ヨーカン長屋の日記

日暮れにたどる小野家の食卓

月別アーカイブ: 5月 2012

太陽のしたで

おかしな長雨や低気温が急に去り、とうとうロンドンが夏になった。今年もまたタイムリーにサンダルを買えなかった。3年物のビーチサンダルだけど気持ちは前傾。体を動かしたい気分。

土曜日は家族でチャリティ・ラン出場。夫10キロ、鼓介1マイルのレースをふたりともひとケタ台ゴール。一緒に走った友達の中ではルーカスがすごく早かった。運動神経も体格も良くて何でも悠々と楽しそうにプレイする子だ。スポーツ好きもひとりひとり個性が違って面白い。わたしは新太と1マイル走った。意外に気持ちよかった。それからみんなでピクニックをして午後遊んだ。

今日は幼稚園の後に新太の友達ディラン、キリアンとピクニック。さらに放課後は学校の友達とBrockwell Parkの屋外プールに行った。昔行ったTootingのプールは氷水のようで全く泳げなかったから、イギリスの屋外で実際に泳いだのはこれが初めて。夕方の陽射しに焙られた背中を冷たい水でクールダウン。毎日来たいくらい最高。泳ぎ好きの新太にも報いてあげられて満足。プールサイドでピクニックして家に帰ってまた軽く夕飯。

zumbaも始めたし、今週末はついにキャンプでその後ハーフターム休暇に入る。

昼食 ゆで卵と潰したブロッコリーのサンドイッチ、オレンジ

夕食 サラミのサンドイッチ、焼きおにぎり、トマトとピーマンサラダ(こども)中華まん、焼き茄子おろし生姜、キャベツのスープ(大人)

 

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ダニー・ボーイ

今月のブッククラブ小説『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を英語で遅々と読んでいる。難しいので日本語版も先に読み返した。村上春樹から一冊と言われて『羊をめぐる冒険』と迷った。あの景色はスコットランドでも通じると思ったから。

『ハードボイルド』日本語版を読み返した感想。世界の終わりに留まる僕に今回は温かい気持ちが涌いたのが新鮮。『羊をめぐる冒険』でも僕は鼠男を喪失するが、影の旅立ちを僕が見送るのと自分の分身を殺すのは痛みの種類が違う。『羊』の傷を伴って旅立つ終わりは清々しい。若さだ。世界の終わりの鈍痛を心地良いと感じるのは大人になったせいか。

ところが今日ふと思って『ダニー・ボーイ』を聴いて本当に驚いた。灰色の街の記憶が一気に映像的に起き上がって色彩を帯び、活字だけの印象よりずっと優しい世界になった。さらにこの音色で思い出したのは、僕によってこれから世界の終わりがほんの僅かずつ変わる希望、それをもう忘れかけていたこと。さっきからspotifyで色々なバージョンのダニー・ボーイを20曲くらい聴いている。タララ〜ララララララララ〜。ドライなSFにエンドロールが沁みてウィスキーの氷がカランと、そっちのハードボイルドだったか。名作だなあ。いつもの酒と音楽のくだり、『ダニー・ボーイ』はしつこく登場したからとうとう聴く気になったのだ。良かった。『羊をめぐる冒険』もいつか音楽つきで再読してみよう。

ウェス・アンダーソンの新作が公開。観に行かなくちゃ。

お母さんのチャンピオンズリーグ

先週のプレミアリーグ最終戦に続くフットボールウィークエンド。CL決勝チェルシーVSバイエルン・ミュンヘン。

イギリスのこどもは早く寝かされる。鼓介の友達でも7:45キックオフは完全アウトということで、試合の民放放映を隠している家もあった。お母さんがミュンヘン出身のルーカスはテレビが不調でITVが映らないそうだ。小野家はみんなの分までライブ観戦。こどもを寝かせたい時ほど試合は延長になると確信していたのではじめの80分で台所の方付け、仕込みを終えてからソファーに着いて延長、PK、表彰式までを見る。何となくミュンヘンを応援していたし、PKを外したシュバインシュタイガー、鬼みたいな顔と思っていたけど今日はすごく童顔に見えた。

