ヨーカン長屋の日記

日暮れにたどる小野家の食卓

カテゴリーアーカイブ: そのほか

ライオンとユニコーン

鼓介が修学旅行で1週間パリに行って来た。
長距離バスとフェリーで片道12時間かけて行くから2日間は移動で終わり。残り3日間でエッフェル塔やユーロ・ディズニーに行った。怪我をして後半はずっと足を引きずっていたらしく、友達が肩を貸してくれたり荷物を持ってくれたり、それがまたいい思い出に。イギリスに帰ってくる時の入国審査で、自分ともう1人EUパスポートじゃない子がいて、別の手続きをしたと。パスポートの話になって、イギリスのパスポートってどんなデザインだっけ?って鼓介に聞いたら「ライオン・アンド・ユニコーンだよ」と。日本のは「フラワー」って言われているのかな。

夕食:オクラぶっかけそうめん、揚げ出し豆腐、蒸しブロッコリー

今年のプレゼント

今年も7月2日がやってきた。
いい天気だった。41歳。

午後、夫と子ども達とコベントガーデンで待ち合わせて、
ナイキで新しいシューズを買ってもらった。

お母さんが亡くなったり家族に心配事があったり、
そういうモヤモヤを燃料にちょっとずつ走るようになった。
周りで走ってる人たちの中には稀にハーフマラソンに出るようなママもいるけど、
見ていてこっちが走りたくなるような遅さの人も多い。
で、実際走ってみると自分も遅い。
車とか、息子とか、インターネットとか普段見てるものが速すぎる。

minaちゃんが結婚、出産に続いてRUNも同年デビュー。
意外なところで意外な人が走ってる。
他の誰が走ってても同じぐらい驚いたはずなので
みんなもビックリさせてください。

夕食:キンタンの焼肉、4種類のケーキ

ターンする夫婦

午前中は録音の仕事に行った。

ここ2ヶ月、オンライン向けの日本語教材を作っていた。
長文会話を20話。
楽しいリスニング教材を作りたいというイギリス人プロデューサーの企画で
ラジオドラマみたいになっている。

ストーリーは既に英語で出来ており、
設定を日本に置き換えて翻訳するのが私の担当。

主人公は、都会からUターン・Iターンする30代夫婦なので、
まずは話の舞台を決めるところから。
本当は千葉県一ノ宮市にしたかったんだけど
もとのストーリーと噛み合わないところが多くて残念ながらアウト。
登場人物は6名。
私は地元の人の役で録音に参加した。
9月にオンエアーされたら日本語勉強していてもいなくても、聞いてね。

昼食:ベトナムパンケーキ、フォー

選挙ごっこ

EU離脱から政治の話が絶えないイギリス。
おとといの解散総選挙、不眠で開票結果を見守った人がいっぱいいた。二大政党が拮抗していると一票に重みがあるし、選挙結果は良くも悪くもすぐ庶民の生活に反映される。私も選挙権はないけど日本にいた時より政治を身近に感じる。

例えば、移民と教育の問題。

私たちは2007年、労働党時代に移住した。ありがたい時代で、ESOLという無料の英語コースがいたるところにあった。移民が仕事を獲得するための技術支援だ。幼児を預ける保育園代まで負担してくれて当時2歳の鼓介を置いて勉強できたのには感動した。ESOLでは私のように自国で英語教育を受けた人は少数派で、貧しい国から必死で来た人、母国語の読み書きすらできない人もいた。小中学校では英語が母国語ではない子どもへのサポートもあった。地域に就園前の子どもが遊べる場所や子育て支援施設がたくさんあって毎日が忙しかった。

これが2010年、保守党に政権移動するやいなや、そんなサポートは一気に影を潜めた。児童手当に収入上限ができ、大学の学費(イギリスはほぼ全部が国立大)が3倍になった。小中学校は学力主義、早期教育に転換して読み書きや九九を学ぶ年齢が前倒しになった。そして今年から教育予算の極端な削減が学校に直接的な打撃を与えはじめた。各学校、削減幅を何かの形で穴埋めしなければならない。鼓介の中学校では学食のメニューを減らし、体育館の修復を再考する程度で頑張ってるが、他の学校では先生の人数を減らすことになってストライキが多発している。

そんな話を常に聞いているので、子どもは選挙のたびに大人ぶって政治の話をする。主要政党の党首の顔と名前ぐらいは小学生も知っている。
今回おもしろかったのが、総選挙当日に新太の小学校で全校子ども選挙(ごっこ)があったこと。生徒400名のうち労働党が217票を獲得して勝利。第二党は緑の党。保守党は20票。先生たちは自分の支持政党を言ってはいけないそうだ。子どもが政治を意識するっていいことだと思う。学食にも影響するんだから。そうやってみんな選挙権がもらえる日を楽しみに成長してほしい。

夕食:豚ひき肉とセロリの中華丼、いんげんの白和え、わかめの味噌汁

ももを挟む暑さ

ロンドンが猛暑なので短パンを履いている。膝の上にノートパソコンを置いて、閉じた瞬間に太ももの肉を挟んだ。MacBook Air、痛い。

今日のうちに書こうと思ったのはその話ではなく、向かいのおばちゃんのこと。

大学で教える仕事が終わり、9月まではオフピーク。夏は毎年短期の仕事をしたり、次年度の準備期間に充てている。今年は日本語のオンライン教材を作る仕事に恵まれ、毎日朝から3時まで家でこつこつやっている。私の仕事部屋は家の2階。通りに面した窓際に机があるので近所の往来がよく見える。

我が家を囲む三方の家にはどれも60代のおばちゃんが住んでいる。左隣に働き者で優しいフィリピン人のおばちゃん、右隣は最近引っ越して来たアート系のおばちゃん。そして向かいが通称スワンハウスのおばちゃん。おばちゃんの家は白とグリーンでとても目立つ。そして駐車場の上に白鳥がついているからストリートビューで Crofton Park Roadを上から下まで探したらきっと見つかる(公園寄り)。

スワンのおばちゃんはこの中でいちばん見かける率が高いのだが、連日の日差しで全身日焼けしていく段階がよくわかる。イギリスに来て長いみたいだが、ルーツはどこの人だろう。真っ赤にならず、きれいに色を吸収している。私とフィリピン人のおばちゃんは麦色になるけど、スワンのおばちゃんの肌はあまり茶色味がない。アートのおばちゃんはチェルシーフラワーショーを手伝っているらしく、今週まったく姿を見ていない。ショーが終わったらどんな色になっているのか。

夕飯:コリアンタウンで買ったプルコギの焼肉丼、緑野菜炒め、じゃがいもの味噌汁

 

スピナー

フィジェットスピナー?カタカナでどう書いたらいいかわからないアイテムだが、この1〜2ヶ月で、あるおもちゃが地元で広がっている。
指の上で回して遊ぶスピナー。
ここはイギリス。スピードが命の流行ものは、大手スーパーじゃ追いつかないということで
スピナー入荷!
スピナー品切れ!
地元商店のカウンターが活き活きしてる。
近所のコーナーショップに小中学生が行列してるのは3年前のルームバンド以来だと思う。
ネットでも買えるけど、お店で買うとなお楽しい。

昼食:じゃがいもとセロリのスープ、ゆで卵、パン
夕食:ハンバーグ、いんげんの炒め物、ご飯、野沢菜、かぶの味噌汁

南ウェールズ

春休みは南ウェールズの Brecon Beaconsという地方に行った。
ウェールズは山が多い。
山といっても日本のように高い山ではない。
1,000メートル以下であっという間に山頂へ。
木で覆われていないので、視界が全方向に拓けていている。
気球の上から見るような景色。もしくは宮崎駿。
えぐれた谷底、鳥の背中を見下ろす感じが楽しくて延々と歩けるのだが、
4時間ぐらいで食べ物が底つき、私のトイレが限界となってその日のハイキングが終了する。
古城もよかった。

Airbnbで予約したコテージ4泊。
1泊1万円ほどで庭付き一軒家が借りられるって最高。
サイトも見やすいし、もうAirbnb以外で旅行する気にならない。
イースターの祝日は、山歩きを休んで庭でチョコレートエッグ探し。午後はひとり1ゲーム選んでゲーム大会。

新太ー麻雀
私ー猫ビンゴ
鼓介ーモノポリー
夫ーRummyO(足し算ゲームだが、夜時間切れで中止)


