ヨーカン長屋の日記

日暮れにたどる小野家の食卓

カテゴリーアーカイブ: 小学校

いいことずくし

イギリス風でうれしいことのひとつが自分の誕生日。
我が家の人々もこの日は盛大に祝ってくれるので、彼らの想像以上に楽しみにしている。

しかし今日は仕事があって朝6時台に家を出ねばならず。
さらにこどもの運動会。
夜中にサッカーを途中まで観てしまったので一日眠かった。
サッカーは後半イングランドの攻撃時間、勝ち越しを見届けて寝たいのにイギリスのテレビ解説が腹立って限界。
誕生日の朝から自分も家族も不機嫌だったらやだなーとか、イングランドに負けたら運動会行きたくないなーとかネガティブな気持ちに押されてベッドへ。
でも下から聞こえた夫の叫び声にほっとして、3時間半寝て仕事に行った。

今日は先に運動会に行った夫から「新太かけっこ3着」「父親レース優勝」のテキストを受け取り、講義が終わると同時にバスに飛び乗って、会場へ着いたのが鼓介の徒競走スタート直前。数年ぶりの1番で満面笑顔。よかったね。
私が毎年願っているのは夫が本気出して転びませんように〜ということだけなんだけど。

夜は手巻き寿司を用意してくれて食べ、ケーキ食べ、プレゼントは新太作の宝探し。
終わってみればいいことずくし。
あー 楽しかった。

夕食 手巻き寿司(鯛、鮭、はまちの刺し身とスティックベジタブル)、ケーキとコーヒー

スーツケース全開

里帰りのスーツケース詰め込み真っ最中。

初めての和歌山県に秋田県(予定)、初めて会う赤ちゃん達。楽しみ。

きのうたまたま鼓介トトロのDVDをちょっと見てみたら、さつきとメイの家は仙台の夫の家に似ていて更に楽しみに。

さて、イギリスの小学校は通信簿は年に一回、この学年末の夏休み前に来る。教科書の代りにプリントを切り貼りして隙間に字や計算式を書く受験生のノートみたいなものを一人ひとり作って授業で使っている。それがまたこの時期一気に渡されて「一年間こんなことしてたんだー」とわかる。

おもしろかったのがPSHEのノート。

Personal, Social and Health Education、自己確立と社会道徳と保健体育が一緒になった教科。今年は「怒り」「信頼」「友情」などを教わったようだ。一年間の鼓介の発言を振り返って、このことだったんだ〜という裏発見がいっぱい。昨日もちょうど友達とサッカーでケンカして怒って泣く鼓介を目撃した。まず無視する。次に怒りの対象から離れる。そして10数える。と教科書通りの行動。わかりやすすぎる。

「信頼」のページでは、「信頼できる人3人と理由を書きましょう」にお母さんめでたく第一位。理由「She cooks foods」。二位は親友のキャス。秘密を話してくれたから。確かにこの時期キャスのおじいちゃんが病気、っていう秘密と鼓介が膀胱炎になり尿検査したっていう秘密を交換していた。三位はお父さん。秘密を守るから。「友情」ではケーススタディ。「サッカーでトムがジャックにタックルして大げんか。どうする!?」鼓介の解決策は「同じチームになる」。男子って合理的。

自己確立の勉強もユニーク。先生「ステレオタイプだと思う例を書きなさい」鼓介「日本人はクリケットが下手だ」。彼の性格、頭の中がよくわかる。通信簿より役立つこの1冊。

こんな成長を遂げている長男を先頭に夏休み出発。みなさま、後ほど!

朝食 コーヒー、クロワッサン、プチトマト

敬意と快感

サッカー少年の鼓介は2020年の五輪代表になりたいとか、アーセナルに入るから中学にはあまり通えないとか考えているらしい。
もう9歳だから本気なら本気でと探ってみるが全然本人と会話が噛み合わない。
夢というより進路について淡々と話すような感じ。おっとりした頑固をちょっと尊敬する。

