ヨーカン長屋の日記

日暮れにたどる小野家の食卓

カテゴリーアーカイブ: 鼓介と新太

うちに中学生がいます

鼓介が中学生になった。

ユニフォーム効果で急にかっこよく見えたりする魔法は起こらなかった。
うちにスーツ、ネクタイ着用の人がいる。
息子のためにアイロンをかけている自分が他人のよう。
あ、中学生の部を担当する小野一江さん?
おつかれさまです。

さて、イギリスの学校は教科書を使わないから
小学校の間はほぼ手ぶらで学校に行っていた。
だから時間割を気にする必要もなく宿題もほとんどなかった。

これがリュックに各教科の本を背負って通学し、
毎日宿題を持って帰ってくるようになった。

私と夫はかつての仕事部屋を鼓介の個室にしたから寝室で仕事をするようになった。。
にもかかわらず。

仕事をしている後ろで大きな夫婦用ベッドの上に
鼓介はノートやファイルや文具や飲み物を大々的に広げ
花見のようなスタイルで宿題をする。
目障りだけど楽しそうなので文句は言いづらい。

宿題は「スペイン語のあいさつを覚えましょう」とか、
「自分がインスパイアされた有名人について書きましょう」とか。
離れていてもスーパーで買い物している最中に携帯に電話で
「ぼくがインスパイアされた人って誰だと思う?」と聞かれたりする。
結局それはOzilにしたようだ。

家族全員どちらかというと静かだから鼓介はうちで浮いた存在だけど、
正直で、ぶれがなくて安心する。
それでいいのだ。
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昼食 ごま塩おにぎり、肉じゃが
夕食 ビーツのサラダ、アボカドとモツァレラのサラダ、手作りバーガー、チーズケーキ(友人宅にてBBQ)

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そわそわホリデー

今年も夫の誕生日、学芸会、仕事納め、パーティ、クリスマス準備など諸々が終了。

冬休み初日はトイザらスで、壁一面のスターウォーズグッズに
ムハハと迫られた気がして家に帰ってからもそわそわ。
結局二日後にエピソードⅦを観に行った。

最初の一作しか観たことなかったので
トルーパーが敵か味方かもわからない。
連れはファンタジー全般に興味が薄い鼓介。
夫は先に一人で観たし、
話に詳しい新太は怖がって来なかった。

ファンでいっぱいの映画館。
誰かから聞いたストーリーと鼓介の英語をつなぎつなぎ、
ずーっと喋りながら鑑賞。
でも最後は大拍手。
あれから毎日スターウォーズの話をしてる。

23日はウエストエンドでミュージカル『Charlie and Chocolate Factory』を観た。
24日のチケットを買っていたのに完璧に間違えて劇場まで行ってしまった。

慌てたが、空席に取り替えてくれて結果的に前から10列目で鑑賞。とても見やすかったし、面白かった。

そして夜は友達の家で大忘年会。
夫婦とも風邪気味なので早めに帰る。
正しいことをしたと納得して寝たのに、
明け方目が覚めた時、前夜の宴会テーブルを思い出して
もっと食べておけばよかったと落ち込んだ。

本日24日は午前中スターウォーズⅤを観て、
昼ごはんの後ジャパンセンターにお餅を買いに行く。
それから毎年恒例の鼓介・私組と新太・夫組に別れてお互いのプレゼント探し。
家に帰ってラッピングしてツリーの下に加える。
今、新太はプレゼント開封(25日午前6時)まで10時間となり、
興奮で情緒不安定気味。

イギリスでは家族や親戚から届いたプレゼントをツリーの下に溜めて
クリスマス当日まで基本的に開けてはいけないらしい。
うちも今年から真似している。

中身は私達からサッカーシューズ、漫画、PSのリモコン2個。
サンタからはささやかな物が靴下に入っている伝統を守り、
鼓介にアーセナルの手袋と新太に騎士と馬のフィギュア。
去年は深夜2時に新太が目を覚ました時、
まだサンタが到着していなくて大変なことになった。
今年は早くしよ。
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しあわせなおもち

今週末のサッカーは私が新太を送る係だった。
車の中は新太お気に入りMaroon5を聞きながら、相変わらず沈黙がち。
静かでいいなあーと思えば、ときどきふわっと面白いことをいう。
「静かな歌を聞いていると鼓介に理不尽した時のことを思い出して悪い気持ちになる」んだと。
でもアップビートな曲だとやっちまえという気になると。
頭の中はそんなに兄でいっぱいか?

その前日の土曜日は、新太が出かけている間に鼓介の日本語の勉強を見ていた。
今は大使館からもらった小学2年生の教科書から『がまくんとかえるくん』の書き取りと音読をほそぼそと続けている。
「手紙」「言いました」などの頻出漢字には慣れて読める字もあるんだけど、
毎回必ず「気もち」を「おもち」と読んでしまう鼓介。
きのうでとうとう物語も終盤、かえるくんががまくんに手紙を出したことを打ち明けるくだり。
「がまくんはしあわせなおもちでいっぱいになりました」。
傷つかないように笑いをこらえつつ白くふくらんだしあわせを想像する。
いいじゃんおもちで。
そこには学びの真髄があるね。

夕飯 スロークッカーで煮たラム肩肉、さつまいもといんげんのグリル、蒸したほうれん草

ダブルバーガー

かえでの葉の一枚いちまいに茜色、ぶどう色が染みだして秋深まるロンドン。
そのスピードがなるべくゆっくりであることを願う人の気も無視してもう足元に栃の実が落ちている。

小野家の初秋はこどもの新学年スタートから。
今年で鼓介は六年生。
のんびりした小学校生活にようやく宿題とテストが加わる、クラスが科目別能力別になるなど、これまでの6年間とはえらい変化。最終学年で新しいことが色々あるのは楽しいからいいと思うし、本人も毎日喋ることが絶えないようで賑やかだ。

そして兄弟サッカーシーズンの開幕。
三年生になった新太も地元チームに入り、とうとう週末がサッカーで塗りつぶされる時代が始まったけど、そのうち一人はすでに親離れしかかっているというのが何とも快感。きのうの日曜日。新太のサッカー観戦の当番が私で、車で20分くらいのところまで連れて行った。新太と私二人だけの移動の時は車内は心地よい沈黙が続いて癒される。

試合後、午後は公園に行った。
夫と先週から岩魚をバーベーキューで食べようと言っていたので、その間に魚屋へ行ったが、日曜で閉まっていたから挽肉を買ってハンバーガーにした。
いつも何となく合い挽きにしてたのを今日は牛100%で作ったら美味しかった。夫と鼓介はダブルバーガーにして食べた。本人が捏ねたのでよいよい。私は空いた手で日本語の生徒さんにもらったルバーブのデザートを作れて満足。

昼食 チャーハン
夕食 BBQ ハンバーガー、焼き野菜、ルバーブとプラムのクランブル

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いいことずくし

イギリス風でうれしいことのひとつが自分の誕生日。
我が家の人々もこの日は盛大に祝ってくれるので、彼らの想像以上に楽しみにしている。

しかし今日は仕事があって朝6時台に家を出ねばならず。
さらにこどもの運動会。
夜中にサッカーを途中まで観てしまったので一日眠かった。
サッカーは後半イングランドの攻撃時間、勝ち越しを見届けて寝たいのにイギリスのテレビ解説が腹立って限界。
誕生日の朝から自分も家族も不機嫌だったらやだなーとか、イングランドに負けたら運動会行きたくないなーとかネガティブな気持ちに押されてベッドへ。
でも下から聞こえた夫の叫び声にほっとして、3時間半寝て仕事に行った。

今日は先に運動会に行った夫から「新太かけっこ3着」「父親レース優勝」のテキストを受け取り、講義が終わると同時にバスに飛び乗って、会場へ着いたのが鼓介の徒競走スタート直前。数年ぶりの1番で満面笑顔。よかったね。
私が毎年願っているのは夫が本気出して転びませんように〜ということだけなんだけど。

夜は手巻き寿司を用意してくれて食べ、ケーキ食べ、プレゼントは新太作の宝探し。
終わってみればいいことずくし。
あー 楽しかった。

夕食 手巻き寿司(鯛、鮭、はまちの刺し身とスティックベジタブル)、ケーキとコーヒー

家出のリュック

きのうと今日はお芝居を観に行った。

蜷川幸雄の『海辺のカフカ』とM.Haddonの小説『Curious incident of the dog in the night time』の舞台版。
たまたま二日連続だった。
たまたま2つとも15歳の家出の話だった。
日英ともに少年はグレイのパーカー、紺色のリュックで父親から逃げることに決まっているらしい。

『海辺のカフカ』は仲良しのママ友達ダイアナに誘われてチケットを取ったけど、内心どうなんだろうと思いつつ当日のバービカンへ。でも開始後すぐ猫の大塚さんのシーン。本物の猫そっくりに四肢を動かす大塚さんは凄かった。これは相当に良い作品の予感。川村さんの猫も凄かった。後ろ向いて爪をとぐところが絶妙。安心したあとは3時間楽しかった。他の作品もシリーズで劇場化してほしい。後半ダイアナはとなりでジャージャー泣いていた。

