ヨーカン長屋から

日暮れにたどる小野家の食卓

月別アーカイブ: 7月 2012

ロンドン2012

オリンピック開幕。開会式おもしろかったー  旅帰りの鳥の気分。

ロンドン・アイから見下ろす全景。

夜空に浮かぶビッグ・ベン。ロンドンは上からがいい。

川も道も建物も何百年前とおなじで、まるまるチャーミングな一望サイズ。

そんなわけで開会式、中世から現代までイギリス上空を気持ちよく飛ばせていただいた。シェイクスピアの田園から産業革命。日本なら洛中洛外図から、黒船、文明開化あたり。歴史の動脈が名監督で劇場化って、そりゃ楽しいわ。真っ赤に焼けた鉄の五輪まで、夢をオーダーできるようになったらリクエストして何度も見たい。

続く現代のシーンからはダニー・ボイル度増しでユースカルチャーの国、輝け若者とはっきりしていたし、聖歌リレーの最後も若手アスリートで爽やか。

女王とジェームス・ボンドは特に好きでもなかったが、おかげで夜景が映ったのは良かった。

高速ボートのベッカムは90〜2000年代イギリス。エンディングのポール・マッカートニーは閉会式みたいで変だったけど、実家の父は感激していた。長かったが本当に面白かった。『ダニー・ボーイ』の最初からまた見よう。鼓介はこのアイルランド、スコットランド、ウェールズのシーンで「これレゴ?」と言っていた。

今日は男子体操団体。

あの長い協議の間BBCは内村選手の難易度クリアを早々に認めて日本逆転をにおわせていた。

銀から銅でも大喜びのイギリスおめでとう。

古風な内村選手、個人戦楽しんでねグッドラック。

冷やし中華

Finchleyのまどかちゃんの引越しを手伝うつもりで覗きに行った。

ちょうどオリンピック灯火のリレーがまどかちゃんの町を通っていった。

地域を代表して走るランナーのリストに草食顔のスポーツ少年12歳が載っていたので楽しみにしていたが、わたしたちが見たのは別の女性だった。駅伝のように数キロおきに次の走者が立っているのかと思ったら、全員を乗せたバスが先頭を走って、交代ポイントで次の走者が降りてくるようだ。それにしてもあまりの暑さで炎がゆるい。コンクリートの熱を感じたのはいつぶりか。

日本人エリアならではのおいしい和食弁当をご馳走になる。結局何も手伝わずに遊んで帰って来てしまった。

帰宅後は女子サッカーをTV観戦。夫は早目に家に戻っていた。明日のスペイン戦はもちろん、オリンピック中は積極的に在宅勤務するらしい。職場の周りの交通事情が落ち着かないのだと。試合後の興奮で庭に出るこども達。がんばれ日本。

昼食 和食弁当(わたし、こども)、クスクスとラタトゥユ(夫)

夕食 クスクスとラタトゥユ(こども)、冷やし中華、干しえびのサラダ(おとな)

前から試そうと思っていたスパゲティを中華麺に変える裏技(重曹)実践。これは便利で美味しい。7mm以下でまた作ろう。

夏休み1日目

ついに来た夏空が!

プールに猛進。Brockwell Lidoで泳ぐ泳ぐ。毎日行きたい。I love summer。

昼食 パンとカリフラワーのチーズグラタン、セロリのスープ(こども、わたし)干しえび炒飯(夫)

夕食 焼きそば(こども)カリフラワーとじゃがいものインドカレー、フリルレタス(おとな)

ネルソン海峡

鼓介、小学校終業。新太、幼稚園卒園。

夏休み最初の土曜日。

来週から夏日が戻ってくると聞いた先にさっそくの晴天でFolkestoneの海に行く。

左目の左から右目の右までうーーーみーーー。

崖地に居並ぶ人気のない大屋敷。その下に手入れの良い庭園が横たわる。Southend-on-Seaに作りが似ている。海のきれいさは比べ物にならない。よくあるお金持ちが作ってくれた保養地でも南欧気分に至れる気合い設計。でもガラガラ。カフェもない。向こうのフランスだけ。

昼食 スパゲティ・バジリコ、にんじんとレーズンのサラダ

夕食 生ハムとチーズのバゲット、フィッシュ&チップス、スカンピ&チップス

ロアルド・ダールのいなか道

現在ウエストエンドで絶賛されているミュージカル『マチルダ』。鼓介が2年生の一年間、学校で何度も扱われたロアルド・ダールの作品なので夏の楽しみにチケットを取った。それからわたしも原作を読んだ。