一方、思いもよらぬ所で日々闘っている新太の努力家ぶり。

先日昔話のパロディを作文する宿題が出た。新太は創作「三匹の羊と極悪きつね」を書き始めたが、threeのrが筆記体で書けない、書けないと泣きながら何十回も題名を書き直す。泣き声はうるさいけど自分しか見えていないので案外楽で、洗濯を干していたらきっかり30分後に「できだーーーづいに、でぎだー!」と達成の声。見たらtheeって書いてあってあれ?と思ったけどそのままに。翌日は挿絵に取りかかり、今度はきつねが思ったように描けないと泣きながら頑張っている。30分後「づいに でぎだぁ」と言うので見たらすごい数のきつねを描いていた。どれ?どのきつねがよく描けたの?と聞いたら一番きつねに遠い絵をピッと指差し笑顔。意外なことって快感。

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夕食 レンズ豆とラム挽肉のシチュー 丸パン

ブッダの時間

今日は小学校が一日かけて世界の宗教を学ぶ日だった。

文化に触れるインターナショナルデーとか、言語を学ぶランゲージデーはおなじみだが、宗教デーは初めてで新鮮。難しい話は敷居を下げるに限る。とてもいい考え。

学年ごとにテーマとなる宗教があって、それをいろんな角度から一日かけて体験。
新太のクラスはキリスト教。粘土で最後の晩餐を作ったそうだ。
高学年はイスラム教、ヒンズー教など。
鼓介達4年生は仏教。みんなでお坊さんの格好。お香を焚いてお経を唱え、輪廻転生の話を聞き、仏さまのスマイルをまねて、ヨガ。放課後の男子は生まれ変わったら何になりたいかの話題で持ち切りであった。

http://www.fairlawn.lewisham.sch.uk/category/year-4/

夕食 豆とオクラのチキンカレー

ハラヘリ日記

先タームの終盤に、それまで何年間も平和であった小3男子に突然変化が訪れた。
仲良しグループの分裂や派閥争いなど全く予期しなかったことで驚いたが小3男子それぞれの目覚めはある意味たくましいなあと感心もした。鼓介もこの波を乗りこなそうと懸命にバランスを取っている。人間、体幹が大事だ。

さて、そんな心の隙間を埋める絶好のタイミングで新しい趣味『モンスター図鑑』なるものが彼の中で大ブームとなっている。モンスターのプロフィールを考え、絵を描き、命名する。例えば一ツ目のクマのお化けで名前はボブ。本人は無意識に描いているようなのだが、どのモンスターも食べ物を入れたかごをぶら下げている。かごの中身は動物をベースにしたモンスターの場合は木いちごなど果物が多く、あるときは焼きたてのパンが美味しそうに描かれていた。

ハーフターム休暇中の日本語日記も同様に鼓介の脳内マップ丸見えで面白かった。今年は夏が遅くて寒いのにずっと冷たい蕎麦が食べたい、冷たい蕎麦いつ作ってくれるのと言われ続けて本日ついに20℃超え、念願を叶えてあげることができた。良い休暇の最終日となってよかった。

5月25日(日)
キャンプに行って野球をしてあそんだ、13たい13だった。楽しかった。カレーウドンがキャンプの中で一番。ねている時かにが顔をさした。いまでも顔がまだ痛い。

キャンプの食事
夕食:カレーライス(こども)BBQ(おとな)キムチうどん、カップラーメン(おとな夜食)
朝食:パン、シリアル(こども)キムチ雑炊(おとな)
昼食:カレーうどん

6月3日(月)
今日おかあさんとあらたとナチュラルヒストリーミュージアムに行った。きょうりゅうをたくさん見た。たのしかった。そのあと公園に行った。公園ですなであそんだ。七時にかえった。夜ごはんではじめてしょうがをおいしいとおもった。
昼食:ごま塩おにぎり、ブロッコリー
夕食:素麺、野菜炒め

番頭のいない家

今週は鼓介が4泊5日の校外学習に行っている。

3年生で一週間は長過ぎる!250ポンド(38,000円)は高過ぎる!しかし保護者の文句や別れの涙をよそにバスはケント東岸へと出発していった。

1日目 動物園
2日目 フィールドワーク、昼食バーベキュー
3日目 BroadStairsで海遊び、夜はキャンプファイヤー
4日目 地図とコンパスを持って宝探し、夜ディスコナイト

毎日毎日楽しそうな企画が用意されていて、どれも削りたくないから4泊で押し通しているのかな。仮に2泊くらいで帰ってきても、こどもが疲れていて週の残り半分何もできないのかもしれない。自由参加なので、学年60人中15人くらいは参加せずに日帰り遠足や課外授業をしている。