『Curious incident of the dog in the night time』の原作はダイアナに勧められて私が始めて完読した英語本。最近、鼓介とダイアナの息子マックスがこの本を読み、息子たちを連れて観に行こうと言うことになってチケットを買った。しかしダイアナは自分は一度観たので今回は旦那に譲って上げようと急に気が変わり、当日はマックス&お父さん、私&鼓介の4人で行くことに。

こちらも舞台演出が凄かった。カフカもそうだがとにかく豪華。アイディアも技術も予算もスタッフも潤沢の中からできた一級ビジュアルアートというかんじで、とにかく楽しい。

そして『Curious incident』の後はFAカップ決勝をスクリーンで観るためにエミレーツスタジアムに移動。夫と新太と合流。ファンサービスの黄色いマフラーをもらい、危なげない90分とたくさんのゴールと優勝の瞬間が観られて一家大満足。

こどもたちのハーフターム休暇ももうすぐ終わり。来週からはいよいよ学年最後の夏学期後半。

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昼食:駅売店のBLTサンドイッチ、劇場のアイスクリーム
夕食:茄子のとチキンのココナツカレー

タマリンド

スーパーの帰りに不思議なおじいさんに呼び止められた。

後日、田中泯のToutubeを見てこのおじいさんの動きに似てると思ったので田中さんと呼ぶ。

田中さんはすごいお酒の匂いだった。ろれつも怪しかったが天気や出身地など害のない話から長話になり、日本食が好きだというのでブリクストンのお好み焼き「おかん」を教えてあげた。紙に書いてくれと頼まれて、(スリの仲間がぶつかりに来るタイミング)とちょっと警戒したが観光地でもないし何も起こらず、財布からいらないレシートを探し出して「ペン持ってますか」と聞いた。田中さんは「ペンはないが・・・」と言いながら、上着のポケットから石を出してきた。新太のこぶしくらいの割と大きな灰色の石。チョーク質で、たしかに字が書けた。レシートにOKANと書いて渡す。切りよく「じゃ」と手をあげると、田中さんは「待て待て」とポケットから小銭を出して新太に1ポンドと1ペニーくれた。喜怒哀楽がはっきりしている新太にしては複雑な顔で喜んでいる。今度こそ「じゃ」で道を渡ろうと思ったら「あんたはこれを」とスーパーの袋から小さい箱を渡された。アジア風?アフリカン?な赤いパッケージにどーんと猫のうんちみたいな絵が書いてある。派手な箱を受け取って別れた。田中さんが家に入るのを見届けてうちに帰った。うちのななめ向かいのアパートだった。

不審者には気をつけなさいと子どもに教えているのにーと気づいて落ち込んだが、それはともかく猫のうんちの正体はタマリンドという豆だった。田中さんに説明された通り、殻を割って中身をしゃぶって、最後に石(果物の固いタネは英語でストーンと言う)は捨てる。中はドライフルーツ。そういわれて見るとこの名前はよく食品ラベルで見る。味もあるある〜って感じ。茶色系ソースの酸味、甘み、粘り。あれから新太と私で少しずつ食べている。昔は田中さんみたいな妖精があの町この町に必ずいた。私も知らない子どもにお菓子をあげてしまうおばあさんになりそう。

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夕食 海老と鶏肉のマカロニグラタン

ぺろダイスシティ

春生まれの息子たちの誕生会がおわった。
新太7歳の誕生会は強風に負けずピクニック。
そしてお兄ちゃんプロデュースのどろけいとお父さんのサッカー。

これでようやく春。
イースターの間ずっと暑かったからもう初夏の気分だけど。

鼓介はこの春いろんなことができるようになった。
本を1冊完読できるようになった。
小学校では読書の時間に読む自分用の本を1冊持って行く。
読書家でもファンタジーファンでもない男の子に本を選ぶのは難しかったし、読後の満足感もYear5になるまで未体験だったと思う。それが最近本と映画の好きなジャンルがわかってきて『Curious incident of the Dog』『Wonder』『About a boy』とヒットが続き母も一安心。あとリフティングができるようになった。

新太はひと頃まですごいサイクリングブームで、丘の上にある小学校へ自転車で通っていた。
それがイースターにNew Forestで毎日何時間も林間サイクリングをして気が済んだらしい。
今はすごいサッカーブーム。
兄と違って1人でも黙々練習するし色々自分で研究してる。
とうとう地元チームの練習にも通い始めた。
そして鼓介と一緒にX-Factorなどのオーディション番組を見ては音楽を仕入れてくる。
パラダイスティ(ガンズ&ローゼス)を良く歌ってるが発音がよくて羨ましい。

私はケント大学の仕事が終わってすぐ新しい生徒さんが来て日本語集中レッスンスタート。
ウェールズ人の女性で、毎年東北で舞台活動を行っている振付家だそうだ。
去年は青森、陸前高田。今年は岩手へ行くらしい。
去年から始めた「いつか古文を読みたい人」に続いて個人レッスンは現在おもしろい生徒さんしかいない状態。
出会い運が鍛えられてる。

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おやつ:ピザ
夕飯:肉じゃが、ご飯、豆腐とわかめの味噌汁

桜の庭で

今週は大学が休み。天気もいい。桜が満開。

うちの近所の桜は花が小さい。
木は大きいけど枝が細くて、その周りに沿うように細かい花がついていて、歯ブラシで絵の具を飛ばす、あれを思い出す。重心が高い桜もまたいいもので。

冬の間に鼓介がギターを一曲覚え、新太が二の段を覚えた。
早春、ゲッコーボードを退職した夫が会社をつくり、今週は自宅で夫婦共に仕事。
夫は二階。私は一階。一緒にお昼ご飯を食べている。
来週からずんだソフトの初仕事が始まるから、これもつかの間。
私は今年の大学の仕事のゴールが近づき、夏はまた中学校の日本語集中コースを教える予定。


Amazonで買った日食観察用のメガネをチェックする昼休みの小野社長。
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昼食 クリームチーズとスモークサーモンのサンドイッチ
夕食 鶏の塩焼き、ローストポテト、スティック野菜(夫とこども)、ひじき炒飯(私)

スモウフード

暖かかった週末、一気に桜が咲いた。
イギリスの植物は気温が上がった日にまとめて成長する。
地面から首だけ出たクロッカス、早咲きの水仙。
芝生のグリーンと白、紫、黄。
この嬉しさ。おかえりなさい、春しみじみ。

反抗期もあっさり一段落して、10回目の春を迎える鼓介。
生まれた時から良く飲み良く食べ良く育った。
好物は黒豆と羊羹。
最近、夫のお義理さんから日本食と誕生プレゼントの麻雀が入った宅急便をいただいた。
プレーンヨーグルトに黒豆を入れるのを気に入ってそれはもう大事に大事に食べている。
冷蔵庫を開けて黒豆が3粒残ったパウチ袋を見ると「ああ鼓介よ!」と思う。

そしてお弁当(給食は量が足りないという理由で弁当派)のデザートに一口羊羹を持って行く。
この羊羹がクラスの友達には面白いらしい。
「それってほんとに何なわけ!?」と聞かれたときの説明は「スモウフード」とのこと。

夕食:ローストチキン、ポテト、にんじん、アスパラガス

風邪ビンゴ

冬の女王に息吹きかけられて鼓介、新太、夫と順番に風邪を引く。

小学五年生になり反抗期の鼓介。風邪引く前から感じ悪かったのに風邪の間は依存度も上がり、こんなに態度の大きい甘えん坊って何なんだと腹が立つ。最近気に入ってるらしいEd SheeranとSam SmithもMinecraftのゲームも頭痛がするからと触れず、室内遊びは総崩れ。仕事の忙しいこの年末に3歳児並みに相手してやらねばならず疲れた。プレミアリーグ、ワールドカップ出場国、スポーツの名前。などなどスポーツしばりのビンゴを10回もやらされた。3、4日鼓介の食欲がなかったので冷蔵庫の食材が全然減らないのは楽だったけど、風邪が新太に移って回復するなりクッキー作り。もう振り幅が大きくてついていけないわ。
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お兄ちゃんが怒られている時期ほど安定している新太。看病にも手がかからない。発熱後から自主的にベッドに入り24時間サナギのように眠って回復。部屋遊びも上手。
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家でひとりになる瞬間が全然なくて、視線だけをぼーっと庭と逃がす。うちの一帯はゆるやかな坂に立っていて庭向かいの家々はちょっと土地が高い。だから方々からうちの庭にボールが集まってくる。
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夕飯 鮭のムニエル、ローストポテト、コーンポタージュ