イースターのご馳走
夕飯:海で採った巻貝、子羊のロースト、野菜のロースト

びっしりメモ

この1、2年、我が家ではオンデマンドで日本のアニメを観ている。
子ども達はイギリスにはないスポーツアニメを次々と。
野球、自転車、バレーボール。
私と夫はユーリ on ICEというアイススケートものを観たがおもしろかった。

新太9歳の誕生日はアニメ発信の中でもひときわ熱いバスケから。
夫が一生懸命探してあげた、好きな選手のユニフォーム。

普段は親友兄弟だが、何かに夢中になっている時の新太は鼓介に冷たい。
恥ずかしいんだと思う。
部屋を閉めてユニフォームに着替え、Ed Sheeranを聴きながらインドア練習。
追い出された鼓介は家の中をうろうろ、やたらと宿題がはかどるばかり。
新太の秘密ノートには「 XX高校106 ー YY高校104」みたいな架空の対戦メモがびっしり。
こんなところまで兄の変な記録癖が感染っている。

誕生日ごはん
夕飯:本人の希望でカレーの出前。カレー屋Baburより。レモンケーキ

ななめポーチ

12歳になった鼓介、最近の観察日記。

通学編
鼓介の学校は不便な場所にあってだいたいの子は30分〜1時間の通学をする。
つい最近まで親の送迎、完全保護下にいただけあって中学一年生は本当にウッカリしている。
しっかり者の鼓介さえバッグを丸ごとバスに忘れたことがあった。
見つからずじまいで中身は一式買い直し。
部活後にジャージで帰って来た日だったから制服上下と通学靴が失われた。
こんなこと日本じゃ小学校低学年だってしないと思うけど、6年間手ぶらで通っていた代償か。
一方で、通学路は社交の場。
晴れて買い食いもできるようになった。
おこずかい月10ポンド(1,500円)ではらちが明かないのか、
最近は早く働いて好きにお金を使いたいと思っているようだ。

学用品編
今まで本人の個室の勉強机や食卓付近など、
いろいろな場所に鼓介の私物置き場を作ってみたがどれも定着しなかった。
結局、今は下駄箱に通学鞄の中身を置いて、時間割の入れ替えを行なっている。
家の中に場所がないわけじゃないんだけど。
そのせいか宿題も玄関付近でやっている。
(画像は完成した刺繍の長友。家庭科の宿題)
ランドセルとか学習机とかシステマチックな感じが懐かしい。
日本の子どもは今もあの学習机を使うのかな。

私服編
鼓介や友達はスポーツブランドが大好物。
JDスポーツというチェーン店でジャージの上下を買ってもらい、お出かけスーツとして毎週末着用する。
いつも同じ服を着ていることには抵抗がない。普通の服とミックスして着ればおしゃれなのに、
だいたい全身アディダスとか全身ナイキの子が多い。
そして同ブランドの斜めがけポーチ。
ダサいけどみんなこれに携帯を入れて歩いている。
携帯をすられる被害には合いたくないという心理の象徴みたいで二重にダサい。
そして女子はこの数年ずっとアディダスのスーパースターが鉄板。
グループで足元の写真撮ってはインスタに上げるので、
被らないようにスニーカーを選ぶ私のようなお母さんも多いと思う。

昼食: ラムとレンズ豆のシチュー、ピタパン
夕食: 昼と同じ

冬の化石海岸、宿題

あけまして、と言いそびれてまもなく12分の1年が経過。
日本のみんなお元気ですか。

冬休みはさわや歌が来て、Airbnbで田舎に家を借りて過ごした。
イギリス南部のドーセットに化石海岸と呼ばれる場所がある。
草食竜が眠っているみたいな、なだらかな崖とアンモナイトが見られる一帯。
冬は人が少なくて贅沢だけど夏は観光地だ。
毎日よく歩き、夜は星を見たり漫画を読んだり、昼間みつけた変な鳥の名前を調べたりした。
img_1262

img_1257

img_1249
fullsizerender-3
img_1310

そして、こどもも私も新学期。
鼓介は中学校の二学期目。

学校にもよるけど、イギリスの中学校は
教科ごとに教室を移動する。
ホームルームのクラスはあるけど
時間割はひとりひとり異なり
朝出席を取った後は授業ごとばらばらになる。
全科目、体育や芸術系も含めてまるっきり違うみたい。
1学年400人近くいるのに時間割作業はどうなっているのか謎。

とにかく1日6時間、毎日延べ100人以上と授業で会っているわけで
すごい勢いで知り合い、友達が増える。
授業もおもしろいらしく何より。
まだ知らないことがいっぱいある、ぼーっとした顔が中学生らしい。

あと、鼓介の学校は美術や家庭科の宿題がけっこうあって
主要教科でもないのに堂々としてる。
三日後に提出する刺繍の長友。
すっごい手伝いたいけど我慢。
img_1506

夕食:ローストチキン、ロースト野菜(さつまいも・じゃがいも・人参)、蒸しブロッコリー

ほおずきを揉む手

10月5日の夜、お母さんが74歳で亡くなった。

最後の3ヶ月は海が見える病院で過ごした。
私も夏休みに里帰りして通った。
お見舞いにあげたほおずきを丁寧に揉んでいた。
母の手は指先が反っていて爪が厚い。
爪に深い縦筋が入っている。
この手をつないで歩いたころがあったなんて。
好きな物を好きな時に食べるのが生きがいの人で、
もう一度食べたいのはトンカツと鰻だと言っていた。

持病の心臓と、近年の脳梗塞、膵臓、足の骨折。
2年前から車椅子になり、心臓もさらに弱まって・・・と少しずつ。
父や妹はしょっ中、救急車に乗ったそうだ。
もうハラハラしない。
次に会うまで生きてるかなと祈ることも。

学生時代、社会人時代、私から母の話を聞かされたみなさん。近々トンカツ食べてくれたらうれしいです。

昼食 ANA機内にて 鰻卵丼、ひじきと春雨のサラダ
夕食 ANA機内にて 鮭の三色ご飯、果物、ヨーグルト

うちに中学生がいます

鼓介が中学生になった。

ユニフォーム効果で急にかっこよく見えたりする魔法は起こらなかった。
うちにスーツ、ネクタイ着用の人がいる。
息子のためにアイロンをかけている自分が他人のよう。
あ、中学生の部を担当する小野一江さん?
おつかれさまです。

さて、イギリスの学校は教科書を使わないから
小学校の間はほぼ手ぶらで学校に行っていた。
だから時間割を気にする必要もなく宿題もほとんどなかった。

これがリュックに各教科の本を背負って通学し、
毎日宿題を持って帰ってくるようになった。

私と夫はかつての仕事部屋を鼓介の個室にしたから寝室で仕事をするようになった。。
にもかかわらず。

仕事をしている後ろで大きな夫婦用ベッドの上に
鼓介はノートやファイルや文具や飲み物を大々的に広げ
花見のようなスタイルで宿題をする。
目障りだけど楽しそうなので文句は言いづらい。

宿題は「スペイン語のあいさつを覚えましょう」とか、
「自分がインスパイアされた有名人について書きましょう」とか。
離れていてもスーパーで買い物している最中に携帯に電話で
「ぼくがインスパイアされた人って誰だと思う?」と聞かれたりする。
結局それはOzilにしたようだ。

家族全員どちらかというと静かだから鼓介はうちで浮いた存在だけど、
正直で、ぶれがなくて安心する。
それでいいのだ。
img_0942-1

昼食 ごま塩おにぎり、肉じゃが
夕食 ビーツのサラダ、アボカドとモツァレラのサラダ、手作りバーガー、チーズケーキ(友人宅にてBBQ)

夏めくり

ロンドンは目にしみるほどの夏びより。鼓介と新太の夏休みがはじまった。

鼓介は7年間通った小学校を卒業した。

イギリスの卒業式は略式で、卒業生は寄せ書きの白シャツで出席する。主役たちは舞台に立って、全校生徒と大人たちに見られる形式なのがおもしろい。歌が3曲と詩と卒業証書授与。開会からまず名曲  When I grow upでひとりまたひとりと6年生が涙して、先生が袖からティッシュを差し出していく。2曲目は卒業劇のメアリーポピンズからLet’s go fly your kite。そして3曲目はGreen Day のTime of your lifeだった。式のあとは夜ディスコで泣いて笑って抱き合ってお別れ。