鼓介が久しぶりに日記を書いたので「チャンピオンズリーグのこと書いたら?忘れないように」と言ったら「あれは思い出したくない」と返された。鼓介も何となくミュンヘンを応援していたのだ。

これからユーロ。オリンピックはサッカー男女で計4試合スタジアムに行く。

昼食 パンチェッタとロメインレタスのサンドイッチ

夕食 白菜と肉団子の甘酢炒め、ご飯

ナーバスだった頃

金曜の放課後はどんぐりクラブ。

いつものようにGoose Green沿いに車を停めて公園を回り込んで教会へ向かう。新太が公園の柵を越えてショートカットすると鼓介が後を追う。安定を好む鼓介がめずらしいな、と気がついて後から「柵、越えられるようになったんだね。この前も公園でターザンしたね。あれも嫌いで乗ったことなかったのに乗れたね」と言うと「前はナーバスだったよ」。7歳のまっ白な伸びしろがうれしかった日。

夕食 肉団子のじゃがいものトルコ煮、クスクス

先生ありがとう

わたしはカード作りが好きだ。いちばん良いアドレナリンが出る。贈る相手は日本語講師のみほ先生。East Dulwichのサークル『どんぐりクラブ』の4代目先生を勤めてくれた人だ。明日で最後の授業となる。こども達からのカードを収納するフォルダーを作った。贈る人がいる、思い出があるって幸せなこと。

昼食 黄色ピーマンのピューレとベーコンのパスタ、ローストポテト

夕食 鮭グリルとルッコラのバルサミコ和え、ご飯、白菜の味噌汁

アップル&ルバーブ

宅配野菜に初もののルバーブが入って来た。ぶつ切りにしてりんごと煮る。すぐホロホロになるところがいい。粉をふりかけてオーブンで焼く。アップル&ルバーブクランブル。

つけ添えはこの頃レモンクリームが気に入っている。すぐ煮える具、すぐ固まるクリーム。せっかちが待ち遠しくなる隙もなし。

昼食 ハムとチーズとルッコラのベーグル

夕食 ビーフシチュー、バゲット、リーフサラダ、アップル&ルバーブクランブル

男親共同生活

三連休最終日。Blythe Hillの公園で鼓介の同級生ルシアンと待ち合わせ。途中で雨が降って来たのでコーヒーに誘われて初めて家にお邪魔する。

ルシアンは両親が離婚していて定期的には週1回、あとは不定期に時々お父さんの家で暮らしている。遊びに行ったのはお父さんの家の方。むさ苦しい住まいを想像していたのに、どうしてどうして素敵なお宅。大きなビクトリアンハウスをお友達とシェアしている。友達のところにも別れた奥さんとの子2人が来るのでミニマム2人から最大5人の生活だそう。台所と食卓は共同だが、このスペースが広い。家の中はモダンブラジリアン・アートの本がいっぱいだ。興味深い。ガラス天井のダイニングで庭を眺めながらコーヒーをもらう。庭には蓋をしたジャグジーがあって雨がプツプツ当たっている。「パイプが詰まって全然使えない。中はナメクジだらけだよ」というお父さんの言葉がこの日一日中、繰り返し思い出された。

昼食 クラッカー、ベーグル(おとな)チーズトースト(こども)

夕食 豚バラとニラの炒め蒸し、オクラ納豆、ご飯、大根の味噌汁

ハンバーグ

今日の夕飯は鼓介とハンバーグを作る。鼓介はサッカー選手を引退した後はシェフになりたいそうである。

捏ねる係と、食パンを牛乳に浸す、ソテーした玉ねぎを冷ます、卵を割る係。二人いると便利。丸めるところで新太が昼寝から起きて参加。たっぷりのソースを拭いながら食べ終わったお皿はゴッホの糸杉のよう。夜はマックス&ルビーの家にベビーシッターに行った。双子の寝静まった家で猫とレコードを聴きながら留守番をした。

昼食 ハムとほうれん草のサンドイッチ

夕食 ハンバーグ、きのことピーマンのソテー、豆腐の味噌汁、ご飯