デリケートなこどもたち

夫がサッカーコーチから解放された最初の週末。ひさしぶりに家族で町に出て奈良美智展を見た。

秋のBloomsbury。ピーターパンはこの町の赤煉瓦の窓からウェンディ達を連れ出した。最近また読んだら冒頭の、お母さんとお父さんが生まれてくるウェンディのために倹約して家計簿をつけるシーンがとてもよかった。そして最近ディズニー映画の古い方のピーターパンを観たら、昔かっこよかったピーターパンの支離滅裂さにびっくりした。こどもが純粋って単なる気ままのことかい。奈良美智のオデコ幼児はピーターパンにもちょっと似てるけど、目にいっぱいのデリケート抱えてピーターパンほど気楽じゃない。ネバーランドに行かない子は町でパンクに育っていく。新太もよくこの目で向かってくる。

ワークショップにも参加して、鼓介は奈良美智風の自画像を描いた。アートの才能がないと自分では思っているみたいだけど、作品はいつもすんごい鼓介だねとしか言いようのない正直さで、それがいいのだ。

帰りに新しいラーメン屋『金田屋』に行った。向かいもラーメン屋の一風堂。その一帯は店が見える前から豚骨のにおいがした。豚骨ラーメンは10年ぶりぐらいだけどおいしかった。新太も完食、鼓介は替え玉をたのんだ。
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昼食 豚とりんごのオーブン焼き、ローマンカリフラワーのチーズグリル

夕食 豚骨ラーメン、大人は辛みそ入り

スーツケース全開

里帰りのスーツケース詰め込み真っ最中。

初めての和歌山県に秋田県(予定)、初めて会う赤ちゃん達。楽しみ。

きのうたまたま鼓介トトロのDVDをちょっと見てみたら、さつきとメイの家は仙台の夫の家に似ていて更に楽しみに。

さて、イギリスの小学校は通信簿は年に一回、この学年末の夏休み前に来る。教科書の代りにプリントを切り貼りして隙間に字や計算式を書く受験生のノートみたいなものを一人ひとり作って授業で使っている。それがまたこの時期一気に渡されて「一年間こんなことしてたんだー」とわかる。

おもしろかったのがPSHEのノート。

Personal, Social and Health Education、自己確立と社会道徳と保健体育が一緒になった教科。今年は「怒り」「信頼」「友情」などを教わったようだ。一年間の鼓介の発言を振り返って、このことだったんだ〜という裏発見がいっぱい。昨日もちょうど友達とサッカーでケンカして怒って泣く鼓介を目撃した。まず無視する。次に怒りの対象から離れる。そして10数える。と教科書通りの行動。わかりやすすぎる。

「信頼」のページでは、「信頼できる人3人と理由を書きましょう」にお母さんめでたく第一位。理由「She cooks foods」。二位は親友のキャス。秘密を話してくれたから。確かにこの時期キャスのおじいちゃんが病気、っていう秘密と鼓介が膀胱炎になり尿検査したっていう秘密を交換していた。三位はお父さん。秘密を守るから。「友情」ではケーススタディ。「サッカーでトムがジャックにタックルして大げんか。どうする!?」鼓介の解決策は「同じチームになる」。男子って合理的。

自己確立の勉強もユニーク。先生「ステレオタイプだと思う例を書きなさい」鼓介「日本人はクリケットが下手だ」。彼の性格、頭の中がよくわかる。通信簿より役立つこの1冊。

こんな成長を遂げている長男を先頭に夏休み出発。みなさま、後ほど!

朝食 コーヒー、クロワッサン、プチトマト

ダディを止められない

ワールドカップが始まった。

イングランド戦はあきらめて夜8時に寝て、夫と鼓介と3人で夜中2時に起きて見た日本初戦。試合後は全員ほぼ無言で解散、朝10時過ぎまで寝た。

鼓介はサッカー観戦が何よりも好きで、テレビ中継でも、自分がチームの試合でベンチに入っているときでも、新太の草サッカーの応援に行ってさえ、開始から終了まで目を離さずにじーーーっと観る。その様子はまるで何かの装置みたいで、彼の人格もあの装置によって形成されているのではないか。開幕戦の翌日「ネイマールってどう思う?」と鼓介に聞いてみたら「シュートは本当にすごいと思うけど、ネイマールは何か大好きになれないところがある」と。わかるわ。「このワールドカップで何にいちばん注目している?」「ゴールラインテクノロジー。審判のリストバンド」そして「優勝するのは?」「日本」。ギリシャ戦がんばれ日本。

今日は父の日。新太から夫へのカードは日の丸と「Happy father’s day! かがわ かがわ! 10 10 10」。そして鼓介が学校で作ってきたカードは(  )に自分の父親に合う言葉を入れる仕様。けっこう国語力が必要。

鳥だ!飛行機だ!いや、スーパー・ダディだ!…中略…(   )も ダディを止められない!

(  )には世界最高のDFかMFが入るべきなのに、鼓介のカードには「(100,000匹のねずみ)も ダディを止められない!」と書かれていた。不思議な一行だけど足が速そうな感じは出てる。

朝食 パン(私と夫)、ベーグル、ラーメン(こども)
昼食 ひじき炒飯、玉ねぎの味噌汁
おやつ りんごのパウンドケーキ

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カンタベリー行きの通勤電車は季節の変化がかなり細かい刻みでわかる。

10月、仕事を始めた頃は赤いりんごが鈴なりだった。その翌週は箱いっぱいのりんごを積んだ収穫トラクター、それからりんごの木が丸裸になって、森や林も落葉。高い木の枝に鳥の巣が透けた冬が終わって、ただの牧草地だと思っていた緑の土地が、とつぜん刷毛でなでたように一面菜の花畑になった。知らなかったわ。

大学の春学期は来週で終了。今はテストシーズンだ。先週、会話力の試験で学生のスピーチを30人分録音したのだが、後で聞き返すと、鳥の声がすごい。鳥ってこんなに喋るんだ。

我が家も誕生日シーズンを終えてどんどん身軽に。新太のプレゼントはスケートボード。鼓介はマインクラフトのグッズ。うちの家族から着ぐるみが届き、夫の両親から香川と長友のユニフォームをもらった。おめでとう9歳、6歳。

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夕食 カレーライス、大根と梅のサラダ、生チョコレートケーキ

敬意と快感

サッカー少年の鼓介は2020年の五輪代表になりたいとか、アーセナルに入るから中学にはあまり通えないとか考えているらしい。
もう9歳だから本気なら本気でと探ってみるが全然本人と会話が噛み合わない。
夢というより進路について淡々と話すような感じ。おっとりした頑固をちょっと尊敬する。

一方、思いもよらぬ所で日々闘っている新太の努力家ぶり。

先日昔話のパロディを作文する宿題が出た。新太は創作「三匹の羊と極悪きつね」を書き始めたが、threeのrが筆記体で書けない、書けないと泣きながら何十回も題名を書き直す。泣き声はうるさいけど自分しか見えていないので案外楽で、洗濯を干していたらきっかり30分後に「できだーーーづいに、でぎだー!」と達成の声。見たらtheeって書いてあってあれ?と思ったけどそのままに。翌日は挿絵に取りかかり、今度はきつねが思ったように描けないと泣きながら頑張っている。30分後「づいに でぎだぁ」と言うので見たらすごい数のきつねを描いていた。どれ?どのきつねがよく描けたの?と聞いたら一番きつねに遠い絵をピッと指差し笑顔。意外なことって快感。

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夕食 レンズ豆とラム挽肉のシチュー 丸パン

宝石箱から黒ダイヤ

仙台のお義母さんが宅急便を送ってくれた。
中身はグリコ・森永・ロッテに不二家とお菓子の特大ジュエル・ボックスで、鼓介と新太は子犬のように喜んでいる。底の方に私と夫のお煎餅とヨーカンもたくさん。うちの実家と立て続けでイギリスの冬が一気にカラフル、嬉しい我が家。

ダンボール開封からしばらくしてこどもの大好物、黒豆を発見。ご飯に黒豆のっけて幸せの鼓介が「なんで日本のレストランに黒豆がないんだろ」と。たしかに見たことない。

こどものお菓子はどれだけ与えていいのか未だによくわからない。イギリスの小学生は一人で外出できないから、おこずかいでお菓子を買う機会がない。お母さんに内緒だよ、と言ってお菓子をくれそうな祖父母、親類も近くにいない。だからうちは普段のおやつが地味なのだが、少年時代も中盤。お菓子文化を楽しんでもらいたいモードに私も変わってきて、今日はお風呂の時間まで宅急便から食べ放題にした。
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夕飯 肉豆腐、黒豆、京漬物、ご飯、セロリのスープ

せんべい読書

実家から、みかん箱より大きいダンボールにほぼ煎餅のみギッシリという小包が届いた。今までも日本食の詰め合わせを送ってくれたが、とうとう一番の好物に一本化されたようでとても嬉しい。

本を読みながらベッドで煎餅ぼりぼり。小学校の放課後も、一人暮らしの暇な夜も、漫然としたあの時間を煎餅と読書でうめるのが最高のひとときで、ぼりぼりパラパラやってると今どうしてこの時間がほどんどないのか変な感じ。