この卒業に合わせて鼓介の部屋をつくった。

うちのいちばん小さいベッドルーム、ベッドと机しか置けなくて下宿っぽいんだけど

シンプルで、南向きで居心地がいい。

IMG_0142.JPG

新太は兄のいなくなった個室でのびのび、一人遊びに熱中している。

この一年で新太の性格がいろいろわかってきた。

自分で生まれ変わったら鳥になりたいという通り、視界が広くて軽やかで、自分の言葉で楽しそうに話をする。こどもパワーの塊みたいだった幼児期を過ぎてヒトの土台が出来上がりつつあるんだなと。

FullSizeRender.jpg

そしてみなさん、メッセージをありがとう。

40歳になった当日はこどもが朝ごはんを作ってくれ、

午後は家族で焼肉を食べてテムズ川を散歩した。

その数日後、夕飯を作っていたら、

仲良しの友達3人がいきなり玄関に迎えに来る誕生日サプライズ。

あまりに予想外のできごとで思考が停止。

目の前のガイジンが誰なのか一瞬思い出せないほどびっくり。

今から飲みに行くよ、タクシーくるよ、と言われて

夫に後ろから「ほら、靴〜」と投げてよこされ、ドアを閉められた。

飲みに行ったペッカムの屋上バーでは

日本人で仲良しのまりちゃんが待っているという仕込みまで。

 

今週末はキャンプに行ってきた。

大急ぎで洗濯して水曜日の出発に向けてスーツケース詰める。

夏のロンドンでやりたいこともいろいろあるけどもう時間切れ。

新しいTATEだけは行けてよかった。

日本のおすすめ、教えてください。

IMG_0089.JPG

<昼食> フィッシュ&チップス

<夕食> 野菜のフォー

カーンといえば

日本語の検索候補でチャカ・カーンがトップに出てきた。

ロンドンの新市長のことです。
南ロンドン出身(共感)、移民(共感)3世。
この人に投票した市民にも、共感。
変化の匂いがします。

きのうの夜ずっと探していたキンドルが出てきて『赤めだか』を読んだ。

ドラマでは、落語がすごく上手な俳優が弟弟子役をしていてびっくりしたんだけど誰だっけ。何の役だっけ。
大河ドラマの栗山善助の人。
自力で思い出したかったから志らくで大安堵。
後はネットで調べよう。

それから『海街ダイアリー』。
今こちらで上映されている英語版『Our little sister』が
とてもよかったと日本語の生徒が言うので
読み始めたら眠れなくなってしまった。

前に大学で教えた子が
日本の恋愛アニメの感想を言いたくて
FBに「涙ぐましいです」と
メッセージをくれたことがあった。

深夜、夫が横で寝てるふとんの中
キンドルで名作読んで泣く。
涙ぐましいよ。

昼食 サンドイッチ、フライドポテト
夕飯 豚汁、イワシのグリル、コールスローサラダ、冷奴、ご飯

岩でぼん

春休みにDevonでグランピングをした。

モンゴルの遊牧民でおなじみの筒型テントで3泊。
気温は10度くらいだったのでちょっと心配したけど
テントの中に薪のストーブがあったし、テントの外でも焚き火。
火の暖かさは気持ちいい。

『真田丸』で堀田作兵衛の山に隣村の集団が来て喧嘩するのを見た。
冬の寒さを凌ぐには山の木がいくらでも必要だ。

夫はここでの薪割りが骨折から復活して初の本格的な運動に。
季節外れでキャンプ場はほぼ貸し切り。

南デボンはほとんどが牧草地帯だ。
テキスタイルデザインのように繰り返す緑の丘と羊の白。
春は仔羊がいっぱいで、早起きは三文の得じゃないけど
まだ寒いのに外に出ていいもん見たふくふく感。

デボンの地形、地質は何か不思議なところがある。
ダートムーアという高原に石と岩が点在していた。
草原と岩の組み合わせが異様で
何千年のいにしえエネルギーみたいなものを感じる。
ひときわ巨大な岩の頂上に登って夫に写真を撮ってもらった。
ものすごい強風で足はブルッブル。

夜ごはんは毎日バーベキューをした。

1日目夕飯 牛肉ステーキ、じゃがいもホイル焼き、地元産の濃厚バター、フェンネルサラダ
2日目夕飯 ソーセージ、じゃがいもとアスパラのホイル焼き、野菜スープ
3日目夕飯 鶏肉の味噌焼き、鶏肉と余り野菜のバター焼き

FullSizeRender (2)

IMG_1610

IMG_1651

IMG_1652

猫にこんばんわ

「3月はライオンのごとく来たりて、仔羊のごとく去る」
ということわざを教えてもらった。
早春は天気が荒れやすいが、4月が近づくにつれておだやかになる。
イギリスの天候の話。

さて、4月3日に新太が8歳になった。
海外で子どもの日本語を維持するのは本当に難しい。
兄弟間が英語なので鼓介の時の倍の努力をして、やっと成果半分ぐらい。
でも日本を好きでいてくれることが一番。

うまいことに新太は少年ジャンプの世界が大好きで、
誕生日プレゼントにもらったドラゴンボールの漫画を繰り返しめくっている。
私も新太流に、字を見ないで読んでるんだけど話が全然わからない。
絵に集中すればするほど間違い探しみたいに見えてきて辛い。
新太はそんなことないみたい。

あともう一つ、今がんばっている新太の日本語教材は
潤子ちゃんにもらった「犬棒かるた」。
日本のことわざのリズム、すごいと思う。
新太が何て言うかを当てるゲームみたいになってるけど
意味を知ってなるほどーーーーってこともある、いつかきっとね。

では問題。
私「ねこに…?」 新太「こんばんわ」
私「馬の耳に…?」 
答えは何でしょう。

夕飯 オーブン唐揚げ、フルーツサラダ、きゃべつの味噌汁、ご飯、
食後 チョコレートブラウニー(誕生日ケーキ)

IMG_1567

まんぞくハッピー

今年度の講義も残りわずか。
3週間先で待っている解放感と、
子どもたちの誕生日のガヤガヤが混ざって
めでたさも中ぐらいに小野家の春。

今年は大学生のために日本語学習アプリを研究している。
ねこあつめのにわさきをパワーポイントで見せたりする。
そして私の携帯はねこの名前が新太にカスタマイズされている。

さて、我が家の食いしんぼう鼓介が昨日で11歳。

幼稚園の時から明るくていつもいい友達に囲まれている。
苦労もなく、4人家族で気楽な暮らし。

でも9月からはこんな摩擦のない人生も一変、
中学生になるのだ。
鼓介が行く公立中学は1学年360人の大規模校で
同じ小学校から男子は3人だけ。
親の送迎義務もなくなる。
登下校も放課後もいきなり自力で自由に。

鼓介はいっつもキッチンか食卓にいるから
半年後の自由の使い道はぜんぜん想像できない。
部屋で本を読んだり音楽を聴いているのは新太のほう。
私に持て余されて洗濯たたみやごみ出しを命じられているけど、いつも鼓介は幸せそう。

誕生日プレゼントはサッカーシューズ、囲碁、漫画、庭のゴールなど。
写真の紙粘土は本人の作品。

昼食 大根とオクラのそば
夕食 オーブン唐揚げ、ベビーリーフのサラダ、冷奴、ご飯、わかめの味噌汁

IMG_1462

IMG_1456

IMG_1461

あわ桜

今年も桜が咲いた。
泡みたいに小さい、いつものやつ。
鼓介出産の直前に、さわや歌が代官山で撮った写真に似たような花が写っている。
あれは3月上旬だから梅だと思う。
これも本当は梅だったりして。

年末に北デボンでのんびりした後、お正月からずっと真田丸を観ている。
今年はとうとうNHKオンデマンドに入会した。
あと、夫がサッカーで足首骨折したのでアニメもいっぱい観ている。
夏目友人帳、その前は落語のアニメ、おそ松さん、たまに萌え系も。
こども達はクリスマスからずっと黒子のバスケ、その後ダイヤのA。
だから家の中はいろんなボールがごろごろしてて、松葉杖かケンケンの夫は足元要注意。

今週はハーフタームで一週間こどもの学校が休みだったが、
今日になって鼓介が熱を出した。
鼓介は声が大きい。足音も大きい。
喋っていなくてもうるさい。
人のいる場所が好き。
最低10分に一度食べ物を探しに来る。
食卓でギタをー弾く。
元気な時は色々思うけど、倒れられてみると役に立つ子どもだった。
早く回復してまたお米を研いでおくれ。
食欲もないと言うので三人の好物で鼓介があまり好きじゃないものばかり盛大に作って食べた。

