠い国の土産話のようでこども達も熱中。

それから折り紙の時間に移り、みんなで犬と小鳥を折る。アンコールでうさぎ。デモンストレーションで一番沸いたのはピアノ。昨日の科学の解説に比べたら、いくらでもこどもに応えてあげられる幸せな時間であった。

昼食 ハムチーズサンド

夕食 豚肉ステーキ オレンジソース、クレソンサラダ、冷や奴、白菜の卵とじ汁

科学のえんそく

小学2年生の鼓介の遠足、行き先はサイエンス・ミュージアム。毎回遠足には保護者2〜3人がサポートにつく。わたしは初参加。

2年生2クラスとも先生に恵まれている。鼓介の担任ジェニファー・アニストン先生。もうひとつのクラスはルイーズ・ブルックス先生。手拍子とハンドサイズの楽器でこども達を鎮静、誘導する術を持つ。普段会うお母さん達の中にも声色でこどもを黙らせることができるタイプの人が多くて憧れる。言語習得の後にはあのような境地に至れるだろうか。

鼓介を含む6人の男児とのミュージアム巡りは、自分の役不足を痛感、小学生の好奇心につぶされて酸欠になりそうであった。今学期の学習テーマがフォース(物理?)だというのでこの美術館に来ているわけだが、そんな目に見えないものの話は日本語でも解説不可能。蒸気船やロケットを見て「大きいね〜」以上のコメントができるように、新太の引率までに勉強しよう。

昼食 ホットドッグ

夕食 タイチキンカレー

水中めがねのおしゃれ

水曜の午前中はEast Dulwichのレジャーセンターで泳いでいる。

やはりここも年が明けてから人が増えてきた。おばあちゃん達が平泳ぎでレーン遊泳している。たまに水中めがねのおばあちゃんがいると必ずレンズは透明フレームは派手色。これが目がぱちくり見えてかわいい。帽子着用のきまりはない。帽子の人は少ない。今日は紫色のロングヘアーのおばさんが髪を扇状に広げて背泳ぎしていた。最後の方に気づいたのだがプールの底には端から端まで潜水しているこどものようなおじさんもいた。クロール5分、平泳ぎ15分、背泳ぎ5分してシャワーを浴びて幼稚園のお迎えに行く。

昼食 豚野菜炒め ご飯

夕食 トマトパスタ