読んでいるのは『Emil and the detectives (エミールと探偵たち)』。来月National Theatre に観に行く。3月には『モモ』の劇場作品が公開になるし、今年も児童文学が楽しい。

しばらく自分の昼食と夕食は煎餅だったから、久しぶりのきちんとしたご飯がおいしかった。
夫から鼓介にプレゼント。はじめての背番号入り。
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夕食 鮭フライ、グリーンサラダ、大根と蒟蒻の煮物、根菜の洋風スープ

呼んでみましょう サザエさん

12月31日
夫が不在票を持って郵便局に行ったら潤子ちゃんからの小包。中身はサザエさんのかるた、漫画。俳句付きの日めくりカレンダーと富士山模様のセロテープ。

サザエさんは最近まさに昔の映像をyoutubeで見ていたところ。何という神通力。夫は絶対前に言ったかどこかに書いたんだろうと言うけれど。

聞き取りやすい日本語のアニメを探していてたどりついた。サザエさんはゆっくり標準語で話す、ひらがなが多い。四季やご当地名物を紹介する日曜日と、日本人の暮らしがわかる火曜日のオープニング。それで生徒に紹介しながら自分の方がのめりこんでしばらくずっと歌っていた。同じような理由で今ドラえもんの最初の2巻がうちにある。これが世界の人と共有できるなんて幸せ。

重いペダルをぐいーぐいーとこいで前進した一年であった。カレンダーを取り替えて、最後の洗濯をして、エマの家の忘年会に行ってきます。雨が多い冬休みで、こどもはクリスマスプレゼントのマインクラフト(ゲーム)やレゴなど、室内遊び。
今年もよろしくお願いします。
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昼食 じゃがいもとミートボールのオーブン焼き、おしるこ

カモねぎクリスマス

12月25日
イブの夜中、興奮している新太が何度も起きてきて寝られないサンタ。巻き添えをくって寝付けなくなった鼓介から最後は「枕元の靴下、リビングルームに持って行っていいよ」と気遣いの言葉をかけられる。それでも朝4時半まで頑張りプレゼントを入れてやっと就寝。

朝ゆっくり起きると全て開封が終わっていたし、クリスマスのご馳走に取りかかるのも午後遅くからとなる。昨年のクリスマスは丸鶏だったが今年はローストダック。カモを丸焼きにするのは初めてだ。コルセットのような胴の骨格といい、筋肉のつきかた、味といい鳥類でもこんなに違うとは。野性味があっておいしい。

昼食 ピザ、グレープフルーツのサラダ
夕食 ローストダック、ローストベジタブル、チーズケーキ

12月26日
飼っていたナナフシのえんどうが昨晩亡くなった。兄弟号泣で庭に埋める。鼓介がさよならの手紙に一言、「Dear Endo V.I.P.」と書いた。感心していたら、夫にそれはR.I.P.安らかに眠れ(Rest In Peace)じゃないのかと言われ母子でビクッとした。
昨日のカモを洋風の雑炊にして食べた。ねぎをたくさん入れた。明日は残りを炒飯にしよう。

ころんだコロッケ

電車の中に財布を置いてきたり、家にネズミが出たりした一週間を経て週末。

土曜日の朝は新太がサッカーに出かけてから一瞬家が静かになる。こども部屋でサッカー中継をしている鼓介の声だけが聞こえる。選手カードを並べて想像の試合。選手交代の時以外はカードは動かさずにフォーメーションの前で腕を組んで熱血中継。おもしろくてこっそり録音したら見つかってその場で消去するように言われた。

午後は日本語の宿題、かるた製作。新太はライオン。
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鼓介はふたつとも食べ物。
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作っている間もずっと何か食べていたし、食べるものがなくなってからは冷凍庫の奥からタッパーに入った凍ったあんこを見つけてスプーンで食べていた。

日曜は鼓介の試合の後、サウスバンクへ向かい、テムズ川沿いを歩いてテート・モダンで来年のカレンダーを買った。家へ帰ってから全員でコロッケを作った。鼓介は6個食べた。

夕食 コロッケ、豆腐とオクラのサラダ、納豆、ごはん、かぶの味噌汁

古今東西 馬場、早稲田

お母さんが暴食による膵炎で入院している。これが食べたい、と思えば朝の9時でも昼の2時でも「今日はもんじゃの気分!」と妹に電話をかけている。そして妹に断られたらタクシーに乗ってひとりで行ってしまうらしい。おじいちゃんの競馬もそうだが、せっかちな江戸っ子爺婆を乗せて走るタクシー、車屋さんと呼ぶ方が合っている。

今日はイギリスから日本の大学へ留学したい人向けの説明会イベントがあった。カルチャートークなどもあったので行ってみたら生徒に遭遇。私の大学には3年生の一年間を海外留学に充てるプログラムがあって、彼は早稲田大学に行きたいそうだ。おじいちゃんの地元、お父さんとお母さんが出会ったヘレン・ケラー学院のあるあの街に、クラスで一番かっこいい北欧の男の子が降り立つのか。

イベントから帰って夜7時、新太が「えんどうが卵を産んだ」と興奮している。今日もらったナナフシに命名したのだそうだ。えんどう豆のえんどう。
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昼食 ベーコンとトマトのパスタ
夕食 ハンバーグ、海老フライ、にんじんサラダ、豆腐の味噌汁

500g、72枚

ボン・ファイアー(大たき火)、ガイ・ホークスナイトの花火が終わって、鼓介のサッカーシーズン、冬が到来。

イギリスの少年サッカーはプレミアリーグと同じく毎年9月に始まって5月末に終わる。
地域のリーグに参加しているような真剣なチームでも練習は週1回、多いところで週2回くらい。

本日午前中は、鼓介の試合と新太を夫に任せて家でテストの採点。
昼に3人が帰宅。鼓介は2得点して興奮気味。お昼を食べてクリスタルパレス公園へ出かけ、小牧場の動物や小鳥を見る。昨日の夜、鉄コン筋クリートとすきやばし二郎のドキュメンタリーを続けて観た。山羊も羊も横に目がついていて松本大洋の漫画みたい。

4時過ぎに家に帰ってアーセナルVSマンUをラジオで聴きながら全員で餃子を作る。タネと皮の分量がぴったり終わりとても嬉しいので記録しておく。豚ひき肉500g、キャベツとチャイブ両手一杯、皮72枚。焼くのはいつも夫なのだが、一回ごとに水の量や火加減を工夫していて最後の回は一番おいしかった。量も本当にちょうどよかった。

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昼食 ホットドッグ、蒸しブロッコリー、コーンとジャガイモのポタージュ
夕食 餃子、ごはん、アボカドサラダ、冷や奴、もやしの味噌汁

ハロウィーンの市民

冬時間になったイギリスは、ここから暦の催しが目白押しで年末まで座ってお茶を飲む暇がない。

毎年その幕開けがハロウィーン。
仮装してDevonshire Road の原生林にコウモリハンティングに行き、行き帰りに近所の家を回ってお菓子をもらう。

ハロウィーンはアメリカの習慣なのでイギリスにここまで根付いたのはほんの最近のことらしい。素晴らしいのは一般住民の方々で、本当に怖い魔女の格好でこども達を待機してくれたり、玄関でスモークを焚いたり怖い音を流したり、路駐中の車からゾンビが飛び出したり、オープンカーに棺桶を乗せて町内を走ったりしてくれる。普通のお婆さんが出てきた時に一瞬「本物・・・」という空気が流れておもしろかった。

私は毎年のことながら潤子ちゃんにもらった黒のドレスでアイラインをぎっちり引いて行ったのだが、大人もこどもも今年は目立ってガイコツ、ゾンビや血しぶきを浴びた白衣など醜い路線が多かった。顔を作るのもみんな上手だ。鼓介の同級生の女の子(海賊の亡霊)は、友達に名前を呼ばれてメイク失敗と落ち込んでいた。私と夫はサダ子と落ち武者でいくべきだったと思う。事実イギリス人の子にも「日本の幽霊になったよ」と先を越されている。来年こそは番町皿屋敷にならなければ。ダンボールで井戸も作らねば。

昼食 卵サンドイッチ、にんじんスティック
夕食 照り焼きチキン、ごはん、じゃがいもと人参の味噌汁

ブッダの時間

今日は小学校が一日かけて世界の宗教を学ぶ日だった。

文化に触れるインターナショナルデーとか、言語を学ぶランゲージデーはおなじみだが、宗教デーは初めてで新鮮。難しい話は敷居を下げるに限る。とてもいい考え。

学年ごとにテーマとなる宗教があって、それをいろんな角度から一日かけて体験。
新太のクラスはキリスト教。粘土で最後の晩餐を作ったそうだ。
高学年はイスラム教、ヒンズー教など。
鼓介達4年生は仏教。みんなでお坊さんの格好。お香を焚いてお経を唱え、輪廻転生の話を聞き、仏さまのスマイルをまねて、ヨガ。放課後の男子は生まれ変わったら何になりたいかの話題で持ち切りであった。

http://www.fairlawn.lewisham.sch.uk/category/year-4/

夕食 豆とオクラのチキンカレー

初土俵

7月はカンカンに暑かった。
庭がすっかり乾いて茶色くなってきた頃に数日にわか雨があった。
芝はまた緑色に戻ったが気温が少し下がって秋の空気が混じり始めた。
夏休み後半。