昼食 蟹味噌とセロリのスパゲティ
夕食 鯛のローズマリーグリル、ローストポテト

IMG_1180

IMG_1315

草の味

ハロウィンに続く秋の行事。
11月5日はガイ・ホークスナイト。
花火大会に行ったり家庭で花火をしたりする。

家庭用花火はこの時期だけスーパーで売られていて、
たばこや宝くじと同じようにカウンターの内側にある。
けっこう大きい打ち上げ花火も買えるらしい。
毎年、庭先で直径5メートルくらいの花火をボンボン上げている家があるのだ。
我が家も小さいのをひとパック買って楽しみに当日を待っていた。

ここ数日ロンドンは細雨。
わりに温かいせいか、公園の芝生もやわらかい緑のままだけど、
歩くと草の間から濡れた泥が溢れ出て、やっぱり冬は来るんだなと思う。

夜になってから雨が上がって、花火をしに公園へ行けてよかった。
ほかの家族は派手な仕掛け花火の連打でワーワーやってる。
うちのは地味だったけど、ストロボみたいな明るいのが気に入って、
来年までパッケージを覚えておこうと思った。

今、ケント大学に行く車の中でオーディオブックを聴き始めた。
来年劇場作を観に行く『War Horse』を聴いている。

作者のマイケル・モパーゴはイギリス児童文学作家。
どんな小さい本屋でもこの人の本だけは2〜3冊ある。
戦争と動物の話専門で教科書的なのだが、意外に面白かった。

まず語り手(I = 私)が馬。
馬の目線、馬の気もちから戦争ドラマ。
好きな場面は、主人公の馬ジョーイが、牧草の味で季節の移り変わりを表現するところ。
冬が近くなると草の味が落ちてくる。夏は草が甘いのだそうだ。
馬がそう言うのでケントの牧草や公園の芝の味が気になってくる。

ことしのパンプキンは両方とも本人(鼓介と新太)にそっくり。

夕飯 ハンバーグ、ピーマンサラダ、茄子としょうがの味噌汁、納豆、ご飯
IMG_1052

IMG_1048

IMG_1044

なんにもしないデー

今週はイギリス恒例の秋休み。
こどもは一週間学校がない。
仕事があった日は友達にこどもを預かってもらい、仕事がない日は朝から晩までこどもに尽くした。
金曜日だけは予定を入れないことにしようと決めて、
カレンダーもトーフのようにつるっと残しておいた本日。

夫はいつもどおり出勤。
わたしは朝食後ベッドに戻ってだらだら読書。
新太も疲れているらしくピリピリと怒りっぽい、後にふて寝。
それまた幸いに布団で本を読み続ける。
休日にいつまでも寝られる喜びが戻ってきたなんて。
午後は鼓介がコーヒー豆挽く音が聞こえて、ルームサービスまで来た。
自分もミルクコーヒーを作って飲んだけど砂糖と間違えて小麦粉入れちゃったーと楽しいエピソード付き。
あとで見たら片栗粉だった。

さーて元気が出たぞ。
秋休み中にしようと思っていたボロネーゼソースの作りおき。
6リットルのスロークッカーに波なみと。
ラザニア、コテージパイ、チリコンカン。
これさえあればできるものがいろいろ。
りんごがたくさんあったのでアップルクランブルも、それこそラザニアのように大量に作ったが、一晩でほとんどなくなった。

夕食 ラムとミントのミートボール、ローストポテト、アップルクランブル

検索上位は避けた

鼓介がテニスをしている間、新太とプールに行った。

日本で買ったスピードの水着を初めて着た。
新品、ジャパンクオリティはビシッとしていて気持ちいい。
日本製に限るよね〜、などと久しぶりに言いたくなった。

水着はAmazon Japanで買った。

ネット社会とはすごいもので、こども達と区民プールの行くと私がチェックしてる水着を着た元気なおばあちゃんでいっぱいなのであった。
アクティブシニアは今どき、柄物ではなくナイキのネオンカラーとか着ている。
おばあちゃんはオレンジ、ピンクもよく似合う。
一定の年齢になるとくすみが抜けてくるのかな。

渋谷西武にハナとグンジが一緒に来て試着まで付き合ってくれたから報告。
これにしたよ。気に入ってます。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00RY4M4IG?ref_=pe_492632_48821362_TE_3p_dp_1

夕食 豚肉しょうが焼き、グリーンサラダ、納豆、大根の味噌汁

夏どっぷり

一週間ぐらい前に日本の夏から帰ってきた。地元江戸川にどっぷりだった。

母は昨年の膵炎が治まり今春の骨折も乗り越えて、部屋の中を歩けるようになっていた。
難病持ち、半ば盲目に高齢の病が次々襲いかかる近年、入院するたび強くなって帰ってくる。不死身の女虎。
会ったそばから「4週間後にはまたお別れなんだね〜」と号泣してその5分後に「ガリガリ君食べたくなっちゃった」と父に3回目のお遣いを頼む母。いたわりたいのに全く隙がない。出発前日、8月23日母の誕生日に美輪明宏のリサイタルDVDをあげたら目幅の涙を流し、部屋の掃除をしていたきれい好きの父が「がたがたうるさい!!」と怒られ、ひどいなあと思ってのぞくと母の隣で妹も号泣してる。どうなってるんだ。

子どもたちは従姉弟がいるので徒歩1分の妹の家にいることが多かった。
実家に父母私の3人だけの時は、何となく出かけるには後ろ髪を惹かれる。
もったいないけどなるべく家にいた。
高校野球を観ながら母に相槌をうつ。手持ちの本を読み尽くす。
家中にある活字(目が悪い夫婦の家なので生協のチラシと父の古いCDのライナーノーツしかない)を漁る。
中学時代が戻ってきたかのようであった。
一週間くらいして妹の旦那さんにBECKを10冊ぐらい借りてから、ようやく私の夏になった。
夫の実家、仙台はまた不思議なほど居心地の良いところで、義母さんの本棚を行きの新幹線から楽しみにしていたらやっぱり『火花』があったのだった。

今回は鼓介と新太が両方の家族でぐっと溶け込んでいて自然だった。
本人たちも実はそういう家族や親戚の空気を求めていたんだなと発見。
またあう日まで。

夕飯 サーモンのバターグリル、グリーンサラダ、いんげん豆ソテー、セロリのスープ

持ち物のお知らせ

里帰りまで一週間を切った。

毎年この時期は外にいる時間が長いから、我が家はとても散らかっている。

自慢でもないが、私は20代までで懲りている。
出産と移住で気を引き締めて家も頭の中もなるべく散らかさないように、物を増やさず整頓に努めてきた。
それなのにこの一年で家がとうとう元の森のようになってきている。
理由ははっきりわからない。
家事をする気も湧かず庭に逃げるばかり。

この1ヶ月くらいロンドンは文句がみつからないほど夏陽気。
出発までにひまわりの蕾が見れるかどうか。

今日はやっとおみやげを買いに行けた。
去年はルーンバンドとLIBERTYのピンクッションだった。
いろんな人と腕輪を作った思い出が記憶のアルバムに。
IMG_0748

今年は「ぬり絵」。
またまた手を動かしながらの再会。
待ち合わせには色鉛筆、色ペンご持参ください。0.5mm以下だとさらによし。

夕飯 ベーコンとカリフラワーのリゾット 肉じゃが ローストしたズッキーニ

シャークアイランド

セカンダリースクールの短期集中コース、授業準備の大詰め。

料理の授業で作るデコ弁の中身や、まんがの授業の「誰でも3分で描けるルフィ」などを探している。
ジバニャンもコマさんも描くとびっくりするくらい愛着がわく。
同時開催の中国語コースは春巻きとチャーハンを作るそうだ。

鼓介と新太がこの春からようやく『ワンピース』を観はじめて珍しく入り込んでいる。
新太は静かな憑依系というか、気がつくと歩き方がルフィ。あと、いつも長いものを 3本探してる。

女子W杯はロンドンで夜中の 3時だったけど、鼓介は週末は起きて観てたしハイライトも必ずチェックしている。そんな彼がなでしこでいちばん好きな選手は鮫島。理由もシャーク・アイランドというワンピース風な名前(と、もちろんプレー)なのであった。