今日は新太が学校から帰ってからおやつにパンケーキを作った。
いつもなら焼けるまでずっと鼓介に見張られているのだが、あの視線、鼻息を浴びないとこんなに肩が軽い、空気が軽いと感動した。
焼けた端から引っさらってゆく鼓介。焼き加減やトッピング、飲み物、残りの枚数の配分など細かいことで間断なく声をかけてくる鼓介がいない。
番頭のいない使用人部屋みたいな空間、いいもんだなあ。

新太と向かい合って静かに食べたパンケーキは美味しかった。2枚食べ終わるまで一度も席を立たなかった。新太はその後ひとりでテレビを観て、夕飯食べて体操して、8時になったら絵本を読んで寝た。
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おやつ:パンケーキ、生クリーム、苺
夕食:鯖の薫製、グレープフルーツとルッコラサラダ、野菜スープ、パン(新太)
ラムステーキ、サラダ、野菜スープ、パン(おとな)

8歳ボウリングパーティ

あっという間にこの季節が戻ってきた。鼓介8歳の誕生会。今年は友達を8人呼んでボウリングしてケーキを食べた。

人数だけ決めて人選は鼓介に任せたら、仲良しグループ中心に、男気女子1名、校外のサッカー友達1名、転校した子1名が入ってパーティらしい華やかな顔ぶれに。

さて当日ボウリング場では靴を履き替えるとこども達がまず全員一斉に散っていった。何をするのかと思えば場内の色々なところから自分サイズのボールをせっせと運んでくる。この球選び、球運びこそが今回のボウリングのメインだった。8歳では3つ穴に指を入れてまともに投げられる子はほとんどいない。そのかわり両手でまっすぐ転がしたり、放ってみたり、重い球を使ったりするからボールにこだわっている。自分の投げる番が過ぎたらまた新しいボールを探しに出かけたり、見つけたボールを膝に抱えて順番を待ったり十人十球。こんなボウリングでもスペアがちらほら、そして唯一の女子ベロニカがストライクを出し大歓声。

一方、あらたは滑り台みたいな補助具を使えるので高得点を出す黄金の鶏としてチーム内で大事に扱われ、お兄ちゃん達の熱心なお世話でストライク。本当はチームでも対抗戦でも何でもなかったんだけど。1〜3位の景品は鼓介が選んだチカチカ3D(虹色の)のしおり。柄は虎、雪豹、サハラ。こんなんで〜?と思っていたがみんな何の疑問もなく誇らしげであった。

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昼食:ツナとトマトのペンネ
夕食:炒飯、海鮮炒め、鶏肉炒め、餃子(中華テイクアウェイ)

ワールドブックデー

3月7日ワールドブックデー。

イギリスの多くの小学校で、毎年こどもが好きな本のキャラクターの格好で登校する。このコスプレ学習の効果はすごい。学校中にアドレナリンが漂っていた。

女の子は赤ずきんちゃん、アリス、魔女、男の子は戦士、海賊、ウィリー・ウォンカ。単なる「ぼく」(白Tシャツ、ジーンズ、リュックサック)も立派な衣装。通学路ではワンピース(麦わら帽子と水筒)になっている高学年の子を見た。

鼓介は映画、DVD全般が嫌いで観たこともないのに前夜になって突然「ハリー・ポッターになる」と言い出した。急過ぎて無理と断って代りにダンボールできりんの被り物を作った(ロアルド・ダール『Giraff and Pelly and me』)。これがクラスで優勝して図書券をもらった。当日全校にハリー・ポッターが15人いたそうなので、きりんにして良かったねと嬉しそうだった。わたしは『Captain Underpants』のタリクがナンバー1だと思ったけど。新太は『Tiddler』。本人創作によるTiddler怒りの面と合わせて上着仕立てにした。

http://www.fairlawn.lewisham.sch.uk/2013/03/12/book-day/

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夕食 牛丼、納豆、じゃがいもの味噌汁

たのしい川べ

鼓介とWimbledonのPOLKA THEATREに『The wind in the Willows(たのしい川べ)』を観に行った。

すこし前に日本大使館から在英邦人向けのサービスで国語の教科書をいただいた。小学二年生(下)の巻頭は『おてがみ』。時同じくしてイギリスの鼓介のクラスでは『たのしい川べ』が読まれていた。かえるの季節。

