ヨーカン長屋から

日暮れにたどる小野家の食卓

サンデー島の夏休み

オークニーから帰って来た。

サンデー島の南西端にあるロージーの家から反対側の端までが車で10分。人も家もほとんどない。

島は横から見ると抹茶タルトのようだった。海抜が低く、土地が薄く平らで、砂の地盤、黄色い岩層、草の緑の層。大きな木がない。広い海も彼方まで遠浅。視界に凹凸というか、腰高以上のものがほぼ出現しない。小麦畑を歩いていたら大きな犬の背中を歩いているようだった。同じ場所を夜散歩したら月の明かりでシシ神さまだった。貝の取れる海に連れて行ってもらった。水が引いて光る砂の上を見渡せる限り歩くことができ、月面で潮干狩りしている感じがした。

海で泳いだらアザラシが少し離れたところで泳いでいた。止まるとアザラシも海面から顔を出す。泳ぐと平行して着いてくる。

ロージーもその彼もベジタリアンなので食料は庭の菜園からと、ロージーの焼くパン。ごちそうとして島の魚介類。蟹は身も旨みも詰まって美味しいのが毛蟹サイズで1.5ポンド!潮干狩りで取ったcocklesという貝は蛤の身を小ぶりにしたような上等の味。貝肉はそれほど厚くないが、袋の中にたっぷり水分を含む性質のようで、一粒ごとに海の味がして久しぶりにとろけるような幸せを味わった。セスと夫が魚も釣ってくれた。淡白で柔らかい青魚を頭からバリバリ食べたら恐がりのロージーの彼がギョッとしていた。

遅く起きてご飯を食べ、海に行き、ご飯を作る以外全く何もしない生活。学生時代から休暇は隠遁派で、中学高校は箱根のおばさん、大学になったら沖之永良島の曾祖父母のところへと通ってはボーッとしたものだが、またそういうぴったりくる場所に辿り着いたのが嬉しいと思った夏休み。

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