日本語教師、初授業から一ヶ月。
同僚はおらず、知識と組み合う生徒達だけが手がかりという心細い職業だ。
準備、本番、準備、本番。
オンオフを切り分けづらい上にオンの時はいちだんとハイになる。
脳を占領されやすい。
でも誰にも縛られないから心が自由。
自由のある仕事って新鮮。
労働後の清涼感がはっきりしている。
これもすごくいいところ。
化粧廻しの似合う立派な先生になりたい。

こども達の夏休み。
鼓介はサッカーやテニスに通い、新太はきのう初めて夏の学童のようなところを体験。
ローラースケートをして楽しかったようだ。
習慣化している夕方母子三人そろっての区民プールで一日を納め、
ご飯を食べてこんなところで寝てしまった新太。

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夕食 スパゲティボロネーゼ、きゅうりスティック

ハラヘリ日記

先タームの終盤に、それまで何年間も平和であった小3男子に突然変化が訪れた。
仲良しグループの分裂や派閥争いなど全く予期しなかったことで驚いたが小3男子それぞれの目覚めはある意味たくましいなあと感心もした。鼓介もこの波を乗りこなそうと懸命にバランスを取っている。人間、体幹が大事だ。

さて、そんな心の隙間を埋める絶好のタイミングで新しい趣味『モンスター図鑑』なるものが彼の中で大ブームとなっている。モンスターのプロフィールを考え、絵を描き、命名する。例えば一ツ目のクマのお化けで名前はボブ。本人は無意識に描いているようなのだが、どのモンスターも食べ物を入れたかごをぶら下げている。かごの中身は動物をベースにしたモンスターの場合は木いちごなど果物が多く、あるときは焼きたてのパンが美味しそうに描かれていた。

ハーフターム休暇中の日本語日記も同様に鼓介の脳内マップ丸見えで面白かった。今年は夏が遅くて寒いのにずっと冷たい蕎麦が食べたい、冷たい蕎麦いつ作ってくれるのと言われ続けて本日ついに20℃超え、念願を叶えてあげることができた。良い休暇の最終日となってよかった。

5月25日(日)
キャンプに行って野球をしてあそんだ、13たい13だった。楽しかった。カレーウドンがキャンプの中で一番。ねている時かにが顔をさした。いまでも顔がまだ痛い。

キャンプの食事
夕食:カレーライス(こども)BBQ(おとな)キムチうどん、カップラーメン(おとな夜食)
朝食:パン、シリアル(こども)キムチ雑炊(おとな)
昼食:カレーうどん

6月3日(月)
今日おかあさんとあらたとナチュラルヒストリーミュージアムに行った。きょうりゅうをたくさん見た。たのしかった。そのあと公園に行った。公園ですなであそんだ。七時にかえった。夜ごはんではじめてしょうがをおいしいとおもった。
昼食:ごま塩おにぎり、ブロッコリー
夕食:素麺、野菜炒め

春うまれ ぞろぞろ

一ヶ月遅れであらたの誕生会を行った。パーティにテーマを設けるロンドン式にて「折り紙パーティ」。近所のボーイ&ガールスカウトの建物を借りて友達12人を招いた。

折り紙パーティは、こども達に折り紙を選ばせてごく簡単ないぬ(4回折るだけ)ネコ(いぬの応用)などを作る。男の子には忍者(これも4折)が大人気。その後こども達はパス・ザ・パーセルというゲームに移る。これはお菓子や小さなおもちゃをひとつ紙に包み、その上からまたひとつ包み、と何重にもサプライズを包んだ小包(パーセル)を用意する。こどもは丸く座って、音楽に合わせてパーセルを隣にパスしていく。自分のところで音楽が止まったら一番上を剥がして出てきたものをもらえる。親のひとりが音楽をかけたり止めたりするだけ、こどもはあめ玉ひとつで大喜び。一番楽なパーティゲーム。

ふつうはパス・ザ・パーセルを眺めながら会場に残った親達がお茶やワイン飲んで歓談しているのだが、この日は、折り紙から軽食へとセットチェンジするテーブルの隅で、おとなが引き続き折り紙に熱中。鼓介に習った上級編の手裏剣を折ろうとして、2枚同じ向きに折ってはいけないことを知らずに、はまらない、はまらないと騒いでいる。教えてあげたら完成させてスッキリしていた。
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みんなに囲まれてろうそくを消す瞬間はとても特別な気持ちなのだ。新太は夜寝る時にもその興奮を思い出してウフフーと笑っていた。

日本から戻って1ヶ月半の間にこれを含めて誕生会が5回。そのうち3回はもっちゃんち(もっちゃん、夫、夫の兄)で、1回はさっちゃん。春の人たち、みんなおめでとうございます。

昼食 ローストチキン、豆腐の味噌汁、パン
夕食 ハムとごまの炒飯

番頭のいない家

今週は鼓介が4泊5日の校外学習に行っている。

3年生で一週間は長過ぎる!250ポンド(38,000円)は高過ぎる!しかし保護者の文句や別れの涙をよそにバスはケント東岸へと出発していった。

1日目 動物園
2日目 フィールドワーク、昼食バーベキュー
3日目 BroadStairsで海遊び、夜はキャンプファイヤー
4日目 地図とコンパスを持って宝探し、夜ディスコナイト

毎日毎日楽しそうな企画が用意されていて、どれも削りたくないから4泊で押し通しているのかな。仮に2泊くらいで帰ってきても、こどもが疲れていて週の残り半分何もできないのかもしれない。自由参加なので、学年60人中15人くらいは参加せずに日帰り遠足や課外授業をしている。

今日は新太が学校から帰ってからおやつにパンケーキを作った。
いつもなら焼けるまでずっと鼓介に見張られているのだが、あの視線、鼻息を浴びないとこんなに肩が軽い、空気が軽いと感動した。
焼けた端から引っさらってゆく鼓介。焼き加減やトッピング、飲み物、残りの枚数の配分など細かいことで間断なく声をかけてくる鼓介がいない。
番頭のいない使用人部屋みたいな空間、いいもんだなあ。

新太と向かい合って静かに食べたパンケーキは美味しかった。2枚食べ終わるまで一度も席を立たなかった。新太はその後ひとりでテレビを観て、夕飯食べて体操して、8時になったら絵本を読んで寝た。
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おやつ:パンケーキ、生クリーム、苺
夕食:鯖の薫製、グレープフルーツとルッコラサラダ、野菜スープ、パン(新太)
ラムステーキ、サラダ、野菜スープ、パン(おとな)

8歳ボウリングパーティ

あっという間にこの季節が戻ってきた。鼓介8歳の誕生会。今年は友達を8人呼んでボウリングしてケーキを食べた。

人数だけ決めて人選は鼓介に任せたら、仲良しグループ中心に、男気女子1名、校外のサッカー友達1名、転校した子1名が入ってパーティらしい華やかな顔ぶれに。

さて当日ボウリング場では靴を履き替えるとこども達がまず全員一斉に散っていった。何をするのかと思えば場内の色々なところから自分サイズのボールをせっせと運んでくる。この球選び、球運びこそが今回のボウリングのメインだった。8歳では3つ穴に指を入れてまともに投げられる子はほとんどいない。そのかわり両手でまっすぐ転がしたり、放ってみたり、重い球を使ったりするからボールにこだわっている。自分の投げる番が過ぎたらまた新しいボールを探しに出かけたり、見つけたボールを膝に抱えて順番を待ったり十人十球。こんなボウリングでもスペアがちらほら、そして唯一の女子ベロニカがストライクを出し大歓声。

一方、あらたは滑り台みたいな補助具を使えるので高得点を出す黄金の鶏としてチーム内で大事に扱われ、お兄ちゃん達の熱心なお世話でストライク。本当はチームでも対抗戦でも何でもなかったんだけど。1〜3位の景品は鼓介が選んだチカチカ3D(虹色の)のしおり。柄は虎、雪豹、サハラ。こんなんで〜?と思っていたがみんな何の疑問もなく誇らしげであった。

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昼食:ツナとトマトのペンネ
夕食:炒飯、海鮮炒め、鶏肉炒め、餃子(中華テイクアウェイ)

ワールドブックデー

3月7日ワールドブックデー。

イギリスの多くの小学校で、毎年こどもが好きな本のキャラクターの格好で登校する。このコスプレ学習の効果はすごい。学校中にアドレナリンが漂っていた。

女の子は赤ずきんちゃん、アリス、魔女、男の子は戦士、海賊、ウィリー・ウォンカ。単なる「ぼく」(白Tシャツ、ジーンズ、リュックサック)も立派な衣装。通学路ではワンピース(麦わら帽子と水筒)になっている高学年の子を見た。