劇場作品『The wind in the Willows』も、とても良かった。当時の階級社会を擬人化した話などというけれど4匹が友達なのがいい。性質の違う4人がわあわあやってる感覚がいいなあ。お話のはじまりが早春なのがいい。普段あまり交流のない人を積極的に花見に誘いたくなるような、新しい友達を作りたくなるような話。

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鼓介テレビ出演

今朝、鼓介の小学校がズームイン朝的な番組に『赤鼻のトナカイ』で出演。

補聴器を付けた子がいて、サポート先生が学年中に手話を広めこんなチャンスにまで恵まれた。クリスマスソングの手話は振りが可愛いくて、特にこの明るい曲調にぴったり。ipadで観たという東京のおばあちゃんから感涙の電話がきた。画面右角、寄りの時間が長いのが親友のキャス。歌もうまい。撮影はロンドン動物園。

http://www.itv.com/daybreak/family/christmas-choirs-fairlawn-primary-school/

朝食 レーズンスコーン

ケルトの子、ローマの子

小学3年生になった鼓介。今学期の学習テーマはローマ人の侵略。こどもに教わる世界史は本当に面白い。

グレートブリテン島にローマ国の兵士がやってきた。彼らは先住民ケルト人を侵略し、ロンドンの基礎となる町を築いたがヨーロッパ本島での戦が激しくなったので引き上げて行った。

これだけの話。おじいさんから聞いたらどうってことないと思うが、7歳児が語ると未来から来た使者のよう。

わたし「ローマ人はどうして来たの」鼓「新しいLandが欲しいから」わたし「なんでこのLandが欲しかったの」鼓「金、銀、鉄が取れるから」現代の戦争も資源の奪い合いが大きな原因のひとつと教えたその翌日。食卓の温野菜にオリーブオイルを付けながら「新太、このオイルが欲しくて戦争をしている国があるよ」と教える鼓介。このとき彼が想像したのがクレタ島で見たオリーブの林であったか、アバディーンで見た北海油田であったか知らないが、新太はマヨネーズ派である。

学期の半分をかけてひとつの時代を学ぶロンドン小学生。この秋はじっくりケルト人&ローマ人。

夕食:ベイクドポテト&チーズとベイクドビーンズ(こども。マックスの家で)ハムとマッシュルームのスパゲッティ、トマトの卵スープ(おとな)

ロアルド・ダールのいなか道

現在ウエストエンドで絶賛されているミュージカル『マチルダ』。鼓介が2年生の一年間、学校で何度も扱われたロアルド・ダールの作品なので夏の楽しみにチケットを取った。それからわたしも原作を読んだ。

ミュージカルを明日に控えてぎりぎり読み終えたのだが、思いがけず読後感の悪い本で落ち込んでいる。

天才少女が読書に目覚めたはよかったが、両親と校長先生は救いのない無教養な悪者。そして近年すっかり暴力描写に弱くなっているので、お仕置き、仕返し、怒鳴る人が出て来るたび動悸がする。『三匹のこぶた』のおおかみが鍋て煮て食べられる結末がなくなって実はほっとしているほうなのだ。マチルダの最後は、両親を捨て優しい学級担任に育ての親になってもらってハッピーエンドということらしい。父親が盗難車を騙し売るディーラーで母親はパチンコ(ビンゴ)通いとTVドラマに狂っているというのもリアル。書いているうち気が晴れてきた気がする。あれ?やっぱり負けるなこども、あっぱれマチルダ?でいいってことかな。

しかしすごいのはだんだんいなか道が目の前に甦ってくること。どんどん物語りの毒気が抜けていくのは草のせい森のせいかもしれない。不思議なことだ。好きなイギリス児童文学には共通する自然背景がある。ロアルド・ダールの主人公はこの人の分身で風景は記憶の再現に違いない。そしてわたしは多作の作家の方が根が明るい感じがして好きだ。現在頭の中は二巡目の小学生であり、一回目の時の読書開眼期とまったく同じ本と旅する感動をロアルド・ダールからもらっている。