昨日は地元で誰でもチームを組んで出場できる5人制サッカー大会があった。新太はイギリス人の友達が半分以上のチームだったけど、鼓介は日本人ママつながりの友達と登録。みんな年度がばらばらの代表ユニフォームでプレーした。中澤、中村に混じって闘莉王もいた。鼓介の長友もぴっちぴち。2016年も長友かな。他は誰かいるかな。

夕飯 豆腐と豆のあんかけ丼、牛肉野菜炒め、牛野菜炒め

桜の庭で

今週は大学が休み。天気もいい。桜が満開。

うちの近所の桜は花が小さい。
木は大きいけど枝が細くて、その周りに沿うように細かい花がついていて、歯ブラシで絵の具を飛ばす、あれを思い出す。重心が高い桜もまたいいもので。

冬の間に鼓介がギターを一曲覚え、新太が二の段を覚えた。
早春、ゲッコーボードを退職した夫が会社をつくり、今週は自宅で夫婦共に仕事。
夫は二階。私は一階。一緒にお昼ご飯を食べている。
来週からずんだソフトの初仕事が始まるから、これもつかの間。
私は今年の大学の仕事のゴールが近づき、夏はまた中学校の日本語集中コースを教える予定。


Amazonで買った日食観察用のメガネをチェックする昼休みの小野社長。
FullSizeRender (1)

昼食 クリームチーズとスモークサーモンのサンドイッチ
夕食 鶏の塩焼き、ローストポテト、スティック野菜(夫とこども)、ひじき炒飯(私)

懸賞を待ちながら

2014年の年末に家族でローマに行ってきた。

2000年前には北の小島だったロンデニウムから都の見物へ。ローマはちょっと手入れしたらすぐ入居できそうな遺跡がそこら中にあり、遺跡の多い地域を歩いているとバックグラウンドの近代建築とどっちが今だかわからない。いろいろな国で海辺の夏休みを過ごしたが、異国の街を訪れたのは新太が生まれて以来の初体験。鼓介が露天や物乞いの人の多さと、そのほとんどが移民というのを「なんでなんで」と聞いてきた。そういうところが気になるんだ。たしかに諸国から大量の人が流れてくるあの感じこそ実に大陸文化なのかも。日本もイギリスも島国で、ローマに比べると移民の多いロンドンさえ随分サッパリしていると思った。寛大な風土と権力者と芸術家。そういうローマンパワーの集結を体感したのがバチカン美術館だった。国(バチカンだけど)を代表する美術館が自国の芸術家の作品で天井から四方の壁、通路まで隙なくびっちり埋まっているのは圧倒的だった。

12月30日にロンドンにもどり、年末年始いつもの友達と飲んで食べて2015年がはじまった。

冬休み中に鼓介が友達と喋りたくて自分のメールアカウントを作った。

それから3日に1回2行くらいのメールを仲良しの男の子達とやりとりしている。そして今本人がいちばん楽しみにしてるのがアーセナルのチケットが当る懸賞。締め切りもまだなんだけど、どきどきしながらメールボックスを確認している。

今年もよろしくお願いします。

冬木立

夏帽と冬帽の入替えをして、2014年も終わりに近づく。

ゴールテープに向かって、頭と連動しない足をぐるぐる回して前へ前へ。
師走の語感と走の字がいい。
この二文字を見ると最後まで走るぞーという気になる。

週末、友達が来て手巻き寿司で夫の誕生前夜会をした。
当日の朝は巨大バースデースコーンでお祝い。
鼓介が「お父さんがスゴいと思う40の理由」という傑作のカードを贈り、新太が選んだ帽子をあげた。

先月からちょっと変わった日本語の個人レッスンを始めた。
退職後の紳士が趣味で日本語を一から勉強するお手伝い。
いつか古典を読むのが夢ということなのでさっそく紳士の夢に乗っかって20年ぶりに古文を再び紐解き始めている。
どうやって最短距離で竹取物語へ持って行こうかと考えながら目下のところ普通の基礎構文を教えている。
本人、会話に興味がないので飛ばせるところが多いし「今何時ですか」の答えは「丑三つ時です」でいい。
そういうの楽しいよね。

夕飯 豚バラのりんごグリル、蟹身とかぶのサラダ、ピタパン
IMG_0084

IMG_0071

IMG_0080IMG_0079IMG_2309

デリケートなこどもたち

夫がサッカーコーチから解放された最初の週末。ひさしぶりに家族で町に出て奈良美智展を見た。

秋のBloomsbury。ピーターパンはこの町の赤煉瓦の窓からウェンディ達を連れ出した。最近また読んだら冒頭の、お母さんとお父さんが生まれてくるウェンディのために倹約して家計簿をつけるシーンがとてもよかった。そして最近ディズニー映画の古い方のピーターパンを観たら、昔かっこよかったピーターパンの支離滅裂さにびっくりした。こどもが純粋って単なる気ままのことかい。奈良美智のオデコ幼児はピーターパンにもちょっと似てるけど、目にいっぱいのデリケート抱えてピーターパンほど気楽じゃない。ネバーランドに行かない子は町でパンクに育っていく。新太もよくこの目で向かってくる。

ワークショップにも参加して、鼓介は奈良美智風の自画像を描いた。アートの才能がないと自分では思っているみたいだけど、作品はいつもすんごい鼓介だねとしか言いようのない正直さで、それがいいのだ。

帰りに新しいラーメン屋『金田屋』に行った。向かいもラーメン屋の一風堂。その一帯は店が見える前から豚骨のにおいがした。豚骨ラーメンは10年ぶりぐらいだけどおいしかった。新太も完食、鼓介は替え玉をたのんだ。
IMG_0031

IMG_0034

昼食 豚とりんごのオーブン焼き、ローマンカリフラワーのチーズグリル

夕食 豚骨ラーメン、大人は辛みそ入り

勝負師

鼓介のサッカーチームの監督に赤ちゃんが生まれて、夫が6週間代理をした。

大量得点差の負け続きで天気以外は散々な5週間。モンスターペアレントにも襲われた。一時はそいつの車に落書きしてやれと思うくらい腹が立ったが今は過去。それにしても夫は膨大な事務や色んな人の思惑や野次やこどもたち自身を淡々と処理していた。こういうストレスには強くないはずという私の予想は外れた。そして代理監督としての最終戦に初勝利をかざった。上昇中の新しいストライカーと、久しぶりに攻撃のポジションを与えられてやる気を出した古株選手のシュートが終盤にやっと枠に入り、スポーツ漫画のようだった。もちろんトレーニングや試合の研究にも熱心だったけどまあ6週間一連の行動を見ていて勝負に強い人って凄いもんだなと思った。

IMG_0016

昼食 梅ととろろこんぶのおにぎり

夕食 ビーフシチュー、ソーダパン

朝日ののぼる道

ケント大学の新年度がはじまって1ヶ月。今年の生徒は1年生のフレッシャーズ。全員学内の寮で暮しているらしい。ファイルを抱えて校舎に向かう風景がかわいい。敷地は代々木公園ぜんぶくらいの広さでスーパーも映画館もある。学生は勉強が忙しいし平日はこのミニチュア村から出ていそうにもないけど不良の溜まり場もどこかにあるのかな。
電車賃が高いので今年は車通勤にしている。家から大学まで70km。ふだん運転は好きじゃないが、この東に直進する感じはしっくりくるから吉方なのかも。天気のいい日は高速道路で日の出を迎える。路面が朝日に反射して金色で川の上を進んでいるみたいな時がある。最近夫にiphoneをもらったのでGeorge Ezraを聞いている。ケントにぴったり。
th
夕食
ざるそば 豚肉ともやしの炒め物(こども)
かぼちゃとローマンカリフラワーのオーブン焼き、豆とズッキーニのパイ(大人)

続 日本の歌

大人の日本語コース7週目。

今期は12月のJLPT試験N4/5と、自動詞/他動詞がターゲット。そしてスピードと語彙力アップのために日本の歌を歌っている。日本語歴1年半、ことばを発する先から憧れの国の空気が立ち上ってきて楽しい頃だと思う。ここまでの歌リスト。

