ヨーカン長屋の日記

日暮れにたどる小野家の食卓

秋の実

カンタベリー行きの電車は景色が素晴らしい。通勤二週目。りんご林の実が一斉に赤くなってみごとな鈴なり。

さて、先週末はグリニッジ公園に出かけた。秋のグリニッジは紅葉がきれいで大好き。

いつもと違う入り口から入ったら、そこら中に大きな栗の木があることに気がついた。見ているそばから緑の棘球がぼとぼ落ちてくる。房を足で割って栗をえぐり出すのも楽しくて、何となく拾い始めたら最後、夫とこどもは何時間でも拾っている。

わたしは陽のあたるベンチをジョギング休憩中のおじさんとシェアする。おじさんが「良い兄弟だね」と何度も何度も言うので「兄弟はいますか」と聞いたら、弟はアーミーに入って世界中に行っていると教えてくれた。「子供は3人、上の娘はいい子だが、男二人はとても悪い。もう、どうしようもないんだな。2月から会っていない。奴らの母親ともね。誕生カードも送っていないよ」トレインスポッティングのような若者だろうか。家族を愛するイギリス人から直接こういう話を聞くのは初めてだ。おじさんはまだ50代前半に見えるがもう働かなくていいだけのお金があるので、年が明けたらギリシャかカナリア諸島かどこかに移住してバーでもやりたいそうだ。移住は楽しいですよ、と言ったら「それは家族がいるからだよ」と。そうしているうちに最愛の娘から電話があり「やあベイビー元気か?」などと話し込んで電話を切るとまたジョギングに戻って行った。後日イギリス人の友達に栗の木の話をしたら、グリニッジの栗拾いは有名で、中国人が縄張りを決めて穫るのは名物だと言われた。確かに家族連れの中国人がスーパーの袋いっぱいに拾っていた。木の上に登って枝を揺すって穫るのだそうだ。

栗の木はとても大きい。てっぺんは空の真ん中。佐藤さとるの絵本みたいに木の上に家をつくったらきっと眺めがいいだろう。こども達がこの木のように育ちますように。わたしも木の上にいるような気持ちで生きたい秋爽やか。

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夕飯:水炊き、栗

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