鼓介7歳

3月19日(月)鼓介7歳の誕生日。放課後友達7人と誕生会。親友キャスが熱で欠席で残念だったがそれでも賑やかなパーティとなった。

<催し物> ベイブレード・トーナメント、箱の中身を触って当てるWhat’s in the box?。

こどもの感触は鋭くて、サッカーのスパイク、すねあて、トレーディングカード、玉ねぎ、サングラス、ワニの模型、洋梨、マグカップ、手袋をほぼ一発で当てた。玉ねぎなんかは指が薄皮に触れたか触れないかの間に即答した。

<食べ物> 海苔巻き(エビマヨ胡瓜、アボカドサーモン、サーモン胡瓜)、ガーリックトースト、ピザ、フルーツ、ポップコーン、レモンケーキ

<プレゼント> ニンジャゴスピナー×2、探偵キット、太陽系の模型工作セット、絵つなぎロンドンカード、イングランドのユニフォーム、サウンドゲーム(以上友達から)アーセナルのアウェイユニフォーム、F50、チャンピオンズリーグボール、バルセロナのタオル、ベイブレード(以上親族から)FA杯のトットナム対ボルトン父子観戦。

 

 

わたしと夫はイベント後にすぐアフターミーティングを行う癖があるが、今回は楽しかったねと大満足。ミニマル&リラックスで良かったな。もらうプレゼントの数もちょうどいい。来年はまたどんと青空パーティにしてもいいな。

来週はこの人のパーティ。

 

 

パーティのしたく

今年も弥生三月がやってきた。誕生会のシーズン。わたしにとって春の準備体操のような儀式で、終わった後には海でカモメに叫びたいような開放感が待っている。

2012年のアイディアは、

1.放課後に友達数人呼んで家でパーティ

2.鼓介3月19日、新太4月3日の合体パーティ。ホールを借りる

3.仲良しふたごちゃん3月21日と合同パーティのお誘い。ホールを借りる

先日この中からとうとう1に決定して招待状を発行。3は二年前に100人パーティ敢行済み。2は来年にとっておく。今年は仲良しの顔ぶれも決まって来たので簡単にしよう。招待客は7歳だから7人だそうだ。イギリスでは誕生パーティというと家族が主役の子とゲストを楽しませないといけないようなところがある。小さい子なら親がゲームやディスコ、大きい子は手品師や猛獣使いを呼んだりするのを予算に入れておく人も多い。もちろん小野家にそんな品書きはない。3人くらいなら忍術修行パーティにしてあげようと思ったけど、8人はベイブレード・トーナメントかな。

夕食 ラムミートボールとレンズ豆、キャベツの煮込み、クスクス

個人面談

午前中は日本語クラブの役員ミーティング。放課後は鼓介の個人面談。

ロンドンの小学二年生の授業。国語(リーディング)、かきかた(文章とスペル練習)、算数(計算と図形)そして、これらと同じくらい科学と社会科のボリュームがある。社会科では五大陸と国々を学習中。プラス、体育、音楽、IT、たまにフランス語。

昼食 食パン生クリームのせ

夕食 トマトパスタ(こども)、ビーフステーキ、茹で芋、青菜と海藻の味噌汁(おとな)、アップルクランブル

おりがみセッション

遠足に続いて今日も鼓介のクラスに参加。社会科で日本を取り上げるので折り紙を披露してくれないかと言われて出かけた。

社会の授業は地球儀とジェニファー・アニストン先生の周りに生徒30人がぎゅっと集まって座り、お話を聴く形式。日本について大都市東京、富士山、寿司(クラスの半分は食べた経験あり)、着物、工芸などが語られる。まるで貿易商のおじさんの遠い国の土産話のようでこども達も熱中。

それから折り紙の時間に移り、みんなで犬と小鳥を折る。アンコールでうさぎ。デモンストレーションで一番沸いたのはピアノ。昨日の科学の解説に比べたら、いくらでもこどもに応えてあげられる幸せな時間であった。

昼食 ハムチーズサンド

夕食 豚肉ステーキ オレンジソース、クレソンサラダ、冷や奴、白菜の卵とじ汁

科学のえんそく

小学2年生の鼓介の遠足、行き先はサイエンス・ミュージアム。毎回遠足には保護者2〜3人がサポートにつく。わたしは初参加。

2年生2クラスとも先生に恵まれている。鼓介の担任ジェニファー・アニストン先生。もうひとつのクラスはルイーズ・ブルックス先生。手拍子とハンドサイズの楽器でこども達を鎮静、誘導する術を持つ。普段会うお母さん達の中にも声色でこどもを黙らせることができるタイプの人が多くて憧れる。言語習得の後にはあのような境地に至れるだろうか。