メリーさんの羊

夕焼け小焼け

大きな歌

ロンドン橋

クラリネットを壊しちゃった

明日があるさ Re:Japan

ばらが咲いた

ごんべさんの赤ちゃん

本当は『私がオバさんになっても』を入れたかったけど、60代の紳士が3名いるので「キスをした〜♪」は却下にしてマイク真木にした。来週は『夢の中へ』。あと1つかふたつ欲しいので、ミディアムテンポの歌いやすい歌おすすめください。

秋がはじまる

秋空のロンドン。

毎年、紅葉がはじまったら10月のハロウィン、11月のたき火祭、クリスマスまで一気に通り抜けて行く。特急電車のホームに立っているみたいな秋のはじまり。

昨日から夜間の日本語コースを再開した。20代から60代まで7人のクラス。生徒達にとって通算で101時間目の授業。今タームは歌に挑戦する。一曲目は『メリーさんのひつじ』。日本語バージョンの歌詞を紹介。「メリーさんのひつじ(かわいい)な」を空欄にして当てるクイズ。やっぱり出たのが「おいしいな」。ほんとにおいしいからね。次に、『夕焼け小焼け』の一番を歌った。この歌詞が完璧に理解できるなんてすごいこと。i-padのピアノで伴奏で、みんな日本のメロディーに大喜び。今ごろYoutubeで見つけて一生懸命練習していると思う。

昼食 プレーンベーグル コーヒー

夕食 ビーフシチュー パン さつまいもと胡桃のサラダ

ピカピカ下げて

新太が友達に誘われて1日限りのチームを作り、地域のサッカー大会に参加、なんと優勝。新太の初試合は色々発見があっておもしろかった。案外周りを見るタイプなんだな、とか。当日頼まれていないのにアシスタントコーチみたいに張り付いていた鼓介も、ダリッジ・ハムレットFCで今年の最優秀選手に選ばれた。お祝いに餃子でも食べにいかなきゃ。
photo (84)

photo (83)

さわやかなサマー

毎年、急すぎるロンドン夏の到来。先週半ばまでセーター着てたんだけど、やったあ、サマーです。

ケント大学の仕事が終わって、しばらく週1回の夜の日本語コースだけになった。

昼間美術館行ったり夜コンサート行ったりドラマ見たりで心に栄養がジャブジャブ回って、さらに、TOPSHOPとTKMaxだけど夏物新調で久しぶりに着るもんがないストレスから解放されたところにぴったり合わせて夏がきて、果てそうに幸せ。欲しいものはまだあるけどこれで私の一週間には十分なはず、と自分に強くいい聞かせてネットショップの窓は閉じる、閉じる。

ロンドンで劇場上映がはじまった『風立ちぬ』こそが今の気分、で、ひこおきぐもぉ〜と歌いながら洗濯干し。英題『The wind rises』。ジブリのすごさは爽やかさだと思う。清水寺から進撃の巨人まで、量の多い少ないはあっても日本のものって独特の清涼感が心に残る。風土から育つものかもしれないし、単純に私が爽やかな気分なのかもしれない。

週末ウィンザーグレートパークへ行った。ヒースロー空港の近くだから低く飛ぶ飛行機がとても大きかった。ジブリの主人公みたいな日本人になりたい。

photo (37)

photo (38)
夕食:スモークサーモンときゅうりの海苔巻き、えびとアボカドのサラダ、緑茶

伸びた伸びた

通勤電車の菜の花畑、どんどん茎が伸びて区画ごとに菱餅のような立体感が出てきた。花が終わって黄色が緑にすっかり吸収されるところまで見たかったが、今日で大学は春学期の授業終了。

鼓介と新太もイースターの春休み1週目。相変わらずどこへ行くのも大人同伴がイギリス小学生ルール。休みの序盤はショッピングセンターへ連れて行ったり、公園行ったり、友達呼んだり。
そしてようやくきのう兄弟まとめてサッカー教室へ行き、2時間フリータイムを獲得したのでプールに行った。だーっと着替えて20分くらい泳いで帰るいつものパターンだが、更衣室で鼓介の水着を間違えて持ってきたことに気づく。スポーツブランドのセパレート水着の下、紺色ボクサー型、サイドに白いパイピング、「COOL KIDS’72」て大きいロゴ以外、ほんとにそっくり。。。。しかしサイズ130だけど入った!ので泳いだ。

夕食 ポークジンジャー、アスパラサラダ、もやしの味噌汁、納豆、ご飯
デザート りんごのパウンドケーキ

ヘアー

夕飯を食べている時、鼓介に「髪の毛が入ってるよ」と言われて「ああごめん」と言ったら「お母さんはご飯を作った人だから謝らなくていいよ」と。成長に感心していたら、「髪の毛も食べ物もない夕飯より、髪の毛の入ったスープを飲める方がボクはいいんだ」やっぱり食い意地。何も食べられないより…と言いたかったのかな。髪の毛、髪の毛と何度も気持ち悪いけど、おもしろい。

夕飯 トマトとキャベツの肉団子スープ、手羽先グリル、パン

とらまい

週末、彫り師の彫蓮さんという人のエキシビションを手伝いに行った。
岩手県の町の伝統「虎舞(とらまい)」の写真と絵の展示。「虎舞」は獅子舞のトラ版。震災以降できなくなってしまったこのお祭を復活させるために、ロンドン在住の写真家さんと展覧会を行ったのだと。集めたお金でトラの頭を買うそうだ。目的がはっきりしたチャリティーイベントはとてもいい。トラはとても可愛いかった。
photo (32)

夕食: ごはん 豚肉と野菜の韓国炒め

Only lovers left alive

夫と平日の昼間に映画に行った。
インドカフェで朝ご飯を食べて、ジム・ジャームッシュの新作を観た。
こういう映画久しぶりに見たなあ。映画の後ふつうの街がかっこよく思えてくる。
うろうろ歩いているシーンが良い。夜中に歩きたくなる。
photo (33)

photo (31)

こっちも見たい!

photo (30)
朝食 ナンの卵サンド、ダージリンティー

おじいちゃんの夕焼け

祖父が亡くなって土曜日から日本にいる。明日ロンドンへ帰る。

10月に祖父は膀胱癌の治療のために練馬で入院した。余命1年くらいかなあということで、同居を拒んでいた祖父がとうとう折れて、退院したらみんなで暮らそうという案に同意してくれた。その直後に母が膵炎にて入院しても、みんなで暮らそう計画のおかげで実家全体は明るかった。入居予定者3名中2名が出塁したが、父はあっという間に妹の家の真裏のマンションに頭金を払い、ふたりのバックホームに賭けた。しかし危篤の知らせからあっけなく他界。夢一歩およばず惜しかった。

父は私が中学生の時に家に来た。だから祖父とは幼少期の思い出はないが、鼓介が誕生してから祖父母との間に家族らしい親密さが育っていった。しかし、他の親戚との付き合いはなかったので父方の縁者にとって私達一家はほとんど宇宙人だ。それで、通夜後の食事ではみんなが祖父の人生のうちよく知っている部分を持ち寄って話をつなげるような風になった。一貫して明るく楽しい人だったらしい。祖父は曾祖父が62歳の時に誕生して新聞に載り日本で初めて粉ミルクで育った赤ちゃんだとか。

一方、もうひとりのランナーである母は通夜前日に退院を果たし葬儀に出席することができた。母はどんな葬儀でもいちばん大きい声を出して泣く。祖父とは大の仲良しだったので、お通夜はもう泣きに泣く。最後は風邪用に着けていたマスクをずらして目をふさぎアイマスクにして泣いていた。お焼香の人も振り返ったとき見たと思う。隣の私は悲しくて可笑しい腹の皮をよじりながら人の一生を想ってよけい三丁目の夕日のような気分になってしまった。

来週は父と母の引越し。さよなら清新町。

スイスイ39

先週、夫と誕生日プレゼントのスケートボードを買いに行った。
抱えて歩いているだけでも満足、と言うので本当に持ち歩き専用にしたらいいと少し思ったが、その晩から練習している。週明けは会社にも持参しているし、夜、寒いなあと思うと庭のドアが開いていてガタンガタン跳ねている。