ミュージカルを明日に控えてぎりぎり読み終えたのだが、思いがけず読後感の悪い本で落ち込んでいる。

天才少女が読書に目覚めたはよかったが、両親と校長先生は救いのない無教養な悪者。そして近年すっかり暴力描写に弱くなっているので、お仕置き、仕返し、怒鳴る人が出て来るたび動悸がする。『三匹のこぶた』のおおかみが鍋て煮て食べられる結末がなくなって実はほっとしているほうなのだ。マチルダの最後は、両親を捨て優しい学級担任に育ての親になってもらってハッピーエンドということらしい。父親が盗難車を騙し売るディーラーで母親はパチンコ(ビンゴ)通いとTVドラマに狂っているというのもリアル。書いているうち気が晴れてきた気がする。あれ?やっぱり負けるなこども、あっぱれマチルダ?でいいってことかな。

しかしすごいのはだんだんいなか道が目の前に甦ってくること。どんどん物語りの毒気が抜けていくのは草のせい森のせいかもしれない。不思議なことだ。好きなイギリス児童文学には共通する自然背景がある。ロアルド・ダールの主人公はこの人の分身で風景は記憶の再現に違いない。そしてわたしは多作の作家の方が根が明るい感じがして好きだ。現在頭の中は二巡目の小学生であり、一回目の時の読書開眼期とまったく同じ本と旅する感動をロアルド・ダールからもらっている。

ラファエル前派

雨の夏に久しぶりの青空。電車に乗ってテート・ブリテンに行く。

19世紀のイギリス絵画を観る。

ラファエル前派。貴族の世から産業革命、資本主義への転換期。絵に光、軽さがある。写真のような絵も多い。描かれた女性の気分が前の時代よりわかりやすい。衣装の細工まで描き込まれたこの無呼吸の双子は、それ以前の17世紀。

かの『オーフェリア』。背景にうちの庭にあるのと同じフォックスグローブ(ジギタリス)を見つけた。腰まで水にリアリティ。沼のにおい。油絵の具のいいにおい。

続いてビクトリアン朝絵画の部屋。応接間の金ぶち掛け物調が抜けて市民漫画、記念写真、成長記録といった感じで親しみが増す。

最後にターナー浴をして行こうと思ったら幼稚園のお迎えが迫り時間切れ。ミュージアム出口の双子。

夕方からまた雨が降る。

ママ友達からの誕生プレゼントで大きな植木鉢をもらう。

夜、庭に行ったら背の高いフェンネルの、細く密生した葉にかたつむりが群がってちゅうちゅう雨を舐めていた。

昼食 たまごサンドイッチ(わたし、テートにて)、ボロネーゼ飯、目玉焼き(夫弁当)

夕食 チキングリル、サラダ、ケーキ

みんないい

鼓介が火曜の晩にサッカーの練習に行くようになった。

新太は夫、わたしと三人の時間をとても楽しんでいる。楽しみ上手だ。ご飯ができるまで夫とみっちりベイブレード。行儀よく夕飯を食べ、入浴、本読み、消灯まで本当に幸せそうだ。

帰宅後の鼓介ともゆっくり話ができてよい。学校やサッカーで揉まれてどんどん大きくなってきている鼓介。最近は友達関係が深くなってきて、いよいよ人間になってきたなと感じる。めずらしく「お母さんに日本語の本読んであげようか」というのでどんぐりクラブの宿題『わたしと小鳥と鈴と』を音読してもらう。

鼓介「わたしと 小鳥と 鈴と みんなちがって みんないい・・・true !」

夕食 ちんげん菜と豚ひき肉の炒め物、きゅうりのサラダ、ご飯、ゆかり、じゃがいもの味噌汁

mummy 36

知らない間にカレンダーに太ペンで書かれたバースデー。

日曜日に森キャンプから帰り、洗濯回しながらユーロの決勝観戦。4歳新太「ぴるろー、イエイ」7歳鼓介「起点はシャビ」、飽きたら上半身脱いでバロテリごっこ。全員で表彰式まで身納めた。

そんな祭の後の誕生日だが朝から晩餐までしっかり祝ってもらった。兄弟から誕生カードをもらって笑い、仕事後の夫が湯気まみれで鶏を焼く姿に笑い。前週に小野家男子への鬱積、嫁(母)への思いやり不足を泣きついた直後でもあり、おお、みんながわたしを喜ばせようとしている、とわかって満悦の一日。プレゼントはGOLAのスニーカー。

夜はDVDで『ベスト・エキゾチック・マリーゴールド・ホテル』鑑賞。ここ数年ラブコメが好きなのだが、これもまた良くて大笑い。定年後イギリスを飛び出しインドで晩年をスタートする話に、30代でロンドンに来た自分が共感してて笑える。主人公のボストンバッグはわたしとお揃い。よし60才まで持っておこ。一生冒険がいいなあ。ずっと身軽にムーブオン。

夕食 チキンソテー、リーフレタスサラダ、苺のクリームケーキ