鼓介を含む6人の男児とのミュージアム巡りは、自分の役不足を痛感、小学生の好奇心につぶされて酸欠になりそうであった。今学期の学習テーマがフォース(物理?)だというのでこの美術館に来ているわけだが、そんな目に見えないものの話は日本語でも解説不可能。蒸気船やロケットを見て「大きいね〜」以上のコメントができるように、新太の引率までに勉強しよう。

昼食 ホットドッグ

夕食 タイチキンカレー

東京12日目

新太の嘔吐熱が鼓介にうつった。手に大きなプレゼントの包みを下げて学校から早退してきた。明日の終業式を前にクラスのひとりづつから折り紙が贈られたそうだ。隣の席の大きい子、サッカーの好きな子、背中に『RUSH HOUR』と書いてある子など仲良くなった友達のことを話してくれる。今週から母夢の自力登下校も叶って朝マンションのベランダから緑のリュックがツツーと通りを上って曲がるのを確認するのが喜びであった。今は氷枕で眠っている。風邪は惜しいが体験入学は大成功。おつかれさま。

本日午後はディズニーランドに行く予定であったがもちろんキャンセル。朝から防寒を固めて待っていたお母さんが一番がっかりしていて「鼓介があんなに行きたがっていたのに可哀想」と何度も言う。

ふたりの体調不良のせいで月火水とわたしも昼から布団に入って本ばかり読んでいる。まだ会えていないみんなやこの後の予定を思っても焦らず肩まですっぽり怠けている。『クラクラ日記』と幸田文『台所のおと』が終わり今読んでいるのは平野レミ『ド・レミの歌』。鼓介が起きたらYou Tubeでエレクトリカルパレードを観よう。

マリアをのせて

日本へ出発まで秒読み。荷造りスタート。実家から初日の昼はとんかつと連絡。

今日は鼓介のクリスマス発表会。毎年恒例、低学年のこども達による『イエスさま誕生』の劇。2年生はこの劇に参加するのは今年が最後。来年からはジュニアと呼ばれ高学年に扱われる。

ではクイズ。

登場人物の中で鼓介の役はどれ?ヒント。毎回発表会は後列で貧乏ゆすり。

マリア、ヨセフ、ロバ、エンジェル、ガブリエル、羊飼い、

戦士、旅籠の主人、3人の王様、ヘロデ王、ベツレヘムの星、

ナレーター、コーラス、歌ソロ、ピアノ

答えは

ロバ。台詞がないから選んだと本人が言うので地味な役を想像していたが、舞台で見ると予想外に華やか。周りの保護者達からも「あのロバ息子さん?」としきりに声をかけられる。クラス女子でひときわ可愛いマリア、となりのクラスの不良少年ヨセフと連なってお尻を掻きながらポックリポックリ歩く姿は最高。転校生のカイが補聴器をつけていて学年全体が手話ブームなのだが、今回はストーリー、歌全般に手話つきで劇をやり通した。舞台の袖で指揮した手話の先生ミセス・ドレイパはこどもに大人気だ。♪鈴を鳴らして歌お、イエスさまが産まれーたーよー♫の元気なリフレインとともに感涙の劇は幕を閉じる。家に帰ってから「ロバかっこ良かったね」と褒めたら「ノーミスできたよ」と真央ちゃんみたい。こども達、クリスマスおめでとう。

来年はこの人が舞台に立つ。

昼食

卵うどん(つゆこさん宅にて)

夕食

トマトパスタ(こども、ルーカス宅にて)

ひじき炒飯、肉じゃが、セロリスープ(おとな)

1666 プディング・レーン

日本出発前、最後の土曜日はロンドン歴史ツアー。

鼓介が学校でロンドン大火のことを習ってきたのがきっかけだ。

小学校では歴史の授業が始まっている。教え方が面白い。学期ごとにテーマが決まっていて、それにちなんだ話を聞いたり、絵を描いたり、当時の衣装や食べ物を再現したり、社会科見学に行ったりする。こどもは事件、冒険、英雄が好きだから楽しそうだし、ひとつの時代や出来事をじっくり扱うのは体験学習的でとても身になっている。科学も似たような方法で教わっているようだ。