11月30日。
誕生日当日は土曜日だったので友達に集まってもらって手巻き寿司をした。
East Dulwichの魚屋で刺身を買った。鯛は日本のと種類が違うのかもしれない。脂が多い。鯛飯にしてみたい。
お酒を飲みながら延々と巻いては食べた。
終盤、酔っぱらったジェイムズの目になぜか工作用水糊が止まって「子どものころ糊を手のひらに伸ばして剥がすのが好きだった」という話。もちろんその場でぶちゅっとやって、乾いた糊をぴらぴら剥がす実演も。その感じは私も覚えがあるのだが、何かが違うのが気になる。膜に刻まれた手相を電気に漉かして見たりはしなかったと思う。乾かして剥がしたものは何だったか、剥がしてどうしたか。手ではなく他の部位だったか。思い出せない。

夕飯:手巻き寿司(まぐろ、鮭、鯛と野菜)、厚焼き卵、海老の唐辛子炒め、ショートケーキ

ころんだコロッケ

電車の中に財布を置いてきたり、家にネズミが出たりした一週間を経て週末。

土曜日の朝は新太がサッカーに出かけてから一瞬家が静かになる。こども部屋でサッカー中継をしている鼓介の声だけが聞こえる。選手カードを並べて想像の試合。選手交代の時以外はカードは動かさずにフォーメーションの前で腕を組んで熱血中継。おもしろくてこっそり録音したら見つかってその場で消去するように言われた。

午後は日本語の宿題、かるた製作。新太はライオン。
photo (21)
鼓介はふたつとも食べ物。
photo (22)

photo (23)
作っている間もずっと何か食べていたし、食べるものがなくなってからは冷凍庫の奥からタッパーに入った凍ったあんこを見つけてスプーンで食べていた。

日曜は鼓介の試合の後、サウスバンクへ向かい、テムズ川沿いを歩いてテート・モダンで来年のカレンダーを買った。家へ帰ってから全員でコロッケを作った。鼓介は6個食べた。

夕食 コロッケ、豆腐とオクラのサラダ、納豆、ごはん、かぶの味噌汁

まだまだ

今週の先生活動は初めてのテスト体験。
読解、筆記、リスニングの試験を作り現在は採点中。字は人を表すの言葉ではないが学生肉筆による回答はとても楽しい。来年日本に短期留学する生徒も何人かいて、一生懸命勉強している。

さてテスト準備で忙しかったここしばらく、実は東京の実家も母と祖父が続けざまの腫瘍騒ぎで入院、検査、家族会議など緊迫している。週末に鼓介と新太を市民プールに連れて行ったとき母から電話があり、プールサイドで長い国際電話をした。医師の様子から祖父が余命1ヶ月ほどという話。前半はどのような最期にしてあげたらいいか、葬儀には帰って来られるのかなど相談に精一杯娘らしく応えていたが、やっぱり途中から父母、祖父全員が早とちりしている気がしてきた。何と言うか、不自由になってからが高齢化社会の本番と言うか、人間はけっこう丈夫だと思う。86歳で毎日株と為替を確認し毎週欠かさず田無に馬券を買いにいく祖父。71歳で医師に食事療法を言い渡されて落胆、トンカツを夢見ながら白身魚の刺身で我慢する母。生命力はまだまだあるような。

そのあたりを確かめようと思って日曜の朝、もういちど実家に電話をかけたら誰も出ない。前日に医師と会って検査結果を聞いたはずなので私も気になる。妹に電話をすると電話の向こうが騒がしい。妹の声がうわずって、かけ直すと言うのを手短にと押し通したら「今、9回の表、田中が投げてるから」と言われてその瞬間、楽天の優勝以上に祖父の余命騒ぎ撤回を確信した。追って翌日、母からおじいちゃんは当分大丈夫との報告。アンチ巨人の父も看病疲れを忘れてスカッとしたかなとマー君に感謝した。

夕食 ラムとパースニップのトマト煮込み、パン
おやつ スコーン

ブッダの時間

今日は小学校が一日かけて世界の宗教を学ぶ日だった。

文化に触れるインターナショナルデーとか、言語を学ぶランゲージデーはおなじみだが、宗教デーは初めてで新鮮。難しい話は敷居を下げるに限る。とてもいい考え。

学年ごとにテーマとなる宗教があって、それをいろんな角度から一日かけて体験。
新太のクラスはキリスト教。粘土で最後の晩餐を作ったそうだ。
高学年はイスラム教、ヒンズー教など。
鼓介達4年生は仏教。みんなでお坊さんの格好。お香を焚いてお経を唱え、輪廻転生の話を聞き、仏さまのスマイルをまねて、ヨガ。放課後の男子は生まれ変わったら何になりたいかの話題で持ち切りであった。

http://www.fairlawn.lewisham.sch.uk/category/year-4/

夕食 豆とオクラのチキンカレー

秋の実

カンタベリー行きの電車は景色が素晴らしい。通勤二週目。りんご林の実が一斉に赤くなってみごとな鈴なり。

さて、先週末はグリニッジ公園に出かけた。秋のグリニッジは紅葉がきれいで大好き。

いつもと違う入り口から入ったら、そこら中に大きな栗の木があることに気がついた。見ているそばから緑の棘球がぼとぼ落ちてくる。房を足で割って栗をえぐり出すのも楽しくて、何となく拾い始めたら最後、夫とこどもは何時間でも拾っている。

わたしは陽のあたるベンチをジョギング休憩中のおじさんとシェアする。おじさんが「良い兄弟だね」と何度も何度も言うので「兄弟はいますか」と聞いたら、弟はアーミーに入って世界中に行っていると教えてくれた。「子供は3人、上の娘はいい子だが、男二人はとても悪い。もう、どうしようもないんだな。2月から会っていない。奴らの母親ともね。誕生カードも送っていないよ」トレインスポッティングのような若者だろうか。家族を愛するイギリス人から直接こういう話を聞くのは初めてだ。おじさんはまだ50代前半に見えるがもう働かなくていいだけのお金があるので、年が明けたらギリシャかカナリア諸島かどこかに移住してバーでもやりたいそうだ。移住は楽しいですよ、と言ったら「それは家族がいるからだよ」と。そうしているうちに最愛の娘から電話があり「やあベイビー元気か?」などと話し込んで電話を切るとまたジョギングに戻って行った。後日イギリス人の友達に栗の木の話をしたら、グリニッジの栗拾いは有名で、中国人が縄張りを決めて穫るのは名物だと言われた。確かに家族連れの中国人がスーパーの袋いっぱいに拾っていた。木の上に登って枝を揺すって穫るのだそうだ。

栗の木はとても大きい。てっぺんは空の真ん中。佐藤さとるの絵本みたいに木の上に家をつくったらきっと眺めがいいだろう。こども達がこの木のように育ちますように。わたしも木の上にいるような気持ちで生きたい秋爽やか。

photo (14)

photo (15)

夕飯:水炊き、栗

フランス 金色のエウローペ

8月28日(月)
家族だけの静かなホリデーにもどる。毎日、午前中プールで泳いで午後海に行くの繰り返し。

天気のいい日が続いてようやく、大西洋の楽しさが体に入ってきた。
地中海ほど暑くないし魚も見えないので慣れるのに時間がかかったのだ。
慣れたらこのおだやかさと爽やかさが浸みるように気持ちよい。

鼓介と新太は仲良くなった近くの子と遊んだり、夫と卓球したり。

ご飯は魚市場とスーパーUで材料を買って作る。やっぱり魚介が美味しい。
特にムール貝は今まで食べたムール貝で一番美味しい。
殻は小振りだが、身がとろりとして柔らかい。火を通しているのに縮まった感じが全然なく、薄皮やふちの筋すら感じず、ウニの食感を思い出すほど。カキもムール貝も1㎏〜500円。あのムール貝こそは一回に2㎏買っても良かったかもしれない。お昼は長いバゲットを二本買って、ハムと野菜を挟んで簡単にしていた。

一度、車で1時間ほどのLa Rochelleという港町に遊びに行った。
途中で壮大なひまわり畑をいくつも通過した。種から油を取るのだろうか、気が遠くなるほどのひまわりが頭を下げて立っている。花びらが落ちて茎も茶色くなったひまわりの畑は、錆びたシャワーがずらーーっと並んでいるみたいでもあり、歩き出しそうでもあり、おもしろい。

9月1日(日)
La Faute Sur Merを出発して、北に向かう。また牧草地帯と淡い牛の群れ。

ギリシャ神話を思い出す。ゼウスが美しい牡牛に化けて女神エウローペに近づき、背中に乗せてクレタ島に連れ去った。エウローペが逃げ回った大陸はヨーロッパと呼ばれるようになった。エウローペの丘は見事な金色だ。円筒型に束ねられた干し草まで大地の栄養と太陽でふっくらしている。

