ヨーカン長屋から

日暮れにたどる小野家の食卓

月別アーカイブ: 10月 2013

ブッダの時間

今日は小学校が一日かけて世界の宗教を学ぶ日だった。

文化に触れるインターナショナルデーとか、言語を学ぶランゲージデーはおなじみだが、宗教デーは初めてで新鮮。難しい話は敷居を下げるに限る。とてもいい考え。

学年ごとにテーマとなる宗教があって、それをいろんな角度から一日かけて体験。
新太のクラスはキリスト教。粘土で最後の晩餐を作ったそうだ。
高学年はイスラム教、ヒンズー教など。
鼓介達4年生は仏教。みんなでお坊さんの格好。お香を焚いてお経を唱え、輪廻転生の話を聞き、仏さまのスマイルをまねて、ヨガ。放課後の男子は生まれ変わったら何になりたいかの話題で持ち切りであった。

http://www.fairlawn.lewisham.sch.uk/category/year-4/

夕食 豆とオクラのチキンカレー

秋の実

カンタベリー行きの電車は景色が素晴らしい。通勤二週目。りんご林の実が一斉に赤くなってみごとな鈴なり。

さて、先週末はグリニッジ公園に出かけた。秋のグリニッジは紅葉がきれいで大好き。

いつもと違う入り口から入ったら、そこら中に大きな栗の木があることに気がついた。見ているそばから緑の棘球がぼとぼ落ちてくる。房を足で割って栗をえぐり出すのも楽しくて、何となく拾い始めたら最後、夫とこどもは何時間でも拾っている。

わたしは陽のあたるベンチをジョギング休憩中のおじさんとシェアする。おじさんが「良い兄弟だね」と何度も何度も言うので「兄弟はいますか」と聞いたら、弟はアーミーに入って世界中に行っていると教えてくれた。「子供は3人、上の娘はいい子だが、男二人はとても悪い。もう、どうしようもないんだな。2月から会っていない。奴らの母親ともね。誕生カードも送っていないよ」トレインスポッティングのような若者だろうか。家族を愛するイギリス人から直接こういう話を聞くのは初めてだ。おじさんはまだ50代前半に見えるがもう働かなくていいだけのお金があるので、年が明けたらギリシャかカナリア諸島かどこかに移住してバーでもやりたいそうだ。移住は楽しいですよ、と言ったら「それは家族がいるからだよ」と。そうしているうちに最愛の娘から電話があり「やあベイビー元気か?」などと話し込んで電話を切るとまたジョギングに戻って行った。後日イギリス人の友達に栗の木の話をしたら、グリニッジの栗拾いは有名で、中国人が縄張りを決めて穫るのは名物だと言われた。確かに家族連れの中国人がスーパーの袋いっぱいに拾っていた。木の上に登って枝を揺すって穫るのだそうだ。

栗の木はとても大きい。てっぺんは空の真ん中。佐藤さとるの絵本みたいに木の上に家をつくったらきっと眺めがいいだろう。こども達がこの木のように育ちますように。わたしも木の上にいるような気持ちで生きたい秋爽やか。

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夕飯:水炊き、栗

カンタベリー物語

今週から週3日ほどカンタベリーのケント大学で日本語を教えることになった。

大聖堂。大司教。運河、修道士、巡礼地。ドラクエのようだ。片道2時間かけて通うのだが、そんな町なので全く苦にならず、毎日、お伊勢参りか日光江戸村に行くような気持ちで通勤している。

大学は緑いっぱいの、絵のようなキャンパスだ。わたしの生徒は2年生。選択科目で日本語をとっている。みんな若くて純粋で日本が大好き。わたしもこの前まであっち側にいたはずなのに。大学生達を見ていると、あの時期何を学んだらいいか全然分かっていなかったことが苦いような悔しいような。でも大学という場に帰って来られたことが想像以上に嬉しくてわくわくしている。こちら側からの大学生活、しっかり楽しもう。

昼食 焼うどん、焼き魚、大根の煮物
夕食 おでん、キムチ、玄米ご飯