ヨーカン長屋から

日暮れにたどる小野家の食卓

月別アーカイブ: 6月 2014

先生、ハタチの歌を

2週間、Surreyの公立中学で日本語集中コースを教えてきた。

毎日6時間、他の授業は一切なしの日本語漬けという特別カリキュラム。すしクッキング、着物体験などお楽しみ授業もある。同時に中国語コースも開催されていてそちらは餃子クッキング。肉の扱いやベジタリアン対応などすしに比べて断然大変そうだった。

カルチャートピックなら無限にある。トトロ、ナルト、デスノートなどが軸なのだけど今回大人気だったのは「ふりそでーしょん」。座って踊れて授業にぴったり。その日はもう一回!もう一回!の声を無視して文法の授業をしたがコース最終日に学級委員風の一番優秀な男子学生が「先生、ハタチの歌をもう一度見せていただけませんか」と言ってきたのが面白かったので、「ふりそでーしょん」をかけながら一人ひとりに修了証を渡した。私もカードやお花をもらった。

体育館で行う授業ではラジオ体操とアルゴリズム行進をした。ジェンカもした。「右、右、左、左、前、後ろ、前前前!」と言い続けて4回連続踊った。九ちゃんの「レットキス」で踊っていたから笑いを堪えるのに必死。翌日体中が痛くなった。

日本語自体もしっかり勉強させなければならない。最後に日本語検定試験を受けるからだ。だいぶ詰め込みだけど、カルチャーに惹かれて本格的に勉強したくなる気持ちはわかるような気がした。

中学生25人との日々は不思議で懐かしくておもしろかった。リスニングの練習で、今から実在の電話番号を言うから、聞き取って家に帰ったらかけてごらんと言ったら私の実家にでもかかると思ったか「ハジメマシテ ボクワ ジョバンニデス」と言う気で緊張しながらダイアル回した生徒が何人もいた。案外ほのぼの、思ったよりゆっくり大人になっていくんだなーと安心した。電話番号の正解はうちの近所の歯医者と市民プール。どっちも音声案内。
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夕食 鮭のグリル、インゲンのバター蒸し、ごはん、もやしの味噌汁

ダディを止められない

ワールドカップが始まった。

イングランド戦はあきらめて夜8時に寝て、夫と鼓介と3人で夜中2時に起きて見た日本初戦。試合後は全員ほぼ無言で解散、朝10時過ぎまで寝た。

鼓介はサッカー観戦が何よりも好きで、テレビ中継でも、自分がチームの試合でベンチに入っているときでも、新太の草サッカーの応援に行ってさえ、開始から終了まで目を離さずにじーーーっと観る。その様子はまるで何かの装置みたいで、彼の人格もあの装置によって形成されているのではないか。開幕戦の翌日「ネイマールってどう思う?」と鼓介に聞いてみたら「シュートは本当にすごいと思うけど、ネイマールは何か大好きになれないところがある」と。わかるわ。「このワールドカップで何にいちばん注目している?」「ゴールラインテクノロジー。審判のリストバンド」そして「優勝するのは?」「日本」。ギリシャ戦がんばれ日本。

今日は父の日。新太から夫へのカードは日の丸と「Happy father’s day! かがわ かがわ! 10 10 10」。そして鼓介が学校で作ってきたカードは(  )に自分の父親に合う言葉を入れる仕様。けっこう国語力が必要。

鳥だ!飛行機だ!いや、スーパー・ダディだ!…中略…(   )も ダディを止められない!

(  )には世界最高のDFかMFが入るべきなのに、鼓介のカードには「(100,000匹のねずみ)も ダディを止められない!」と書かれていた。不思議な一行だけど足が速そうな感じは出てる。

朝食 パン(私と夫)、ベーグル、ラーメン(こども)
昼食 ひじき炒飯、玉ねぎの味噌汁
おやつ りんごのパウンドケーキ

ピカピカ下げて

新太が友達に誘われて1日限りのチームを作り、地域のサッカー大会に参加、なんと優勝。新太の初試合は色々発見があっておもしろかった。案外周りを見るタイプなんだな、とか。当日頼まれていないのにアシスタントコーチみたいに張り付いていた鼓介も、ダリッジ・ハムレットFCで今年の最優秀選手に選ばれた。お祝いに餃子でも食べにいかなきゃ。
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