ルーアンという街道沿いの町で一泊。ビストロで外食。夫はボラのソテー、わたしは鴨のアプリコット煮込みを食べた。翌日、最後の食事はクレープリーにてそば粉のガレット。鼓介が頼んだ塩キャラメルのクレープも美味しかった。

小野家の新記録11泊12日のフランス旅行。フランス北西部は家族で毎年行く海という感じがして、とてもよかった。

フランス 海辺の来客

8月25日(日)
裏のLa Faute Sur Merビーチに行く。

引き潮の浜を歩いて巨大なクラゲを見つけた。風が強くて寒く感じる。海と家の真ん中に風よけの松林があっていい香り。松ぼっくりは新太の足くらい大きい。
スーパーUに行ったら閉まっていたので小さなcoopで間に合わせの買い物をして適当な夕食。コーヒー味とラムレーズンのアイス、地元で取れた塩にハーブを混ぜた調味料を買った。

8月26日(月)
雨。風も強い。明日からはまた晴れるらしい。明日は、同じくフランス西部でホリデーをしている双子のマックス&ルビー一家が遊びにくる。何を食べよう。

夕食 チキンのバーベキュー、茹でたジャガイモ、クスクスサラダ

8月27日(日)
快晴。朝、魚市場とスーパーUに行く。ダイアナもアンディも魚が好き。鮮魚と貝とワイン。ああ楽しみ。

マックス一家到着。キャンピングカーでフランスを3週間旅して、イギリスに帰る途中で一泊立ち寄ってくれたのだ。

昼食を食べて海で泳いで、家に戻るときアンディに松林のいい匂いを教えてあげようと思ったら、アンディが先に「カレーの匂いがする」と言った。適当だなあと思ったのだが、実は本当に海と松林の間一帯に、カレープランツと呼ばれるハーブが群生していた。インド料理が得意なアンディ、さすがの鼻。

夕食後、こども達がiPadで流行の歌をかけて盛り上がる。X-factorとキャピタルFMのダンス&ポップスが彼らの音楽番組。『walks like Rihanna』がホリデー中ずっと頭の中で回っている。

昼食 蛤と野菜のスープ、バゲット、サラダ、リンゴタルト
夕食 鯖のバーベキュー、ソーセージ、ムール貝の酒蒸し、クスクス

はじめての作文

一週間のハーフターム休暇中、鼓介と毎日30分の日本語学習をした。

ここのところベビーブームで、妹の第二子を筆頭に友人知人10人ほどに赤ちゃん誕生もしくは誕生の予定。一方で鼓介が幼児期を振り返る話などするようになった。8年間かけて大脳に刻まれたシワがついに沈殿していた記憶に到達したのだろう。メモリー再生を記念してはじめての作文を書いてもらった。記憶という言葉と〜です、ます表現を教えた。

『小さいころのきおく』
ぼくが覚えている一番小さいころのきおくは二才のときにチョコレート工場のかいだんからおちて頭を切ったことです。お母さんは家にかえるまでちにきがつかなかったそうです。

春うまれ ぞろぞろ

一ヶ月遅れであらたの誕生会を行った。パーティにテーマを設けるロンドン式にて「折り紙パーティ」。近所のボーイ&ガールスカウトの建物を借りて友達12人を招いた。

折り紙パーティは、こども達に折り紙を選ばせてごく簡単ないぬ(4回折るだけ)ネコ(いぬの応用)などを作る。男の子には忍者(これも4折)が大人気。その後こども達はパス・ザ・パーセルというゲームに移る。これはお菓子や小さなおもちゃをひとつ紙に包み、その上からまたひとつ包み、と何重にもサプライズを包んだ小包(パーセル)を用意する。こどもは丸く座って、音楽に合わせてパーセルを隣にパスしていく。自分のところで音楽が止まったら一番上を剥がして出てきたものをもらえる。親のひとりが音楽をかけたり止めたりするだけ、こどもはあめ玉ひとつで大喜び。一番楽なパーティゲーム。

ふつうはパス・ザ・パーセルを眺めながら会場に残った親達がお茶やワイン飲んで歓談しているのだが、この日は、折り紙から軽食へとセットチェンジするテーブルの隅で、おとなが引き続き折り紙に熱中。鼓介に習った上級編の手裏剣を折ろうとして、2枚同じ向きに折ってはいけないことを知らずに、はまらない、はまらないと騒いでいる。教えてあげたら完成させてスッキリしていた。
photo (6)

photo (7)

みんなに囲まれてろうそくを消す瞬間はとても特別な気持ちなのだ。新太は夜寝る時にもその興奮を思い出してウフフーと笑っていた。

日本から戻って1ヶ月半の間にこれを含めて誕生会が5回。そのうち3回はもっちゃんち(もっちゃん、夫、夫の兄)で、1回はさっちゃん。春の人たち、みんなおめでとうございます。

昼食 ローストチキン、豆腐の味噌汁、パン
夕食 ハムとごまの炒飯

番頭のいない家

今週は鼓介が4泊5日の校外学習に行っている。

3年生で一週間は長過ぎる!250ポンド(38,000円)は高過ぎる!しかし保護者の文句や別れの涙をよそにバスはケント東岸へと出発していった。

1日目 動物園
2日目 フィールドワーク、昼食バーベキュー
3日目 BroadStairsで海遊び、夜はキャンプファイヤー
4日目 地図とコンパスを持って宝探し、夜ディスコナイト

毎日毎日楽しそうな企画が用意されていて、どれも削りたくないから4泊で押し通しているのかな。仮に2泊くらいで帰ってきても、こどもが疲れていて週の残り半分何もできないのかもしれない。自由参加なので、学年60人中15人くらいは参加せずに日帰り遠足や課外授業をしている。

今日は新太が学校から帰ってからおやつにパンケーキを作った。
いつもなら焼けるまでずっと鼓介に見張られているのだが、あの視線、鼻息を浴びないとこんなに肩が軽い、空気が軽いと感動した。
焼けた端から引っさらってゆく鼓介。焼き加減やトッピング、飲み物、残りの枚数の配分など細かいことで間断なく声をかけてくる鼓介がいない。
番頭のいない使用人部屋みたいな空間、いいもんだなあ。

新太と向かい合って静かに食べたパンケーキは美味しかった。2枚食べ終わるまで一度も席を立たなかった。新太はその後ひとりでテレビを観て、夕飯食べて体操して、8時になったら絵本を読んで寝た。
photo (5)

おやつ:パンケーキ、生クリーム、苺
夕食:鯖の薫製、グレープフルーツとルッコラサラダ、野菜スープ、パン(新太)
ラムステーキ、サラダ、野菜スープ、パン(おとな)

8歳ボウリングパーティ

あっという間にこの季節が戻ってきた。鼓介8歳の誕生会。今年は友達を8人呼んでボウリングしてケーキを食べた。

人数だけ決めて人選は鼓介に任せたら、仲良しグループ中心に、男気女子1名、校外のサッカー友達1名、転校した子1名が入ってパーティらしい華やかな顔ぶれに。

さて当日ボウリング場では靴を履き替えるとこども達がまず全員一斉に散っていった。何をするのかと思えば場内の色々なところから自分サイズのボールをせっせと運んでくる。この球選び、球運びこそが今回のボウリングのメインだった。8歳では3つ穴に指を入れてまともに投げられる子はほとんどいない。そのかわり両手でまっすぐ転がしたり、放ってみたり、重い球を使ったりするからボールにこだわっている。自分の投げる番が過ぎたらまた新しいボールを探しに出かけたり、見つけたボールを膝に抱えて順番を待ったり十人十球。こんなボウリングでもスペアがちらほら、そして唯一の女子ベロニカがストライクを出し大歓声。

一方、あらたは滑り台みたいな補助具を使えるので高得点を出す黄金の鶏としてチーム内で大事に扱われ、お兄ちゃん達の熱心なお世話でストライク。本当はチームでも対抗戦でも何でもなかったんだけど。1〜3位の景品は鼓介が選んだチカチカ3D(虹色の)のしおり。柄は虎、雪豹、サハラ。こんなんで〜?と思っていたがみんな何の疑問もなく誇らしげであった。

photo (4)

昼食:ツナとトマトのペンネ
夕食:炒飯、海鮮炒め、鶏肉炒め、餃子(中華テイクアウェイ)