鼓介は映画、DVD全般が嫌いで観たこともないのに前夜になって突然「ハリー・ポッターになる」と言い出した。急過ぎて無理と断って代りにダンボールできりんの被り物を作った(ロアルド・ダール『Giraff and Pelly and me』)。これがクラスで優勝して図書券をもらった。当日全校にハリー・ポッターが15人いたそうなので、きりんにして良かったねと嬉しそうだった。わたしは『Captain Underpants』のタリクがナンバー1だと思ったけど。新太は『Tiddler』。本人創作によるTiddler怒りの面と合わせて上着仕立てにした。

http://www.fairlawn.lewisham.sch.uk/2013/03/12/book-day/

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夕食 牛丼、納豆、じゃがいもの味噌汁

たのしい川べ

鼓介とWimbledonのPOLKA THEATREに『The wind in the Willows(たのしい川べ)』を観に行った。

すこし前に日本大使館から在英邦人向けのサービスで国語の教科書をいただいた。小学二年生(下)の巻頭は『おてがみ』。時同じくしてイギリスの鼓介のクラスでは『たのしい川べ』が読まれていた。かえるの季節。

劇場作品『The wind in the Willows』も、とても良かった。当時の階級社会を擬人化した話などというけれど4匹が友達なのがいい。性質の違う4人がわあわあやってる感覚がいいなあ。お話のはじまりが早春なのがいい。普段あまり交流のない人を積極的に花見に誘いたくなるような、新しい友達を作りたくなるような話。

The-Wind-in-the-Willows

いくたびも雪の深さを

今年もロンドンに雪が降った。

金曜の登校時に降り出てあっという間に舗道が白くなった。積もるか、積もるか、窓の外と天気予報をにらんでついに午後3時、よし、と弾んでそりのしたくに屋根裏に上がる。放課後Blythe Hillに滑りに行った。

本日土曜。夫とこどもが朝も早々からそりを引いて出て行く。わたしが遅れて着いた頃には滑り飽きて、雪だるま製作をはじめる。

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周りで何組、何家族と同じことをしているので昼近くには一帯が雪だるまの集会のようになった。完成を機に一時下山。ロッジ風の昼食を挟んで午後は友達と合流してまた滑った。こどものそりは軽くて速い。流星のようにぴゅーんぴゅーんと丘を飛ぶ。今年は新太も自力で頂上に戻って来るようになり、ぼうっとしていると運動不足で足が凍る。夕方は積極的に下まで迎えに行って体を温めた。

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予報は明日から来週前半にかけて量は少ないがまだ降ると出ている。

今日一日で一気に削られた斜面が朝には白く甦っているのかどうか。

おやつ チキンラーメン・ミニ(こども)、白玉ぜんざい、きな粉白玉

昼食 ローストチキン レモン風味、ローストポテト、ブロッコリー

おやつ ハムとチーズのホットサンド、ホットチョコレート

夕食 玉子そば

たのしかっ田

学校が長期休みの間だけ鼓介に日本語で日記をつけてもらっている。我が家唯一の日本語学習。1冊終わったらラーメンを食べに行く。

去年の春休みから3冊目。伸びたなーと思う部分が英語(読み・作文・スペリング)の習得とシンクロしている。芯の部分をで吸収できたら逆からも出せるものなのだなと。

そして漢字。日本ファンの外国人の感覚に近いせいかハーフ日本人の子が漢字好きという例はけっこう聞く。うちは漢字練習をしないから七曜日の字が丸一年で何となく完全になったくらいのスローペースであるが、漢字を書きたくて日記が長くなるならありがたい。

漢字の覚え方は独特で月・火・水はムーン、ファイヤー、ウォーター。口、日、田はウィンドウ。鼓介はこの「田」を書く機会を待ち続けていたが、いつまでたっても日記に登場しない。とうとう先日「・・・すごいたのしかっ田。」と書いた。漢字仮名混じり文にはこだわりたいのでそれは訂正した。その後の会話。鼓「田はいつ使うの」母「ふだんはほとんど使わないけど人の名前には多い。えーと(サッカー名鑑に手を伸ばして)誰がいたっけなあ」鼓「(すかさず)ホンダの田!?」母「そうそう」鼓「(感激して)ヨシダも田!?」

日本に行ったら五反田、高田馬場、田端・・・と指差して叫んでくれるだろう。いつか光る田んぼも見せてあげたい。

夕食:納豆ご飯、ひじきとレンコンの煮付け、黒豆、芽キャベツの味噌汁

筆はじめ

仙台の両親からお正月の小包をいただく。

躍り出てきて宝箱に上体を突っ込み、好物の煎餅、和菓子、ラーメンなどを掘る鼓介、新太。こどものいる時間に届くと毎回この騒ぎ。「わー、鼓介にバッグ!!」と歓声。プーマのバッグに入ったスポーティな書道セットが出てきた。お祭の体験書道が楽しかったようなので頼んでおいたのだ。見慣れない習字道具を広げる鼓介。「寿司のモノと醤油が入ってたよ」筆巻き、墨汁を渡される。

背後で「レゴー!」と新太。大好きな折り紙もたくさん。幼児期から触れてきたレゴや折り紙。無駄にしたり苛々したり喧嘩したり飽きたりのサイクルを4〜5年経てゆっくり上手になってきた。長かったがついに最近ひとりで黙々と、の段階に達した。特に甘えっ子の長男鼓介にとって結晶ともいうべきマイルストーン。心身の発達で自然にできることが増えていく爽やかさ。

お習字一緒にできるかな。いっぺん男児を育てたらあんな小さい紙に二文字、四文字書いていたのが信じられない。半紙一枚に一文字にしよう。何年ごしの運筆習得となるか、楽しみ。

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昼食 味噌ラーメン、コーン&ほうれん草のせ

夕食 ふりかけご飯、黒豆、れんこんの味噌汁(こども)豚キムチ炒め(夫)キムチ雑炊(わたし)

サーモンはピンク

双子ちゃんママ、まりちゃんからお正月のお誘い。

まりちゃんは料理が大好き。今回は鮮魚を仕入れて元旦に刺身を食べようという企画により今朝、魚河岸Billingsgateに買い出しに行った。4時に始まり9時に閉まる卸売市場だ。早目に行こうと5時半に出発。6時過ぎには着いたというのに目あての刺身用鯛、まぐろなどは売り切れ。その代りに新鮮な鮭を丸一尾、たったの12ポンド(1,500円)で買った。体長60㎝ほどで、重さといい体の丸さといいエコバッグごしの感触が赤ちゃんのようで、スリングに鮭を入れて歩くところや、不思議の国のアリスの赤ちゃんが豚でなく魚だったら、と想像する。

ほかに牡蠣25個、生海老1kg、蟹2杯、帆立12枚を購入して全部で40ポンド少々(5,500円)。漁師汁など飲めたらねえと話していたが、その場で食べられる物は想像通りフィッシュ&チップスしかなかった。

家に帰ってからまりちゃんが鮭をさばいてくれた。みごと、サーモンピンク。鼓介と新太が起きてきて鮭のカマで遊び始める。恐がりの鼓介もこういうものは平気らしく鮭の口を開けて歯や舌を観察。魚に舌があるなんて考えたこともなかった。切ったそばから食べた刺身、醤油の皿一面に脂の玉。そのあと骨の部分を焼いて味噌汁を作ってみんなで朝ご飯を食べた。

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朝食 鮭の骨身塩焼き、大根おろし、ゆで海老、ご飯、ほうれん草とエノキの味噌汁

昼食 トマトパスタ(こども、夫)、茹で蟹(わたし、夫)

夕食 蟹のクリームスパゲティ(わたし、新太)、ニラ卵炒め、ほうれん草の味噌汁、納豆、ご飯(夫、鼓介)

クロスロード

クリスマスが明け、冬休み中盤に入る。

amazonで買った鼓介のギターのネックが太すぎて返品、買い直しのためHither Greenのギターショップに行く。

Hither Greenは郊外に行くときに通る小さな町だ。町といっても人家が密集した地域の一脈に、間に合わせみたいな店が数軒。静かな商店街を外れまで下ると大通りにぶつかる。歩行者がほとんどおらず高速道路に向かう車で交通量が急に激しくなる。この埃っぽい交差点にギターショップとTriumphのバイクショップが隣接したブルース・スポットがある。真ん中にアンティークの暖炉ショップがある。