さて時は1666年9月。5日間に渡りロンドンのシティ一帯を焼いた大火事。跡地には後年に記念塔(モニュメント)が建てられた。興奮しながらエピソードを語る鼓介。火元のパン屋があった通りPudding Laneの名が特に心に刻まれたようで、「Pudding Laneに行きたい」と憧れている。プディング・レーン。一度聞いたら忘れられない。わたしも行きたくなってしまったのだ。


午前中のサッカーの後、一家で電車に乗ってLondon Bridgeまで行く。改札で駅員に話しかけているおばさん。「London Bridgeにはどう行けばいいのですか?」と聞き「ここがLondon Bridgeです」と言われてびっくりしている。ロンドン橋を渡る。夫はわたしが誕生日にあげたウールのカーデガン一枚で風に当って寒そうだ。鼓介の頭の中では大火事は遠い遠い場所での出来事だったようだが、実世界ではLondon Bridgeから歩いて5分。うちから電車も合わせて30分の近さという事実にそんなばかなという顔。記念塔に到着。311段の階段を新太も元気に登って頂上へ。眼下にロンドン大火の当時を想像する。大火事以降は木造建築が禁じられ煉瓦と石の街へと生まれ変わったのだそうだ。高所から1666年の空気を吸い込んで肺がパンパン。塔を降りスターバックスで休憩。テート・モダンを回って夜6時家に帰る。

昼食

ビーフシチュー、ベーコンサンド、パン(Brockley Marketで)

夕食

鮭と芽キャベツのスパゲッティ、ラディッシュサラダ

クリスマスフェア

Fairlawn School のお祭。まだ11月だけどクリスマスフェア。

寿司10合を協賛。海老マヨ、ツナマヨ、サーモン&アボカドの太巻き3種を2切れ£1(120円)で販売。12時スタートから1時間でsold outとなり晴れやかに祭へ繰り出して残り2時間回遊する。お祭りは参加する方が楽しい。マックス&ルビーのお父さんのクリスマス写真館で鼓介、新太サンタの帽子をかぶって兄弟撮影。日本へのおみやげに。最後に地域の合唱隊が聖歌を歌う。歌詞も配られて大好きな飼い葉桶のイエスさま(Away in a Manger)をすし酢の匂いぷんぷんさせながら大きな声で一緒に歌う。

朝食

パンケーキ

昼食

鮭おにぎり

夕食

スパゲティ・カルボナーラ、からし菜のサラダ

まぐろの刺身を

午前中にEast Dulwichのスポーツセンターに泳ぎに行く。通り道の郵便局で日本宛の手紙二通投函。新しいゴーグルを着用。20mプールを自由形、平泳ぎ、背泳の順で各10分ずつ泳ぐ。レーンで泳いでいるのは私を入れて4人で、私以外はゴーグルなしキャップなしで顔出し平泳ぎのおばあさん。コースロープで区切った向こうではベビースイミングのクラスを行っている。母子集団の中におじいさんと孫の組み合わせが一組みえる。

軽くなった体でLardship Laneの魚屋に向かう。地元スーパーの鮭、鮭、鱈、鱈に飽きたらここ。まぐろの刺身とタラコと、一回量がパウチパックになったイカスミを購入、全部で約£10(1,300円)。タラコはイングリッシュソーセージ3本サイズで£5(650円)。鱈をあれだけ消費するのだからタラコだって安いのだ。迷わず購入。粒の食感はぼんやりしているが、十分美味しい。昼はそのまま、夜は焼きタラコにした。イクラ、筋子はタラコの半分の量で倍の値段する。

幼稚園のお迎えのあと友達の家で遊ばせてもらう。夕方ルーカスの家に鼓介を迎えに行く。クリスマス会の劇の配役が決まり、鼓介はロバ、ルーカスは羊飼いになったそうだ。

昼食 タラコご飯、魚のクリームソース、根菜のカルダモンロースト

夕食

ルーカスの家にてイングリッシュソーセージ、ローストポテト、ブロッコリー(こども)

まぐろの刺身、焼きタラコ、春菊のサラダ、じゃがいもの千切りバター炒め、ナスと玉ねぎの味噌汁(おとな)