その気になっていた店 “South Inn”に入る。天井からぶら下がった水色のフェンダー、桃色リッケンバッカー、つやつやのグレッチに驚く鼓介の顔は鳩のよう。ぐるりと見渡してこれが自分のサイズだな、と指したのはレスポール・ジュニアであった。ゆっくり眺めたいところだったが店主は唯一のお客であるわたしたち親子にギター史を講義するつもりもないらしく、早く向かいの系列音響ショップ“Tune Inn”に戻って仲間とお茶の続き楽しみたい様子であった。手短に3/4サイズのギターを試してLaurenという製品を55ポンドで買った。縁までペッタリ塗った黒いギター。玩具のようだが鼓介は気に入ったらしく、日記に「黒いギターをかった」と書いてあった。店で一番好きだった色はサンバーストだそうである。

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朝食 トースト、ヨーグルト、ミューズリー

昼食 ニラの卵とじスープ、肉まん、海老まん

夕食 豚汁、納豆、キムチ、ご飯、ケールのニンニク炒め

ハラワタグレイビー

クリスマスイブはOne Tree Hillの教会のキャンドルサービスに行く。こども達は夕飯の後、部屋を暗くしてテレビの『スノーマン&スノードッグ』を鑑賞。胸高鳴らせてベッドに入る。

寝る前に日本の朝を想像する。スノーマンのように上空から。メリークリスマス。

25日朝。サンタさんへの手紙の通り、新太の靴下に恐竜、鼓介にサッカーボールが届く。わたしたちからは新太にウクレレとF1カー、鼓介にアーセナル年間会員証と3/4サイズのギター。実家からふたりお揃いのアーセナルユニフォーム。朝食の最中に鼓介の歯が抜けた。

昼近く夫とローストチキンにかかる。鶏は夫に託しわたしはじゃがいもを担当。今年は内蔵付きの丸鶏を買ったので臓物の出汁でグレイビーソースを作った。これが美味しくてびっくりした。かすかに貝類の汁にも似て、貝の旨さはハラワタから絞り出されているのだと発見した。ローストポテトの下茹でを待ちながら隣で煮詰めているグレイビーを何度も舐めた。

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小振りな鶏を4人でむしるように食べ尽くしBlythe Hillを散歩してから洋梨のケーキを食べた。

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朝食 グレープフルーツ入りミューズリー(わたし)トースト、フルーツヨーグルト(夫、こども)

昼食 ローストチキン、ローストポテト、いんげん

鈴の音はすぐそこ

冬休み3日目。一家でロンドンの街に繰り出す。

まずLeicester Squareの劇場で『stickman』を観る。観劇には限りなく無関心の夫もしっかり眼鏡を持参している。出演者たった3人。スタイリッシュな作風にも関わらず、周到な舞台演出が観客(3歳〜)の集中を途切らせない。この頃おかしなところで日本語の教育実習を思い出すのだが、役者達が数多くの小道具を敵確にハンドリングするさまに授業と教材の感触がふと甦る。

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次に昼ご飯はラーメン屋。鼓介が細々続けた日本語日記のご褒美だ。ロンドンラーメンブームの特集を参考にSoho『一点張』に行く。塩ラーメンを頼んだが美味しかった。ラーメン3杯、餃子2皿、チャーシュー丼で昨日の焼き肉満腹とほぼ同額。ラーメンはご馳走なのだ。

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その後は新太と鼓介が予算7ポンドでプレゼント交換するという夫の企画により2組に別れて行動。鼓介&わたしチームはイルミネーションの街を上っておもちゃのデパートHamleysに入る。イギリスのクリスマスは日本のお正月のようなものだと年々はっきりとわかってきた。イブ前日の今日はまさに大晦日の雰囲気。家族ひとりひとりにプレゼントを贈る伝統からすればここの活気は31日のアメ横である。

鼓介の買い物はyes/noチャートのごとく迷いがなく、新太の好きな物の売り場をレゴ(予算超)、プレイモビル(〃)、バイク(有力)ミニカーセット(最有力)と、7階建てのHamleysを次の目的地へと脇目を振らずにずんずん巡って、ミニ・レーシングカーセットに決め、お金を払うまで20分程度であった。わたしも将来こんなチャートで選ばれたプレゼントをもらうのだろうか。

新太組も早々とプレゼントが見つかったようで先に帰宅すると連絡が入る。せっかくなのでCovent Gardenまで歩いて足休めに大道芸を観て、電飾の大型トナカイとツリーにて2012年クリスマスの街を見納め、ようやく電車に乗ったのは5時半であった。

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昼食 ラーメン『一点張』

夕食 ケールとパルメザンチーズのパスタ、洋梨とグレープフルーツのサラダ

鼓介テレビ出演

今朝、鼓介の小学校がズームイン朝的な番組に『赤鼻のトナカイ』で出演。

補聴器を付けた子がいて、サポート先生が学年中に手話を広めこんなチャンスにまで恵まれた。クリスマスソングの手話は振りが可愛いくて、特にこの明るい曲調にぴったり。ipadで観たという東京のおばあちゃんから感涙の電話がきた。画面右角、寄りの時間が長いのが親友のキャス。歌もうまい。撮影はロンドン動物園。

http://www.itv.com/daybreak/family/christmas-choirs-fairlawn-primary-school/

朝食 レーズンスコーン

日本語教師

9月から通っていた日本語教師の資格を取るコースが終了した。

短期集中でハードだったが教育実習は本当に楽しかった。生徒は日本に憧れている人、家族が日本人と結婚した人など。みんな熱心で、日本語云々より日本がこんなに愛されていて嬉しい、日本人で良かったとしみじみ思った。他の受講生の実習を観ながら日本語の響きが改めて好きになった。丸い音が多くて一音一拍なので、イクラのよう。すらすらすらと聞こえるのは淡々として小川のよう。

英語は簡潔に話すときに本当に便利だ。こどもを叱るとき、英語だと頭の中が箇条書きのような状態になる。叱り終えるとスッキリする。それが日本語で叱ると頭の中が文章なので先に文末、章末を考えておかないと自分でも話を見失う。だから叱った後はこどもに「はい」と言ってもらって、ちゃんと終わらせたいと思う。言葉の違いは面白い。

最終日の今日は卒業証書をもらい、鼓介を友達の家に迎えに行って家に帰って来た。二階でコートを脱いでバタバタと台所に入り、まな板に手を伸ばすと目の前に細長い紙が貼ってある。「well done, you’ve finished your course」と鼓介の字。夫に「これ、結婚したくなるよね」と自慢。「俺とは離婚か〜」今日はこども達の学校が泥棒に入られて休校だったので、夫はわたしをコースに行かせるために新太を連れて出勤してくれた。無事に終わってよかった。

夕食:洋風うどん

愉しい秋の夜

ロンドン歳時記、行事の多い秋から冬。

まず10月最終週は小中学校が一週間秋休み。10月31日のハロウィンと11月4日大たき火・5日の花火祭(ガイ・フォークス・ナイト)。この二大イベントが近過ぎる。アメリカの祭りの割り込みだから仕方ない。小野家も仮装が好きな次男、お菓子が楽しみな長男を連れて地元のハロウィンに行った。仮装して夜の原生林を懐中電灯で歩くという催し。寒いので大人はワインやりんご酒、かぼちゃのスープを買って飲む。夜みんなで外で集まるのはこどもも大人も楽しい。

大たき火の夜は共同農園に集まった。最近マックス&ルビーの家とルーカス&エスミの家が一緒に始めた地域の菜園だ。土地を共有している人たちみんなで、2mくらい木を積み上げてぼうぼうと燃やす。畑の余りものを色々投げ込んでいる。セージやオレガノなどハーブの香りが籠っている火でバーガーやソーセージを焼いて食べる。それからマシュマロを枝の先に刺して焙って食べる。表面の砂糖焦げがおいしい。最後に打ち上げ花火を30発くらい上げておしまい。

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11月中旬は小学校のインター・ナショナル・ビュッフェ。各家庭持ち寄りの料理を並べて食べる全校行事。これも夜。きれいに飾られた体育館に各自マイ皿、マイフォーク持参で集まる愉しい行事。わたしが寿司を届けたのがちょうど校長先生のいただきますの挨拶の最中だったが、こどもが「寿司キター」と群がって一瞬で消えた。わたしが食べておいしかったのはルーマニアの肉キャベツ(ロールキャベツ)スープ。それと、ポーランドのレシピで辛いビーツのスープ。ビーツの季節だ。

11月下旬は鼓介のクリスマス劇。これも2日連続の夜公演。3年生『インドの神様』(鼓介のクラス)、『かいじゅうたちのいるところ』4年生『やさしい巨人』『ドリーム・キャッチャー』5年生『アリスの夢』『オズの魔法使い』6年生『真夏の夜の夢』『シンデレラ』。

そして11月最後を飾る夫の誕生日。鼓介は「お父さんはipad3を欲しがっているよ」と一生懸命だったがプレゼントは靴にした。pointerのスウェード。街で下見、ネットで買って贈ったが大きすぎてサイズ交換中。同サイトで自分用に買ったスニーカーは早々と届いて履いている。当日ネット不調でケーキのレシピがわからず、全くどんぶり勘定で製作。丸型にできあがってよかった。

さあ英国は一気にクリスマス!

誕生日 ラムカレー、ビーツと人参のサラダ、梨のケーキ

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ジャパン祭2012

恒例のロンドンジャパン祭。今年ももっちゃんのお好み焼き屋台を手伝いに行く。

今年の会場はトラファルガー・スクエア。日本食屋台とステージを目当てに日本人とロンドンに住む人がどっと訪れる。サッカー場ひとつぶんくらいの人がいたかな。

夫も鼓介・新太を連れて遊びにきてくれたのだが、大混雑のお祭りで小野兄弟迷子騒ぎ。お腹が凍る思いをした。ステージの和太鼓を観ている途中で夫を見失ったらしく、警備のおじさんに連れられて泣きながらお好み焼き屋台に現れたのだ。「お母さんはジャパニーズパンケーキを売っています」と言えた鼓介の伝説は大きくなっても繰り返し語られるだろう。新太は片手をパンツの中に入れておちんちんを触りながら、もう片方の手はしっかり鼓介に繋がれて、極度の緊張で泳いだ目をしていた。並びの屋台のおばちゃんにコーラをもらってお好み焼きを食べながら夫を電話で呼び出す。辿り着いたその姿が迷子2みたいでおかしかった。

昼食 お好み焼き

夕食 天むす(ジャパン祭で)

ケルトの子、ローマの子

小学3年生になった鼓介。今学期の学習テーマはローマ人の侵略。こどもに教わる世界史は本当に面白い。

グレートブリテン島にローマ国の兵士がやってきた。彼らは先住民ケルト人を侵略し、ロンドンの基礎となる町を築いたがヨーロッパ本島での戦が激しくなったので引き上げて行った。

これだけの話。おじいさんから聞いたらどうってことないと思うが、7歳児が語ると未来から来た使者のよう。

わたし「ローマ人はどうして来たの」鼓「新しいLandが欲しいから」わたし「なんでこのLandが欲しかったの」鼓「金、銀、鉄が取れるから」現代の戦争も資源の奪い合いが大きな原因のひとつと教えたその翌日。食卓の温野菜にオリーブオイルを付けながら「新太、このオイルが欲しくて戦争をしている国があるよ」と教える鼓介。このとき彼が想像したのがクレタ島で見たオリーブの林であったか、アバディーンで見た北海油田であったか知らないが、新太はマヨネーズ派である。

学期の半分をかけてひとつの時代を学ぶロンドン小学生。この秋はじっくりケルト人&ローマ人。

夕食:ベイクドポテト&チーズとベイクドビーンズ(こども。マックスの家で)ハムとマッシュルームのスパゲッティ、トマトの卵スープ(おとな)

オリンピック閉会、National Anthem

One DirectionとJESSY Jでこども大よろこびの閉会式。スクリーンのジョン・レノンに「ハリー・ポッター!」と叫んだ子もいたらしい。あー楽しかったオリンピック。

祭が終わってふつうの夏休みに戻る。

昼食 ピーマンピューレとトマトのパスタ

冷やし中華

Finchleyのまどかちゃんの引越しを手伝うつもりで覗きに行った。

ちょうどオリンピック灯火のリレーがまどかちゃんの町を通っていった。

地域を代表して走るランナーのリストに草食顔のスポーツ少年12歳が載っていたので楽しみにしていたが、わたしたちが見たのは別の女性だった。駅伝のように数キロおきに次の走者が立っているのかと思ったら、全員を乗せたバスが先頭を走って、交代ポイントで次の走者が降りてくるようだ。それにしてもあまりの暑さで炎がゆるい。コンクリートの熱を感じたのはいつぶりか。

日本人エリアならではのおいしい和食弁当をご馳走になる。結局何も手伝わずに遊んで帰って来てしまった。

帰宅後は女子サッカーをTV観戦。夫は早目に家に戻っていた。明日のスペイン戦はもちろん、オリンピック中は積極的に在宅勤務するらしい。職場の周りの交通事情が落ち着かないのだと。試合後の興奮で庭に出るこども達。がんばれ日本。

昼食 和食弁当(わたし、こども)、クスクスとラタトゥユ(夫)

夕食 クスクスとラタトゥユ(こども)、冷やし中華、干しえびのサラダ(おとな)

前から試そうと思っていたスパゲティを中華麺に変える裏技(重曹)実践。これは便利で美味しい。7mm以下でまた作ろう。

みんないい

鼓介が火曜の晩にサッカーの練習に行くようになった。

新太は夫、わたしと三人の時間をとても楽しんでいる。楽しみ上手だ。ご飯ができるまで夫とみっちりベイブレード。行儀よく夕飯を食べ、入浴、本読み、消灯まで本当に幸せそうだ。

帰宅後の鼓介ともゆっくり話ができてよい。学校やサッカーで揉まれてどんどん大きくなってきている鼓介。最近は友達関係が深くなってきて、いよいよ人間になってきたなと感じる。めずらしく「お母さんに日本語の本読んであげようか」というのでどんぐりクラブの宿題『わたしと小鳥と鈴と』を音読してもらう。

鼓介「わたしと 小鳥と 鈴と みんなちがって みんないい・・・true !」

夕食 ちんげん菜と豚ひき肉の炒め物、きゅうりのサラダ、ご飯、ゆかり、じゃがいもの味噌汁

mummy 36

知らない間にカレンダーに太ペンで書かれたバースデー。

日曜日に森キャンプから帰り、洗濯回しながらユーロの決勝観戦。4歳新太「ぴるろー、イエイ」7歳鼓介「起点はシャビ」、飽きたら上半身脱いでバロテリごっこ。全員で表彰式まで身納めた。

そんな祭の後の誕生日だが朝から晩餐までしっかり祝ってもらった。兄弟から誕生カードをもらって笑い、仕事後の夫が湯気まみれで鶏を焼く姿に笑い。前週に小野家男子への鬱積、嫁(母)への思いやり不足を泣きついた直後でもあり、おお、みんながわたしを喜ばせようとしている、とわかって満悦の一日。プレゼントはGOLAのスニーカー。

夜はDVDで『ベスト・エキゾチック・マリーゴールド・ホテル』鑑賞。ここ数年ラブコメが好きなのだが、これもまた良くて大笑い。定年後イギリスを飛び出しインドで晩年をスタートする話に、30代でロンドンに来た自分が共感してて笑える。主人公のボストンバッグはわたしとお揃い。よし60才まで持っておこ。一生冒険がいいなあ。ずっと身軽にムーブオン。

夕食 チキンソテー、リーフレタスサラダ、苺のクリームケーキ

甲府みやげ

日本の家族から小包が届いた。父母が盲会の遠足で行った甲府のお土産の信玄餅と信玄桃(おまんじゅう)とバスの中で配られたお菓子の詰め合わせが入っていた。

盲会は目の不自由な人の集まりだというのに親睦イベントは驚くものが多い。以前、全員同伴ガイドさん付きで河原でBBQをしたという話にびっくりしたが、今回の遠足は美術館で『落ち穂拾い』を見たり触ったりして感想を述べ合ったという。うちの母は視力のあるうちに名画などは見たことがなかったと思う。遠足帰り、指先に残るミレーはどんなであったか。

信玄餅の食べ方、和菓子好きの鼓介。こうやって食べてもいいんだなあ、と感心するカラ容器。一滴一粒残さぬ完食。餅が苦手の新太はこぼれたきな粉を専門に吸い、舐める。普通に信玄餅を食べたい人と好相性。信玄桃はきれいな箱を開けたらピンクの桃まんじゅうが並んでいて一瞬、新太が中からほほぎゃあと桃太郎が!と期待した様子。わたしがこれはお饅頭だよと指摘したらとても照れていた。

児童文学と粋な劇団

ハーフタームホリデー後半。

劇場に『Tiddler』を観に行った。

原作の絵本作家ジュリア・ドナルドソンは今期のChildren’s Laureates受賞者だ。Children’s Laureatesは児童書の作者やイラストレーターに贈られる本屋大賞のようなもの。小学校には教科書というものがないが、教材に使われる作家をフォローすると面白い。常に何かが劇場で上映されているし、町の書店や地域の催しに作家本人が話をしに来たりもするので児童文学大使とも言える。

『Tiddler』はうちから電車で1時間ほどのロンドン北部FinchleyにあるArts Depotという劇場で観た。海のお話。シンプルな舞台におしゃれな男女3人組。ライティングや音楽、小道具のしかけがたくさん。凝った創作なのにモダンに見えて素晴らしかった。この粋な劇団はScamp theatreというそうだ。好きなお話の世界に行きたい願望は少女期のわたしの夢だが、良い演劇ほどに浸れる幸せってそうはないと思う。最近自分がイギリスの小学生そのものになりつつある。

昼食 力うどん(鼓介)チキンカツ定食(わたし、新太)餃子(みんなで)Finchley Central駅近くの和食屋『だるまや』にて。定食のボリュームが今ひとつ。

夕食 ジャケットポテト、酢豚、トウモロコシと豆のサラダ